東ティモール

Timor-Leste

「東ティモール」基本情報

正式名称	東ティモール民主共和国
英語名	Timor-Leste
首都	ディリ（Dili）
公用語	テトゥン語、ポルトガル語、インドネシア語、英語
地域	アジア /東南アジア
通貨	USドル（$）
パスポート
総人口	138万人
平均年齢	20.969歳
国内総生産(GDP)	32億475万3,018ドル
国民総所得(GNI)	32億5,851万8,935ドル
一人当たりGDP	2,389 ドル
一人当たりGNI	2,429 ドル
面積	14,870 ㎢
人口密度	93.093人/㎢

「東ティモール」直近20年間人口推移

「東ティモール」の年齢層別人口

「東ティモール」人口統計情報

総人口	138万人
男性人口	69万人
女性人口	68万人
人口変化	+14,878人
人口増加率	+1.075%	-
出生数	30,561人
平均出産年齢	29.409歳
平均寿命	67.689歳
男性平均寿命	66.067歳
女性平均寿命	69.436歳
総死亡者数	10,065人
純移民数	-5,620人

東ティモールの豆知識？

「ティモール」はマレー語で「東」を意味する「timur」が語源とされ、それにポルトガル語で「東」を意味する「Leste」を組み合わせたのが「Timor-Leste（東ティモール）」の正式国名です。直訳すると「東・東」というユニークな名前になります。

長い歴史を経て、最終的に2002年5月20日に再独立を果たしたため、国際的に承認された独立国としては比較的新しい部類に入るからです。

憲法で定められた公用語は「テトゥン語」と「ポルトガル語」です。また、インドネシア語や英語も「作業言語」として広く使われています。

首都は北岸に位置するディリで、行政や経済の中心地として機能しています。

米ドル（USドル）が公式通貨として流通しています。日常生活ではドル紙幣が広く使われています。

コーヒーが主力輸出品のひとつです。特に高地で生産されるアラビカ種は品質が高く、多くの国へ輸出されています。

東ティモールではカトリックを信仰する人が圧倒的に多く、人口の約9割以上がローマ・カトリックとされています。

「タイス」は手織りの伝統布で、独特の色彩と模様が特徴です。儀式やお祝いの場などで着用されるほか、お土産としても人気があります。

国内最高峰はラメラウ山（タトゥ・ラメラウ）で、標高は約2,986メートルです。山頂は国を一望できる景勝地としても知られています。

約15,000平方キロメートルほどで、四国とほぼ同程度の面積です。

「テボテボ」と呼ばれる伝統舞踊や、打楽器や弦楽器を使った音楽が地域ごとに受け継がれています。儀式や祝い事などで披露されることが多いです。

約450年にわたるポルトガル領時代が1975年まで続きました。その後、インドネシアに編入された期間を経て再独立を果たします。

1975年に一度独立を宣言しましたが、すぐにインドネシアに侵攻・併合されました。その後、市民らの強い抵抗運動や国際社会の支援を得て、最終的に2002年に完全独立を達成しました。

ポルトガル植民地時代の影響を受けた料理が多く、魚料理やココナッツミルクを使用する料理、香辛料を効かせた煮込みなどが特色です。

紺碧の海やサンゴ礁に囲まれたダイビングスポットが豊富なほか、山岳地帯には様々な野生生物や自然景観が残されており、エコツーリズムが盛んです。

MAP「東ティモールの首都 - ディリ」

東ティモールってどんなところ？

東ティモール民主共和国（Timor-Leste）は、東南アジアのインドネシアに位置する小さな国で、ティモール島の東部に位置しています。国名「ティモール」は、マレー語で「東」を意味し、島がその地理的位置を反映した名付けられています。東ティモールは、インドネシアの西側にある西ティモール（インドネシアの一部）と分かれた独立した国です。この国は、広大な海と豊かな自然に囲まれ、美しいビーチや多様な生態系があります。

2002年に独立を果たした東ティモールは、アジアで最も若い国の一つです。それ以前は、ポルトガルの植民地であり、1975年にインドネシアに侵攻されてから、長い間厳しい占領統治を受けました。この占領下での人権侵害や戦争により、多くの人々が命を落とし、国の infrastructure は大きな打撃を受けました。2002年に国際社会の支援を受けて独立を果たした後、東ティモールは新たな出発を図り、民主主義の構築に向けた努力をしています。

東ティモールの政治は、民主主義を基盤とした制度を持ち、国民の参加を促進しています。国は、大統領、国会、及び内閣から成る政治体系を持ち、選挙は定期的に行われています。しかし、政治的な不安定さや腐敗、経済的な課題が依然として残っており、国民の生活向上には多くの挑戦が残されています。

国の経済基盤は、主に農業に依存していますが、近年は石油と天然ガスの資源が経済成長の重要な要素となっています。特に、オーストラリアとの海底資源を巡る交渉と協定が、東ティモールの経済に大きな影響を与えています。しかし、資源の恩恵が国民全体に行き渡るには時間がかかるとされ、貧困の問題や教育、医療の不足が課題として残っています。

文化的には、東ティモールは多様な民族と宗教を持つ国です。国民は主にテトゥン語とポルトガル語を話し、カトリック教が主な宗教です。伝統的な音楽やダンス、手工芸品は、国の声を反映した大切な文化遺産です。特に、伝統的な「ファド」という音楽スタイルは、地域のアイデンティティを強調するものとして愛されています。

教育と健康の分野でも課題が残りますが、政府と国際機関は改善に向けた取り組みを進めています。特に、識字率や学校教育の普及が進められ、子どもたちが未来を担う人材として育つことが期待されています。

東ティモール民主共和国の未来は、これまでの困難な歴史を乗り越え、持続可能な発展へ向けた政策と国民の団結にかかっています。自然資源の管理や教育の充実、政治の安定化がキーとなり、これらが実現されれば、東ティモールは他の国々と同様に、さらなる発展を遂げる可能性があります。国民が互いに支え合いながら、より良い未来を切り開いていくことが望まれます。