コンゴ民主共和国

Democratic Republic of the Congo

「コンゴ民主共和国」基本情報

正式名称	コンゴ民主共和国
英語名	Democratic Republic of the Congo
首都	キンシャサ（Kinshasa）
公用語	フランス語、キコンゴ語、他
国歌	起てコンゴ人よ（Debout Congolais）
地域	アフリカ /中央アフリカ
通貨	コンゴ・フラン（Fr）
パスポート
総人口	1 億579万人
平均年齢	15.768歳
国内総生産(GDP)	625億5,177万2,879ドル
国民総所得(GNI)	614億2,500万5,677ドル
一人当たりGDP	632 ドル
一人当たりGNI	620 ドル
面積	2,267,050 ㎢
人口密度	46.664人/㎢
CO2総排出量	72,194,980トン
一人当たりCO2排出量	0.78トン

「コンゴ民主共和国」直近20年間人口推移

「コンゴ民主共和国」の年齢層別人口

「コンゴ民主共和国」人口統計情報

総人口	1 億579万人
男性人口	5,248万人
女性人口	5,330万人
人口変化	+3,452,839人
人口増加率	+3.264%	-
出生数	4,369,683人
平均出産年齢	30.073歳
平均寿命	61.895歳
男性平均寿命	59.792歳
女性平均寿命	64.038歳
総死亡者数	901,851人
純移民数	-14,992人

コンゴ民主共和国の豆知識？

はい。コンゴ民主共和国は面積が約234万平方キロメートルあり、アルジェリアに次いでアフリカで2番目に広い国です。

キンシャサは人口1,700万人以上を抱える大都市で、コンゴ川を挟んだ対岸にはコンゴ共和国の首都ブラザビルが位置し、世界で最も近接した首都同士として知られています。

公用語はフランス語ですが、スワヒリ語、リンガラ語、キコンゴ語、チルバ語など多種多様な言語が話されています。合計で200以上の言語が存在するといわれています。

はい。最大水深は200メートル以上といわれており、世界で最も深い川とされています。流量もアマゾン川に次いで世界第2位です。

はい。コンゴ民主共和国の中央部には世界で2番目に広い熱帯雨林が広がり、多様な動植物が生息しています。

東部に位置するヴィルンガ国立公園などには、絶滅危惧種であるマウンテンゴリラが生息しており、国際的な保護活動が行われています。

アフリカでも最も古い国立公園の一つであり、山岳地帯から湿地帯まで多様な生態系を持つことから、希少な野生生物の宝庫として世界的に注目を集めています。

はい。特に「コンゴ・ルンバ」はダンス音楽として人気が高く、2021年にはユネスコの無形文化遺産に登録され、国を代表する音楽として世界中に認知されています。

1908年からベルギー領コンゴでしたが、1960年6月30日に独立を果たし、国名を「コンゴ共和国」としました。その後、国名や政治体制の変遷を経て現在の形となっています。

はい。1971年から1997年まで国名が「ザイール」でしたが、政権交代に伴い国名は再び「コンゴ民主共和国」に戻されました。

そうです。銅やコバルト、ダイヤモンド、金、コルタンなどの鉱物資源が豊富に存在し、これらの資源が同国経済と世界市場で重要な役割を担っています。

はい。東部に広がるタンガニーカ湖は最大水深が1,400メートルを超え、世界で2番目に深い湖として知られています。

はい。コンゴ民主共和国の水系にはかつて非常に多くのカバが生息していました。しかし密猟などで数が大きく減り、現在は保護活動と生息数の回復が課題とされています。

ゴリラトレッキングができるヴィルンガ国立公園の探訪や、コンゴ川でのクルーズなど豊かな自然を満喫できる体験があります。ただし、安全面への十分な配慮が必要です。

キャッサバやプランテン（食用バナナ）が主食で、肉や魚、野菜を煮込んだ「ポンデュー（Pondu）」や「モアンベ（Moambe）」などの煮込み料理がよく食べられています。

MAP「コンゴ民主共和国の首都 - キンシャサ」

コンゴ民主共和国ってどんなところ？

コンゴ民主共和国（Democratic Republic of the Congo、略称：DRC）は、中央アフリカに位置する広大な国であり、アフリカ本土で2番目に大きい面積を持つ国です。国土は約2,344,858平方キロメートルに及び、約9,000万の人口を抱えています。首都はキンシャサで、コンゴ川を挟んで隣接するコンゴ共和国（旧フランス領）と向かい合っています。公用語はフランス語ですが、国には250以上の民族グループが存在し、数百の地方言語も話されています。

この国の歴史は非常に多様で、さまざまな文化や伝統が交錯しています。19世紀にはベルギー王国が植民地支配を行い、特にルーベンベルク地方のゴムプランテーションで過酷な労働条件が強いられ、多くの住民が命を落としました。1960年に独立を果たし、初代首相のパトリス・ルムンバがリーダーシップを取ったものの、政治的混乱と内戦が続きました。長年にわたって続いた内戦やダイナミックな政局は、社会や経済に大きな影響を与えました。2003年には、未曾有の内戦を経て和平協定が結ばれ、国は徐々に安定を取り戻しつつありますが、今なお一部地域では武力衝突が続いています。

コンゴ民主共和国は豊富な天然資源を有する国でもあります。コバルト、銅、金、ダイヤモンドなどの鉱物資源が豊富で、これらは国経済の重要な柱となっています。しかし、資源の不正利用や腐敗、環境問題など、さまざまな課題も抱えています。特に鉱山産業は、労働環境が劣悪であることや、環境への影響が深刻視されています。このような問題は国の経済成長を妨げ、貧困率が依然として高い要因ともなっています。

文化的には、伝統音楽やダンス、視覚芸術が活発であり、特に「サバ・サバ」というジャンルの音楽や「マーマ」というダンスが有名です。また、イニャンバの彫刻やコンゴの伝統的な歌など、芸術活動も多岐にわたります。料理においても、多様性がよく表れています。主食はキャッサバ（タピオカの原料）やバナナ、青豆、肉料理が一般的で、地域によって異なる食文化が楽しめます。

観光業は急成長を遂げつつありますが、インフラの整備や治安の問題が障害となっています。しかし、コンゴ民主共和国には、豊かな自然と多様な生態系が広がっています。特に、ビルンガ国立公園やカナンガ国立公園などは、ユネスコの世界遺産にも登録されており、ゴリラや多数の野生動物を観察することができる貴重なスポットです。また、壮大なカタンガ高原や、数多くの湖や水路もあり、自然愛好家や冒険者にとって魅力的な目的地となっています。

総じて、コンゴ民主共和国は、その歴史的背景や文化、自然資源において非常に多様性に富んだ国であり、今後の発展には多くの期待が寄せられています。国民は新しい未来に希望を持ち、さまざまな課題に立ち向かっています。国際社会もその進展をサポートする姿勢を見せており、より良い明日を目指して歩み続ける国です。