世界の米生産量ランキング【1961〜2023】国別推移・年間比較データ

2018年の米生産量ランキングは、Food and Agriculture Organization（国際連合食糧農業機関）のデータに基づいています。1位は中国で生産量は2億1212万9千トン、2位はインドで1億7471万6千7百30トンとなっています。これにインドネシア（5920万トン）、バングラデシュ（5441万6千トン）、ベトナム（4404万6千2百50トン）が続きました。アジアの国々が上位を占めており、日本は10,606,000トンと13位、アメリカ合衆国は10,152,890トンで14位に位置しています。このランキングは、世界の米生産の現状を理解し、地域ごとの生産状況の違いを考察する上で重要です。

順位	国名	地域	生産量(トン)
1	中国	アジア	212,129,000
2	インド	アジア	174,716,730
3	インドネシア	アジア	59,200,534
4	バングラデシュ	アジア	54,416,000
5	ベトナム	アジア	44,046,250
6	タイ	アジア	32,348,114
7	ミャンマー	アジア	28,016,100
8	フィリピン	アジア	19,066,094
9	ブラジル	南アメリカ	11,808,412
10	カンボジア	アジア	10,892,000
11	ナイジェリア	アフリカ	10,858,537
12	パキスタン	アジア	10,798,000
13	日本	アジア	10,606,000
14	アメリカ合衆国	北アメリカ	10,152,890
15	ネパール	アジア	5,610,011
16	大韓民国	アジア	5,195,437
17	マダガスカル	アフリカ	4,030,000
18	スリランカ	アジア	3,929,831
19	ラオス人民民主共和国	アジア	3,584,700
20	ペルー	南アメリカ	3,557,900
21	タンザニア連合共和国	アフリカ	3,414,815
22	マリ	アフリカ	3,167,528
23	エジプト	アフリカ	3,123,708
24	マレーシア	アジア	2,639,202
25	コロンビア	南アメリカ	2,591,400
26	ギニア	アフリカ	2,339,747
27	イラン（イスラム共和国）	アジア	2,106,598
28	朝鮮民主主義人民共和国	アジア	2,087,623
29	コートジボワール	アフリカ	2,006,845
30	中国、台湾 中国省	アジア	1,949,796
31	イタリア	ヨーロッパ	1,470,090
32	アルゼンチン	南アメリカ	1,367,968
33	コンゴ民主共和国	アフリカ	1,286,872
34	ウルグアイ	南アメリカ	1,247,000
35	セネガル	アフリカ	1,206,587
36	エクアドル	南アメリカ	1,083,300
37	ドミニカ共和国	南アメリカ	1,060,400
38	ロシア連邦	ヨーロッパ	1,038,222
39	ガイアナ	南アメリカ	964,000
40	トルコ	アジア	940,000
41	シエラレオネ	アフリカ	918,713
42	パラグアイ	南アメリカ	894,600
43	スペイン	ヨーロッパ	798,880
44	ガーナ	アフリカ	769,401
45	オーストラリア	オセアニア	635,113
46	ボリビア (多民族国家)	南アメリカ	541,157
47	アフガニスタン	アジア	525,500
48	ベネズエラ (ボリバル共和国)	南アメリカ	490,583
49	カザフスタン	アジア	482,945
50	キューバ	南アメリカ	460,870
51	ベナン	アフリカ	459,313
52	ニカラグア	南アメリカ	438,079
53	モザンビーク	アフリカ	413,000
54	ブルキナファソ	アフリカ	350,392
55	パナマ	南アメリカ	350,195
56	カメルーン	アフリカ	327,366
57	モーリタニア	アフリカ	323,000
58	メキシコ	南アメリカ	283,763
59	スリナム	南アメリカ	273,916
60	チャド	アフリカ	259,540
61	リベリア	アフリカ	257,995
62	ギリシャ	ヨーロッパ	222,690
63	ウズベキスタン	アジア	221,089
64	ウガンダ	アフリカ	199,266
65	チリ	南アメリカ	192,808
66	コスタリカ	南アメリカ	179,638
67	ギニアビサウ	アフリカ	176,000
68	エチオピア	アフリカ	171,854
69	ハイチ	南アメリカ	164,643
70	ポルトガル	ヨーロッパ	160,790
71	トーゴ	アフリカ	145,489
72	ルワンダ	アフリカ	113,880
73	ケニア	アフリカ	112,605
74	マラウイ	アフリカ	112,313
75	ニジェール	アフリカ	101,607
76	タジキスタン	アジア	90,446
77	ブルンジ	アフリカ	89,296
78	トルクメニスタン	アジア	79,838
79	フランス	ヨーロッパ	71,430
80	ウクライナ	ヨーロッパ	69,210
81	ブータン	アジア	63,890
82	モロッコ	アフリカ	63,037
83	ブルガリア	ヨーロッパ	60,720
84	ホンジュラス	南アメリカ	59,648
85	東ティモール	アジア	57,000
86	スーダン	アフリカ	45,000
87	ザンビア	アフリカ	43,063
88	ルーマニア	ヨーロッパ	42,860
89	キルギスタン	アジア	40,783
90	グアテマラ	南アメリカ	32,564
91	ガンビア	アフリカ	28,000
92	エルサルバドル	南アメリカ	22,764
93	北マケドニア	ヨーロッパ	19,732
94	イラク	アジア	18,196
95	ハンガリー	ヨーロッパ	13,420
96	ベリーズ	南アメリカ	13,375
97	南スーダン	アフリカ	12,821
98	中央アフリカ共和国	アフリカ	12,070
99	アゼルバイジャン	アジア	11,975
100	アンゴラ	アフリカ	9,699
101	フィジー	オセアニア	7,051
102	南アフリカ	アフリカ	3,080
103	ソロモン諸島	オセアニア	2,755
104	ブルネイ ダルサラーム	アジア	2,400
105	ソマリア	アフリカ	1,766
106	ガボン	アフリカ	1,760
107	ジンバブエ	アフリカ	1,363
108	コンゴ	アフリカ	1,166
109	エスワティニ	アフリカ	1,000
110	パプアニューギニア	オセアニア	861
111	トリニダード・トバゴ	南アメリカ	586
112	アルジェリア	アフリカ	301
113	プエルトリコ	南アメリカ	186
114	ミクロネシア連邦	オセアニア	181
115	モーリシャス	アフリカ	19
116	サウジアラビア	アジア	18
117	コモロ	アフリカ	7
118	中国、香港特別行政区	アジア	0
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2018年の米生産量データを見ると、米の主要生産国はアジア地域に集中していることがわかります。中国とインドの生産量はそれぞれ圧倒的であり、全体の生産量の半分以上を占めています。これは米がこれらの国々で主要な作物であり、経済的に重要であることを示しています。また、人口が多いことを背景として国内需要が非常に高く、輸出よりも内需のために多くが消費されています。

