プエルトリコ

Puerto Rico

「プエルトリコ」基本情報

正式名称	プエルトリコ自治連邦区
英語名	Puerto Rico
首都	サンフアン（San Juan）
公用語	スペイン語、英語（アメリカ英語）
地域	南アメリカ /カリブ海
通貨	USドル（$）
総人口	324万人
平均年齢	45.306歳
国内総生産(GDP)	1,134億3,480万ドル
国民総所得(GNI)	779億5,350万ドル
一人当たりGDP	34,877 ドル
一人当たりGNI	23,968 ドル
面積	8,870 ㎢
人口密度	372.989人/㎢
CO2総排出量	859,333トン
一人当たりCO2排出量	0.26トン

「プエルトリコ」直近20年間人口推移

「プエルトリコ」の年齢層別人口

「プエルトリコ」人口統計情報

総人口	324万人
男性人口	152万人
女性人口	171万人
人口変化	+4,021人
人口増加率	+0.124%	-
出生数	18,851人
平均出産年齢	27.752歳
平均寿命	81.690歳
男性平均寿命	78.032歳
女性平均寿命	85.243歳
総死亡者数	34,664人
純移民数	19,833人

プエルトリコの豆知識？

プエルトリコは1493年にクリストファー・コロンブスによって「発見」され、その後スペインの植民地となりました。1898年の米西戦争終結後にアメリカ合衆国に譲渡され、1952年に自治連邦区（Commonwealth）としての地位が確立されました。

サンフアンは、カラフルなスペイン植民地時代の建築が残る旧市街（オールド・サンフアン）や、要塞エル・モロ（El Morro）など世界遺産に登録されている歴史的建造物が多く、独特の雰囲気と豊かな文化が魅力となっています。

プエルトリコの公用語はスペイン語と英語ですが、日常生活ではスペイン語が広く使われています。学校教育など公的な場面で英語も使用されています。

プエルトリコはアメリカの自治領であるため、公式通貨としてアメリカ合衆国ドル（USD）が使われています。

「Puerto Rico」はスペイン語で「豊かな港」という意味を持ちます。島には良港が多かったことからこの名がつけられたとされています。

プエルトリコはアメリカの自治連邦区であり、島民はアメリカ国籍を持っています。ただし、連邦議会への投票権を持たず、米大統領選でも選挙人を選出できませんが、下院に代表（投票権なし）を送っています。

サンフアン旧市街には、16世紀から築かれた城壁や要塞が数多く残っています。エル・モロ、サン・クリストバル要塞などが良好に保存されており、スペイン植民地時代の歴史と文化をよく伝える貴重な遺産として評価されています。

プエルトリコの旗は、5本の横縞（赤3本・白2本）に青い三角形と白い星が配置されたデザインです。これはキューバの国旗に着想を得ており、三角形の青は政府と共和制、星はプエルトリコを象徴するとされています。

プエルトリコ固有のカエル「コキー（Coquí）」が有名です。小さい体ながら大きな鳴き声で知られ、プエルトリコのシンボル的存在となっています。

プエルトリコではサルサやレゲトンなど、多様な音楽ジャンルが盛んです。サルサはリズミカルな打楽器とブラスセクションによる華やかな演奏が特徴で、レゲトンは若者を中心に世界的な人気を博しています。

エル・ユンケ国有林は、アメリカ合衆国の国有林で唯一の熱帯雨林です。熱帯特有の豊かな生態系が広がり、多様な動植物が生息しており、ハイキングコースや滝などが観光客にも人気です。

プエルトリコでは、観光産業が主要な収入源の1つです。また、工業分野では医薬品やエレクトロニクスなどの製造が盛んで、経済の大きな柱となっています。

リッキー・マーティンやダディー・ヤンキー、ルイス・フォンシなど、世界的に活躍する歌手が多数存在します。彼らはプエルトリコの音楽シーンを国際的に広める立役者でもあります。

毎年1月にサンフアン旧市街で開催される「サン・セバスティアン通り祭り」は、プエルトリコを代表する大規模なお祭りの一つです。パレードやライブ音楽、民芸品マーケットなどで活気にあふれています。

プエルトリコでは野球が非常に人気で、メジャーリーグで活躍する選手を多く輩出しています。ほかにもバスケットボールやボクシングなども盛んで、数多くの国際的スター選手が誕生しています。

MAP「プエルトリコの首都 - サンフアン」

プエルトリコってどんなところ？

プエルトリコはカリブ海に位置するアメリカの自治連邦区であり、その豊かな文化と歴史、多様な自然環境によって知られています。プエルトリコは小さな島ですが、アメリカ合衆国の一部として独自のアイデンティティを持っています。首都はサンフアンで、経済的、政治的、文化的な中心地となっています。

プエルトリコの歴史はスペイン植民地時代にさかのぼります。1493年にクリストファー・コロンブスがこの島を発見し、その後スペインの支配下に入りました。400年以上にわたってスペインの植民地として統治されていましたが、1898年に米西戦争が勃発し、その結果、プエルトリコはアメリカ合衆国の領土となりました。これにより、島は新しい政治体制の下での変革を迎え、地域社会や経済にも大きな影響を及ぼしました。

プエルトリコの政治構造は、州と連邦区の中間的な位置付けを持っており、独自の憲法と政府を持っています。住民はアメリカ市民ですが、プエルトリコは個州ではないため、全国レベルの選挙での投票権はありません。しかし、プエルトリコはアメリカ合衆国の大統領選挙で独自の選挙人を選出します。自治政府は重要な決定を行う権限を持ちますが、連邦政府の法律も適用されるため、複雑な政治状況が続いています。

文化的には、プエルトリコは豊かで多様な伝統を持ち、スペイン、アフリカ、先住民タイノの影響が融合しています。音楽やダンスは特に重要で、サルサ、レゲトン、バチャータなどが特徴です。これらのジャンルは国際的に人気があり、プエルトリコ出身のアーティストたちは世界中で評価されています。また、料理も独自のもので、アロス・コン・ポーヨ（鳥と米の料理）やモフンゴ（マッシュしたプランテン）などが有名です。

自然環境もプエルトリコの魅力の一つで、熱帯雨林、ビーチ、山々が広がっています。エル・ユンケ国立公園は、アメリカ合衆国の国立公園システムで唯一の熱帯雨林として知られています。ここでは、トレッキングやバードウォッチング、さらには滝を訪れることができ、自然愛好者にとっては理想的な場所です。また、プエルトリコのビーチはその美しさで有名で、特にクリスタルクリアな海水と白い砂浜が観光客を惹きつけています。

経済的には、プエルトリコは製造業、観光業、農業が主要な産業です。特に製薬業やハイテク産業は成長が著しく、アメリカ本土とも密接な経済関係を築いています。しかし、近年は経済危機や債務問題も抱えており、復興には多くの課題が残されています。

プエルトリコの住民は自らのアイデンティティや文化を誇りに思っており、特にスポーツや祭りではその強い結束を感じることができます。毎年行われる「フェリア・デ・サン・セバスティアン」や「プエルトリコ・デイ」は、文化遺産を祝う重要なイベントであり、地元の人々にとって特別な意味を持っています。

まとめると、プエルトリコは多様な文化と歴史を背景に持つ島です。アメリカの自治連邦区としての特性を持ちながらも、独自のアイデンティティや精神を大切にし続けています。美しい自然と豊かな文化、課題も多い現状を持つプエルトリコは、この地域に旅行する人々にとって魅力的な目的地であり、同時に深い理解を持つことが求められる場所でもあります。