パラグアイ
Paraguay
パラグアイ共和国(Paraguay)は、南アメリカに位置する内陸国で、北はパラグアイ川を挟んでブラジル、西はボリビア、南と南東はアルゼンチンと接しています。面積は約40万平方キロメートルで、人口は約700万人(2021年時点)です。首都はアスンシオンで、ここは国の政治、経済、文化の中心地となっています。 パラグアイは、主に二つの地域に分かれています。一つは東部の「オリエン...もっと見る
「パラグアイ」直近20年間人口推移
「パラグアイ」の年齢層別人口
パラグアイの豆知識?
MAP「パラグアイの首都 - アスンシオン」
パラグアイはどんな国?
パラグアイ共和国(Paraguay)は、南アメリカに位置する内陸国で、北はパラグアイ川を挟んでブラジル、西はボリビア、南と南東はアルゼンチンと接しています。面積は約40万平方キロメートルで、人口は約700万人(2021年時点)です。首都はアスンシオンで、ここは国の政治、経済、文化の中心地となっています。
パラグアイは、主に二つの地域に分かれています。一つは東部の「オリエンテ」と呼ばれる地域で、ここには最も人口が多く、農業が盛んです。もう一つは「ウェスト」と呼ばれる地域で、パンパ草原が広がり、農業や牧畜が行われています。国全体として、農業は経済の基盤であり、大豆やトウモロコシ、綿花などの生産が特に重要です。
パラグアイの多くの地域は、湿潤熱帯気候に属しており、雨季と乾季がはっきりとしています。国内には広大な森林や川があり、特にパラグアイ川は国の主要な交通路の一つです。生物多様性が豊かで、国立公園や保護された自然区域も多く、エコツーリズムが注目されています。特にイグアスの滝やパンタナル湿地帯は、多くの観光客を惹きつけています。
歴史的には、パラグアイはスペインの植民地として始まりました。1537年に初めてヨーロッパ人がこの地に到達し、以降約300年にわたりスペインの支配下にありました。独立は1811年に達成され、その後数十年間は内戦や軍事政権の影響を受けました。特に1864年から1870年にかけてのパラグアイ戦争(グラン・パラグアイ戦争)では、隣国のアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイに対して戦争を行い、国土や人口に大きな打撃を受けました。この戦争を通じて、パラグアイは国家のアイデンティティを強めることとなりました。
言語に関して、パラグアイは非常にユニークな国で、スペイン語とグアラニ語の二つの言語が公用語とされています。大部分の人々は、この二つの言語を流暢に話すことができ、グアラニ語は先住民族の文化や伝統と深い結びつきを持っています。これはアメリカ大陸において珍しい事例であり、パラグアイの文化の重要な要素となっています。
文化面では、パラグアイは独自の音楽やダンスで知られています。特に「パラグアイ音楽」は、民族楽器であるアコーディオンやハープを用いた演奏が特徴的で、祭りや祝典で多くの人々に愛されています。また、巨大なアスンシオンのカーニバルは、色とりどりの衣装や華やかなパフォーマンスで国内外の観光客を魅了しています。
政治制度は、民主主義を基本としており、三権分立が確立されていますが、時折政治的な混乱や腐敗が問題視されることもあります。経済は農業に依存していますが、最近では製造業やサービス産業も発展してきています。
パラグアイは、豊かな自然と多様な文化を持つ国であり、旅行者にとって魅力的なディスティネーションです。安全で豊かな食文化やフレンドリーな人々が訪れる者を迎え入れ、探検や探求の場を提供しています。どこか南米の中でも手つかずの感覚を残すこの国は、益々注目される存在となっています。