インドネシア、バングラデシュ、ベトナムといった東南アジア諸国も高い生産量を誇っていますが、これらの国々は多くの国際市場に向けて米を輸出しており、農業が経済において重要な役割を果たしています。一方で、日本や韓国は米の生産量では世界的には比較的低い順位ですが、高品質で特色のある品種に特化し、自国内の消費需要を支えています。これにより、国内市場での価格競争を維持する一方、海外の高級市場でも影響力を持ち続けています。

アメリカ合衆国はアジア諸国と比べて生産量は少ないものの、輸出力においては世界で大きな存在感を持っています。米の品種の多様性や、生産の効率が高いことがその強みです。また、ブラジルを筆頭とする南米でも一定の生産量が記録されており、地域的な需要を満たしつつ、一部は輸出に向けられています。

地域ごとの課題としては、アジアにおける農業労働力の高齢化と、気候変動による収穫量の変動が挙げられます。例えば、台風や洪水などの自然災害が多い国では、収穫量の安定性が脅かされています。同様に、ヨーロッパやアフリカなどでは米の自給率が低いため、輸入に依存しており、これが地域の食糧安全保障に影響する可能性があります。

将来的には、米の需要を満たしながらサプライチェーンの安定を図るためにいくつかの具体的な対策が必要です。例えば、生産性の向上を目指すための技術革新や、気候変動に強い品種の育成が挙げられます。また、地域間協力を強化し、生産技術や知識の共有を促進することで、世界的な食糧生産の安定化を図るべきです。特に生産量の低いアフリカ諸国や中東の国々は、より効率的な農業技術を導入することで自国の自給率を高めることが必要です。

地政学的観点から見ると、穀物や米の生産は地域衝突や紛争の影響を受けやすい分野であり、これが輸出入市場に波及する可能性も無視できません。特に、輸入依存度の高い国々では、国際的な安定した供給を確保するための多国間の協定や合意が欠かせないでしょう。

結論として、2018年の米生産量ランキングは、国や地域ごとに多様な現状と課題を提示しています。特にアジアが主たる生産地となり、その中でも中国やインドが主導的な役割を果たしていることが見て取れます。しかし、持続可能な生産の確保や地域間の連携強化、自然災害や地政学リスクへの対応などが今後の重要な課題となるでしょう。これらに対応するため、国際機関や政府、民間企業が連携して新しい仕組みを作ることが期待されます。