トルクメニスタン
Turkmenistan
トルクメニスタン(Turkmenistan)は、中央アジアに位置する国で、北はカザフスタン、南はイラン、西はトルコと接し、東にはウズベキスタンと隣接しています。トルクメニスタンの国土は広大で、主に砂漠地帯であるカラクム砂漠が広がっています。この国は海を持たない内陸国で、アラル海やカスピ海に近接していますが、直接的な海岸線はありません。 トルクメニスタンの首都はアシュ...もっと見る
「トルクメニスタン」直近20年間人口推移
「トルクメニスタン」の年齢層別人口
トルクメニスタンの豆知識?
MAP「トルクメニスタンの首都 - アシガバット」
トルクメニスタンはどんな国?
トルクメニスタン(Turkmenistan)は、中央アジアに位置する国で、北はカザフスタン、南はイラン、西はトルコと接し、東にはウズベキスタンと隣接しています。トルクメニスタンの国土は広大で、主に砂漠地帯であるカラクム砂漠が広がっています。この国は海を持たない内陸国で、アラル海やカスピ海に近接していますが、直接的な海岸線はありません。
トルクメニスタンの首都はアシュガバートであり、この都市は1991年の独立以来、急速に都市開発が進められてきました。アシュガバートは「白い都市」として知られ、大理石で装飾された建物が多く、壮大なモニュメントや広場が特徴です。特に、トルクメニスタンの初代大統領サパルムラット・ニヤゾフの記念碑や文化施設は市の象徴となっています。
この国は、豊富な天然資源、特に石油と天然ガスで知られています。トルクメニスタンは世界でも有数の天然ガス埋蔵国であり、その資源は経済の基盤となっています。政府は天然ガスの輸出を強化しており、周辺国へのパイプライン網の敷設が進められています。そのため、経済は比較的安定しており、一部産業は成長を遂げています。
一方で、トルクメニスタンの政治体制は非常に中央集権的で、国民の自由や権利に対する制約が多いことで知られています。1991年の独立以来、ニヤゾフ大統領が長期にわたり権力を握り、彼の死後も後任のクルバングリ・ベルディムハメドフ大統領がその体制を引き継ぎました。政府は情報の統制や批判の抑圧を行っており、外部からの情報が限られていることから、国際的な人権侵犯の指摘もなされています。
トルクメニスタンの文化は、トルクメン民族の伝統に根ざしています。音楽、舞踊、詩などが豊かで、特に伝統的な楽器や民謡は国のアイデンティティを象徴しています。トルクメン料理も特徴的で、肉料理が豊富で、特に羊肉を使った料理は非常に人気があります。また、トルクメニスタンの人々はホスピタリティの精神が強く、訪問客を温かく迎え入れることが伝統になっています。
観光地としては、アシュガバートの他に、メルブやダルバンダスの歴史的遺跡もあります。古代シルクロードの一部として栄えたメルブは、 UNESCOの世界遺産に登録されています。ここでは、壮麗なモスクや遺跡が見られ、訪問者に歴史の深さを感じさせます。さらに、自然景観も魅力的で、コペトダグ山脈やアヴアザ海岸(カスピ海)、熱水鉱泉など、自然の美しさを楽しむことができます。
総じて言えるのは、トルクメニスタンはその豊かな資源、独自の文化、そして特異な政治体制を持つ国であるということです。将来的には、経済の発展や国際社会との関係改善が期待されており、内外からの注目が集まる国と言えるでしょう。