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ブルネイ

Brunei Darussalam

ブルネイ・ダルサラーム国(Brunei Darussalam)は、東南アジアのボルネオ島に位置する小さな絶対君主制の国家です。北側は南シナ海に面しており、南側と東側はマレーシアに囲まれています。国土面積は約5,765平方キロメートルで、人口は約45万人(2023年時点)です。ブルネイは、その豊かな天然資源と高い生活水準で知られていますが、歴史的背景や文化も非常に興味深いものがありま...もっと見る

ブルネイ」基本情報

正式名称 ブルネイ・ダルサラーム国
英語名 Brunei Darussalam
首都 バンダルスリブガワン(Bandar Seri Begawan)
公用語 マレー語、英語(イギリス英語)
地域 アジア /東南アジア
通貨 ブルネイ・ドル($)
パスポート
総人口  45万人
平均年齢  31.760歳
国内総生産(GDP)  166億8,153万1,646ドル
国民総所得(GNI)  163億1,188万4,918ドル
一人当たりGDP  37,152 ドル
一人当たりGNI  36,329 ドル
面積 5,270 ㎢
人口密度 79.609人/㎢
CO2総排出量  16,866,933トン
一人当たりCO2排出量  38.18トン

ブルネイ」の年齢層別人口

ブルネイ」人口統計情報

総人口 45万人
男性人口 24万人
女性人口 21万人
人口変化 +3,841人
人口増加率 +0.837% -
出生数 6,237人
平均出産年齢 30.652歳
平均寿命 75.327歳
男性平均寿命 73.328歳
女性平均寿命 77.555歳
総死亡者数 2,400人
純移民数 0人

ブルネイの豆知識?

ブルネイの正式名称「Negara Brunei Darussalam」は、マレー語で「平和の住み処」を意味し、平和で安定した国というイメージを強く打ち出しています。

ブルネイはボルネオ島の北西部に位置し、マレーシアのサラワク州にほぼ囲まれた形の小さな国です。ボルネオ島にはインドネシア、マレーシアも領土を有していますが、ブルネイは島内で唯一の完全な独立国です。

はい。ブルネイは豊富な石油と天然ガスの資源に支えられ、国の収入や経済成長の大部分をエネルギー関連産業が占めています。そのおかげで国民の生活水準も比較的高いとされています。

ブルネイの元首はスルタンで、立憲君主制ではなく実質的に絶対君主制に近い体制です。現在のスルタンであるハサナル・ボルキアは、首相や国防相など複数の要職も兼任するなど、国の政治の中心的存在です。

スルタンの公邸「イスタナ・ヌルル・イマン」は、世界最大規模の居住用宮殿として知られています。1,700室以上の部屋と250以上のバスルームがあり、公式行事や国賓の招待などに使用されています。

公用語はマレー語ですが、英語も広く通じます。ビジネスや教育分野では英語がよく使われるため、さまざまな言語環境に馴染みやすい国ともいえます。

ブルネイの国教はイスラム教で、公的な行事や法律もイスラムの教えに影響を受けています。具体的には、飲酒や特定の行動規定に関する法律も厳格です。ただし非イスラム教徒に対しては一定の配慮や自由も認められています。

代表的なのは「スルタン・オマール・アリ・サイフディーン・モスク」です。中央の黄金のドームがきらびやかで、周辺を囲む人工ラグーンとの景観が非常に美しく、ブルネイを象徴する建築物の一つです。

ブルネイには「ウル・テンブロン国立公園」をはじめとする手付かずの熱帯雨林があります。希少な動植物の生息地として保護が進められており、自然観察やエコツーリズムが盛んです。

個人の所得税はなく、国民はその恩恵を受けています。石油収益による国庫収入が大きいことが理由のひとつで、教育や医療費が無料になるといった充実した社会保障が実現されています。

ブルネイは1888年にイギリスの保護領となりましたが、1984年1月1日に完全独立を果たしました。以来、スルタンを中心とした政治体制が続いています。

国全体で祝う大きな行事として、スルタンの誕生日があります。毎年7月に行われ、大規模な式典やパレードが実施され、国民が一体となって祝福します。

イスラム教の伝統行事はもちろん、マレー文化の影響を受けた舞踊や音楽、伝統衣装などが盛んです。また英語が通じることや留学経験者が多いことから、現代的な文化との融合も見られます。

伝統的なマレー料理が中心で、スパイスを使った「ナシ・カトック」や「サテ(串焼き)」が有名です。イスラム教の戒律上、ハラール食品が基本で、豚肉はほとんど見かけません。

首都バンダルスリブガワンの美しいモスクや博物館、ウル・テンブロンのジャングルクルーズなどが挙げられます。都市部の豊かな文化体験と大自然が近接している点がブルネイ観光の魅力です。

MAP「ブルネイの首都 - バンダルスリブガワン」

ブルネイってどんなところ?

ブルネイ・ダルサラーム国(Brunei Darussalam)は、東南アジアのボルネオ島に位置する小さな絶対君主制の国家です。北側は南シナ海に面しており、南側と東側はマレーシアに囲まれています。国土面積は約5,765平方キロメートルで、人口は約45万人(2023年時点)です。ブルネイは、その豊かな天然資源と高い生活水準で知られていますが、歴史的背景や文化も非常に興味深いものがあります。

ブルネイは、1396年に建国されたとされ、当初はスルタン王国として栄えました。その後、19世紀には英国の影響を受け、1890年から1984年にかけて保護国としての地位にありました。1984年にイブラヒム・ビルハン王(スルタン・ハッサナル・ボルキア)がブルネイの完全独立を果たし以来、今日までスルタン制が維持されています。

ブルネイの経済は主に石油と天然ガスに依存しており、この資源が国家の富を支えています。石油産業は、国のGDPの約60%を占め、輸出の大部分を占有します。そのため、ブルネイは一人当たりのGDPが非常に高く、国民は比較的裕福な生活を送っています。また、石油以外にも、農業や観光なども重要な産業となりつつありますが、経済の多様化は依然として課題とされています。

文化面では、ブルネイはイスラム教を国教としており、信仰が国の生活様式に深く根付いています。国内には美しいモスクが点在しており、その中でも「スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク」は、ブルネイの象徴的な建物として有名です。その他にも、熱帯雨林や豊かな自然環境は観光資源となっており、「ウル・テンブロン国立公園」などの自然保護区は多くの観光客を引き寄せています。

教育や医療制度は非常に充実しており、国民は基本的な医療サービスを無償で受けることができます。また、教育制度も整備されており、高等教育の機会も提供されています。このため、国民の識字率は非常に高い水準にあります。

一方で、ブルネイには政治的な自由や言論の自由に対する制限があり、批判的な意見はあまり尊重されない傾向があります。このため、国際的な人権についての議論も存在します。今後、ブルネイが持続可能な成長を実現し、社会のオープンさをどのように進めていくのかが注目されるところです。

まとめると、ブルネイ・ダルサラーム国は、その豊かな資源と文化の多様性を誇りつつも、課題も抱える国家です。歴史的な背景、宗教、自然環境などが独自の魅力を形作っており、今後の発展が期待される国の一つです。ブルネイは、その小さな国土ながらも、アジアにおける重要な役割を果たしており、世界中の人々にとって学ぶべき点が多くあると言えるでしょう。