ベネズエラ

Venezuela (Bolivarian Republic of)

「ベネズエラ」基本情報

正式名称	ベネズエラ・ボリバル共和国
英語名	Venezuela (Bolivarian Republic of)
首都	カラカス（Caracas）
公用語	スペイン語
地域	南アメリカ /南アメリカ
通貨	ボリバル・ソベラノ（Bs.F）
パスポート
総人口	2,830万人
平均年齢	29.025歳
国内総生産(GDP)	1,293億1,357万7,578ドル
国民総所得(GNI)	1,126億6,321万482ドル
一人当たりGDP	4,569 ドル
一人当たりGNI	3,981 ドル
面積	882,050 ㎢
人口密度	30.881人/㎢

「ベネズエラ」直近20年間人口推移

「ベネズエラ」の年齢層別人口

「ベネズエラ」人口統計情報

総人口	2,830万人
男性人口	1,398万人
女性人口	1,431万人
人口変化	+100,142人
人口増加率	+0.354%	-
出生数	426,984人
平均出産年齢	26.292歳
平均寿命	72.514歳
男性平均寿命	68.720歳
女性平均寿命	76.501歳
総死亡者数	213,955人
純移民数	-112,899人

ベネズエラの豆知識？

ヨーロッパの探検家たちが湖の岸辺に建てられた高床式の住居群を見てイタリアの都市ヴェネツィアを連想し、「小さなヴェネツィア」という意味をもつ「ベネズエラ」と名付けたと言われています。

エンジェル・フォールは高さ979mと世界最高落差を誇る滝として知られており、その雄大さや、探検家ジミー・エンジェル氏の名前が付されたことなどが世界的な知名度を高めました。

マラカイボ湖周辺で頻発する落雷現象で、一晩に何百回もの稲妻が光ることがある自然現象です。地域によっては「雷の首都」とも呼ばれるほど雷が多発します。

首都カラカスは標高約900mに位置し、西にアビラ山脈（ワライラ・レパノ）を望む都市です。政治や経済の中心地でありながら自然公園も多く、都市と自然が近接しているのが特徴です。

トウモロコシ粉を練って円形に成形し、焼いたものを半分に切って、肉やチーズ、野菜などの具材を挟んで食べる軽食で、国民食として広く親しまれています。

アメリカの影響やカルチャー交流によって20世紀頃から野球が盛んになりました。現在も多くのベネズエラ出身選手がメジャーリーグで活躍しており、国内でもプロリーグが根強い人気を誇ります。

原油や石油製品が主要な輸出品目で、経済の大部分を占めています。ただし、石油価格の変動が国の経済に大きく影響を与える問題も抱えています。

スペインからの独立運動を主導した革命家で、現在のベネズエラだけでなくコロンビアやエクアドルなど広範囲にわたって独立に貢献したため、「解放者(El Libertador)」として敬意を集めています。

ベネズエラの通貨ボリバルはインフレ対策のために名称やレートの変更を繰り返しており、「ボリバル・ソベラノ」への移行など度重なる貨幣改革が行われています。

主なものにスペイン統治時代の建築を残す「コロとその港」と、エンジェル・フォールを有する「カナイマ国立公園」がユネスコ世界遺産として登録されています。

赤道に近いため一年を通して温暖な地域が多いですが、アンデス山脈の高地は冷涼な気候帯も含み、熱帯雨林から高地の寒冷地帯まで多彩な気候が広がっています。

アンデス山脈のふもとメリダ市から標高4,765m付近までを結ぶ世界有数の高所ロープウェイで、壮大な山岳風景を楽しめる人気の観光名所となっています。

カリブ系、アラワク系など多様な先住民が存在し、地域により独自の言語や伝統的な家屋を持つ部族が暮らしています。特に東部ではワラオ族が水辺で生活する独自文化を守っています。

「パペロン・コン・リモン」が代表的で、サトウキビの固形糖「パペロン」を溶かし、レモン果汁を加えた甘酸っぱいドリンクです。暑い地域にぴったりの爽やかさが特徴となっています。

首都を取り囲むように広がる山岳公園で、豊かな自然生態系やハイキングコースが整備されています。ケーブルカーを利用するとカラカスの街並みとカリブ海を見渡す絶景を楽しむことができます。

MAP「ベネズエラの首都 - カラカス」

ベネズエラってどんなところ？

ベネズエラ・ボリバル共和国は、南アメリカの北部に位置する国で、カリブ海に面しています。国土は約916,445平方キロメートルで、南にはブラジル、西にコロンビア、北にカリブ海が広がり、東にはガイアナと接しています。ベネズエラはその多様な地形、豊かな自然資源、文化的な背景で知られています。

歴史的には、ベネズエラはスペインの植民地として発展し、1821年にシモン・ボリバルの指導のもと独立を果たしました。ボリバルは「南米の解放者」として広く知られ、彼の名にちなんで国名が付けられています。20世紀に入ると、ベネズエラは石油の発見により急速な経済成長を遂げ、世界有数の石油生産国となりました。しかし、この豊富な資源は政治的、経済的な不安定さを引き起こし、様々な問題に直面することとなります。

ベネズエラの政治は、近年特に劇的な変化を遂げています。政府は反政府運動や経済危機に直面し、国民の生活水準は低下し、食糧不足や医療現象などの深刻な問題が発生しています。ニコラス・マドゥロ大統領は、2013年に前任のウゴ・チャベスの死後に政権を引き継ぎましたが、彼の政権も様々な経済問題や国際的な制裁に苦しんでいます。

ベネズエラは歴史的に多様な文化を有しており、先住民族、コロンブス時代の影響、アフリカの文化、近代的な移民などが融合しています。音楽、ダンス、料理などの文化的表現は、これらの影響を反映しています。クリオージョやメスティーソなどの多様な人々が共存し、色彩豊かな祭りや伝統が根付いています。

自然環境も非常に多様で、アンデス山脈やアマゾンの熱帯雨林、リャノ（草原地帯）、そしてカリブ海に隣接するビーチなどがあり、それぞれが独特の生態系を持っています。また、世界遺産にも登録されているカナイマ国立公園には、エンジェルフォールと呼ばれる世界一高い滝があり、多くの観光客を惹きつけています。

経済においては、石油が主な収入源であり、ベネズエラは豊富な石油埋蔵量を誇っていますが、近年の経済危機によりその依存度が問題視されています。石油価格の変動や国際的な制裁が影響し、経済は衰退し続けています。そのため、多くの人々が国外に移住するという状況が続いており、これによって社会問題も深刻化しています。

食文化にも独特の特徴があり、アレパ（トウモロコシのパン）やパーハ（肉や魚を使った料理）、ホンダ（お米料理）などが一般的です。また、飲み物にはチョコレート飲料やカフェも人気があります。

総じて、ベネズエラは美しい自然と豊かな文化を持つ国家でありながら、現在は複雑な政治経済の問題に直面しています。その未来を切り開くためには、国内外の協力と対話が求められている状況です。