フィジー

Fiji

「フィジー」基本情報

正式名称	フィジー共和国
英語名	Fiji
首都	スバ（Suva）
公用語	英語（イギリス英語）、フィジー語、ヒンドゥスターニー語
国歌	神よ、フィジーに祝福を（Meda Dau Doka）
地域	オセアニア /メラネシア
通貨	フィジー・ドル（$）
パスポート
総人口	92万人
平均年齢	27.666歳
国内総生産(GDP)	49億7,997万9,575ドル
国民総所得(GNI)	47億1,263万1,934ドル
一人当たりGDP	5,356 ドル
一人当たりGNI	5,069 ドル
面積	18,270 ㎢
人口密度	50.583人/㎢
CO2総排出量	3,616,196トン
一人当たりCO2排出量	3.93トン

「フィジー」直近20年間人口推移

「フィジー」の年齢層別人口

「フィジー」人口統計情報

総人口	92万人
男性人口	45万人
女性人口	46万人
人口変化	+4,797人
人口増加率	+0.519%	-
出生数	16,631人
平均出産年齢	28.777歳
平均寿命	67.316歳
男性平均寿命	65.341歳
女性平均寿命	69.362歳
総死亡者数	8,553人
純移民数	-3,289人

フィジーの豆知識？

フィジーは南太平洋のメラネシア地域に位置する島国で、約330の島々から成り立っています。そのうち約100の島に人が住んでいます。

首都はスバで、最大の島であるビチレブ島（Viti Levu）に位置しています。政治経済の中心地として機能しており、多くの行政・公共機関が集まっています。

フィジーでは「Bula（ブラ）」という明るい挨拶がよく使われます。現地の言葉で「命」や「健康」を意味し、「こんにちは」や「ようこそ」という気持ちを込めて使われます。

公用語は英語、フィジー語（イタウケイ語）、そしてヒンディー語（フィジー・ヒンディー）です。観光地など多くの場所で英語が通じるため、日本人旅行者にも比較的安心です。

ラグビーが非常に人気で、代表チームは世界大会でも活躍します。特に7人制ラグビーではオリンピック金メダルを獲得するなど、フィジーの誇りとなっています。

フィジーは「世界のソフトコーラルの都（Soft Coral Capital of the World）」とも呼ばれるほどサンゴ礁が豊富で、ダイビングやシュノーケリングに最適なスポットが数多くあります。

「カバ（Kava）」または現地語で「ヤクオナ（Yaqona）」と呼ばれる飲み物が有名です。植物の根をすりつぶして水に混ぜたもので、儀式や集会などで古くから親しまれています。

「メケ（Meke）」と呼ばれる伝統舞踊があります。歌や音楽とともに、祖先や神話の物語をダンスで表現する貴重な文化芸能です。

フィジーはかつてイギリスの植民地でしたが、1970年に独立を果たしました。今もイギリス連邦に加盟しており、英語教育が広く普及しています。

“フィジー”という呼び名は、先住民がビチレブ島を指す言葉から転じたものと言われています。ヨーロッパの探検家たちが当時の呼称を聞き取り、現在の英語表記「Fiji」が定着しました。

本島ビチレブ島にあるデナラウ島やナディは国際空港があり、リゾートホテルやレストラン、ゴルフ場が集中する人気観光エリアです。その他、離島にも豊かな自然を満喫できるリゾートが点在しています。

熱帯海洋性気候で、年間を通じて温暖です。乾季（5～10月）と雨季（11～4月）があり、雨季はスコールが多くなりますが短時間で止むことが多いです。

「フィジータイム」と呼ばれる、ゆったりとした時間の流れを大切にする慣習があります。約束の時間にこだわらず、のんびりと家族や友人とのコミュニケーションを楽しむ文化が根付いています。

多民族国家のため、キリスト教の教会やヒンドゥー教寺院、イスラム教のモスクなど様々な宗教施設があります。特にナンディにある「スリ・シヴァ・スブラマニヤ寺院」は南半球最大級のヒンドゥー寺院として知られています。

フィジーの人々はフレンドリーでおおらかな性格だと言われます。道ですれ違うだけでも「Bula!」と声をかけ合い、互いを温かく歓迎する雰囲気が特徴です。

MAP「フィジーの首都 - スバ」

フィジーってどんなところ？

フィジー共和国（Fiji）は、南太平洋に位置する美しい島国で、ポリネシアとメラネシアの文化が交錯する魅力的な国です。フィジーは主要な330の島から構成されており、そのうち約100の島が人が住んでいます。首都はスバで、これはフィジー最大の都市でもあります。

フィジーはその自然の美しさで知られており、エメラルドグリーンの海、白砂のビーチ、珊瑚礁、そして熱帯雨林があります。特にビチレブ島やバヌアレヴ島などの観光地は、多くの旅行者を惹きつけています。また、フィジーは世界で最も美しいダイビングスポットがいくつかあり、シュノーケリングやダイビングを楽しむには最適な場所です。

フィジーの文化は非常に多様で、主にフィジー人、インド系フィジー人、ヨーロッパ系フィジー人など、さまざまな民族が共存しています。フィジーの先住民であるフィジー人は、その独特の伝統と儀式で知られています。特に、カヴァと呼ばれる飲み物を使った儀式は、友情や感謝を表すために欠かせないものです。また、フィジーの文化は音楽とダンスでも表現され、特に「メケ」と呼ばれる伝統的なダンスは観光客に人気があります。

経済的には、フィジーは農業、観光業、漁業、製造業などが重要な産業です。特に観光業はフィジー経済の柱となっており、毎年数十万人もの観光客がこの美しい国を訪れます。フィジーの観光地は高級リゾートから手軽な宿泊施設まであり、多様な旅行者のニーズに応えています。また、サトウキビ栽培はフィジーの重要な経済活動であり、砂糖の生産は輸出の主要な部分を占めています。

フィジーは政治的に複雑な歴史を持っています。1970年にイギリスから独立したものの、1980年代から1990年代にかけて数回のクーデターや政治的不安が起こりました。最近では、比較的安定した政治状況が続いており、民主主義が再確立されています。

自然災害にも直面しており、特にサイクロンは時折フィジーの島々を襲います。サイクロンが上陸すると、甚大な被害をもたらすことがありますが、フィジー政府はその復興に向けた努力を続けています。

フィジーはまた、環境保護にも力を入れています。海洋保護区や国立公園を設けて生物多様性を保護し、持続可能な観光を促進する取り組みも行っています。特に、珊瑚礁の保護や海洋資源の持続可能な利用が重要視されています。

フィジーは、自然の美しさ、文化の多様性、そして温かい人々によって、訪れる人々にとって忘れられない体験を提供する国です。観光を通じて、フィジーの豊かな文化と自然を体感し、持続可能な未来に向けた努力を理解することができるでしょう。フィジーはその魅力的な風景と、ホスピタリティ溢れる地元の人々が待つ、魅惑の旅行先と言えます。