コンゴ共和国

Congo

「コンゴ共和国」基本情報

正式名称	コンゴ共和国
英語名	Congo
首都	ブラザビル（Brazzaville）
公用語	フランス語、リンガラ語、キトゥバ語
地域	アフリカ /中央アフリカ
通貨	CFAフラン (BEAC)（Fr）
パスポート
総人口	618万人
平均年齢	18.308歳
国内総生産(GDP)	153億4,480万5,124ドル
国民総所得(GNI)	142億5,964万2,153ドル
一人当たりGDP	2,570 ドル
一人当たりGNI	2,388 ドル
面積	341,500 ㎢
人口密度	18.105人/㎢
CO2総排出量	22,461,421トン
一人当たりCO2排出量	3.94トン

「コンゴ共和国」直近20年間人口推移

「コンゴ共和国」の年齢層別人口

「コンゴ共和国」人口統計情報

総人口	618万人
男性人口	309万人
女性人口	309万人
人口変化	+149,486人
人口増加率	+2.418%	-
出生数	189,365人
平均出産年齢	28.562歳
平均寿命	65.772歳
男性平均寿命	64.122歳
女性平均寿命	67.461歳
総死亡者数	38,880人
純移民数	-995人

コンゴ共和国の豆知識？

首都ブラザヴィルにちなみ、「コンゴ・ブラザヴィル」と呼ばれることがあります。同じ地域にあるコンゴ民主共和国（首都キンシャサ）と区別するためにも用いられています。

フランスの探検家ピエール・サヴォルニャン・ド・ブラザが1880年に創設し、彼の名前にちなんで「ブラザヴィル」と名付けられました。

1960年8月15日にフランスから独立を達成し、多くのアフリカ諸国と同様に植民地支配から脱して新たな国家としての道を歩み始めました。

公用語はフランス語ですが、リンガラ語やキトゥバ語などの現地語も日常的に広く話され、国の文化やコミュニケーションに欠かせません。

ブラザヴィルの対岸には、コンゴ民主共和国の首都キンシャサがあります。両都市は世界でも最も近接した2つの首都として有名です。

「コンゴ」という名称は、コンゴ川流域に居住していたバコンゴ民族に由来するといわれています。この地域の歴史と民族を象徴する名前です。

国土の大部分がコンゴ盆地の熱帯雨林に覆われており、森林ゾウやゴリラなどが生息する生物多様性に富んだ環境が広がっています。

主に石油産業が経済の中心で、輸出額のおよそ半分を占めています。農業や林業も重要ですが、やはり石油が大きな柱です。

ヌアバレ＝ンドキ国立公園など、希少な霊長類や森林ゾウの生息地として知られる地域があり、国際的な保護活動の対象となっています。

北部に位置するサンガ川流域一帯を含む「サンガ・トリ・ナショナル」と呼ばれる自然保護区群がユネスコ世界遺産に登録されています。ここにはヌアバレ＝ンドキ国立公園も含まれています。

ガボン、カメルーン、中央アフリカ共和国、そしてコンゴ民主共和国と国境を接しています。西側は大西洋に面しています。

はい。中央アフリカ諸国の共同体（ECCAS）の本部がブラザヴィルに置かれるなど、地域統合における政治・経済の拠点としての役割があります。

キリスト教が最も多く、特にカトリックやプロテスタントが信仰されています。一方で先住宗教やイスラム教を信じる人々もいます。

音楽やダンスなどの文化活動が盛んです。特にコンゴ盆地独特のリズムやダンススタイルは地域の人々にとって重要な娯楽のひとつです。

キャッサバやプランテーン（調理用バナナ）、ピーナッツソースを使った煮込み料理などが代表的です。香辛料を効かせた肉や魚のシチューなどもよく食べられています。

MAP「コンゴ共和国の首都 - ブラザビル」

コンゴ共和国ってどんなところ？

コンゴ共和国（Congo）、正式にはコンゴ共和国（Republic of the Congo）は、中央アフリカに位置する国で、西には大西洋、北には中部アフリカ諸国、南にはアンゴラ、東にはコンゴ民主共和国と接しています。この国は多様な文化と豊かな自然が魅力であり、国土の多くは熱帯雨林に覆われています。首都はブラザビルで、国の政治、経済、文化の中心地となっています。

コンゴ共和国は、1960年にフランスから独立しました。その後、数次の政権交代を経て、現在は大統領制を敷いています。近年は政治的な安定を図っているものの、過去には内戦や政治的緊張が多く、社会的な課題も抱えています。

この国は自然資源が豊富で、特に石油や天然ガスが主要な産業の一つです。経済は資源の輸出に大きく依存しており、他にも木材、鉱鉱、農業が主要な産業となっています。農業ではコーヒー、カカオ、パーム油が重要な作物ですが、経済的な発展は非常に不均衡で、農村地域では貧困が広がっています。国の経済成長を促進するために、インフラ整備や産業の多様化が必要とされています。

文化的には、コンゴ共和国は多民族国家であり、約70の異なる民族が共存しています。これらの民族はそれぞれ独自の言語や文化を持ち、共通語としてフランス語が使われています。また、各民族の伝統音楽やダンスは非常に重要な地位を占めており、特にマリーヌ音楽やザイール・ロックなどが人気です。このような文化的活動は、地域社会の絆を強める重要な要素となっています。

自然環境についても、コンゴ共和国は保護されている多くの国立公園があり、豊かな生物多様性が特徴です。コンゴ川は国を流れる主要な川で、交通手段としても利用されるだけでなく、その周辺には独特な生態系が広がっています。特にオカビ国立公園は、ユネスコの世界遺産に登録されており、多くの観光客に訪れられています。また、ヴィルンガ国立公園では絶滅危惧種であるマウンテンゴリラが生息しており、環境保護活動も行われています。

旅行に関しては、コンゴ共和国は観光地としてまだ発展途上にありますが、冒険や自然体験を求める旅行者にとっては魅力的な場所です。旅行者は、文化体験、サファリ、バードウォッチングなどを楽しむことができ、自給自足的な生活様式を体験する機会もあります。

総じて、コンゴ共和国は豊かな文化と自然を持つ国であり、その未来には多くの可能性があります。しかし、経済的、政治的な課題も抱えつつ、持続可能な発展を目指す努力が求められています。国際社会との連携や地域開発を進め、より健全な社会を築くための取り組みが期待されています。コンゴ共和国は、その美しい自然と多様な文化に触れられる貴重な地域であり、未来への希望が詰まった国といえるでしょう。