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キルギス

Kyrgyzstan

キルギス共和国(Kyrgyzstan)は、中央アジアに位置する内陸国で、周囲はカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、中国と接しています。面積は約19万8,000平方キロメートルで、高い山々と美しい自然景観が広がっていることが特徴的です。国土の80%以上は山岳地帯であり、特に天山山脈が国の主な地形を形成しています。この山脈は、国の文化や歴史において重要な役割を果たしてお...もっと見る

キルギス」基本情報

正式名称 キルギス共和国
英語名 Kyrgyzstan
首都 ビシュケク(Bishkek)
公用語 キルギス語、ロシア語
地域 アジア /中央アジア
通貨 キルギス・ソム(сом)
パスポート
総人口  707万人
平均年齢  25.127歳
国内総生産(GDP)  109億3,064万5,384ドル
国民総所得(GNI)  101億5,261万6,538ドル
一人当たりGDP  1,649 ドル
一人当たりGNI  1,531 ドル
面積 191,800 ㎢
人口密度 36.880人/㎢

キルギス」の年齢層別人口

キルギス」人口統計情報

総人口 707万人
男性人口 349万人
女性人口 357万人
人口変化 +114,157人
人口増加率 +1.614% -
出生数 150,759人
平均出産年齢 28.461歳
平均寿命 71.677歳
男性平均寿命 68.179歳
女性平均寿命 75.249歳
総死亡者数 42,200人
純移民数 5,601人

キルギスの豆知識?

「キルギス(Kyrgyz)」という名称はテュルク系言語の「キルク(kyrk)」=「40」に由来するといわれています。これは伝説上の40の部族が連合して建国したという説や、国旗のデザインでも象徴される“40”の意味合いに通じています。

国旗の真ん中にある赤い円は、伝統的住居である「ユルト」の天窓(トゥンドゥク)を上から見た形を示し、その周囲に伸びる線が太陽の光を表しています。また、40の線はキルギスの“40の部族”を象徴しています。

キルギスは国土の約90%が山岳地帯で、天山山脈などの美しい山並みが広がります。豊かな自然環境と高山地帯の絶景から、「中央アジアのスイス」と呼ばれています。

イシク・クル湖は標高約1,600mに位置する世界有数の高地湖で、ほぼ凍らないほどの塩分を含んでいます。四方を山々に囲まれ、リゾート地としても人気のスポットです。

「マナス叙事詩」は、キルギスの英雄マナスの物語を描いた長大な口承叙事詩で、全体の長さが約50万行にも及ぶとされます。キルギスの民族精神や伝統を語り継ぐ重要な文化財です。

コクボルは「ヤギ取り競技」とも呼ばれ、騎馬のチーム同士がヤギの剥製を奪い合いながら相手のゴールに投げ込むスポーツです。スピード感と激しい攻防が特徴で、祝祭やイベントなどで開催されます。

ビシュケクはキルギスの首都で、政治・経済・文化の中心地です。旧ソ連時代の建築物に加えて、近年はモダンな建物やカフェが増え、新旧が融合した独特の雰囲気を楽しめます。

ユルトは、キルギスを含む中央アジアの遊牧民が伝統的に使ってきた移動式住居です。組み立てや解体が簡単な造りで、羊毛フェルトを使った断熱性の高い外張りが特徴となっています。

キルギス語とロシア語の2言語が公用語として定められています。キルギス語はテュルク系の言語で、いまでも多くの人が日常的にロシア語も使用しています。

天山山脈の一部を含む自然保護区や国立公園に、スノーレオパードやアイベックスなど希少動物が生息しています。特にスノーレオパード保護は国内外の研究・保護団体によって重要視されています。

キルギス料理には羊肉や馬肉を使った伝統料理が多く、麺料理のラグマンやピラフの一種であるプロフなどが人気です。馬乳を発酵させた「クミス」は遊牧民由来の飲み物として有名です。

キルギスの通貨は「ソム(KGS)」と呼ばれます。1ソムは100ティインに分割され、主に国内の日常生活で用いられています。

キルギスは1991年8月31日にソビエト連邦からの独立を宣言し、国際社会から独立国として承認されました。これにより現在のキルギス共和国が成立しました。

キルギスは古代シルクロードの通過地で、東西をつなぐ重要な交易ルートの一部を担っていました。街道沿いにはキャラバンサライ(隊商宿)の遺構などが残されています。

遊牧民の伝統を色濃く受け継ぎ、夏になると高地へ移動して家畜を放牧する文化が今でも行われています。また「おもてなし」の精神が強く、家族や親戚の絆を重視する習慣が大切にされています。

MAP「キルギスの首都 - ビシュケク」

キルギスってどんなところ?

キルギス共和国(Kyrgyzstan)は、中央アジアに位置する内陸国で、周囲はカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、中国と接しています。面積は約19万8,000平方キロメートルで、高い山々と美しい自然景観が広がっていることが特徴的です。国土の80%以上は山岳地帯であり、特に天山山脈が国の主な地形を形成しています。この山脈は、国の文化や歴史において重要な役割を果たしており、多くのトレッキングや登山の目的地としても知られています。

キルギス共和国の首都はビシュケク(Bishkek)で、国の政治、経済、文化の中心地です。ビシュケクは、ソビエト時代に設立された都市であり、広大な公園やモニュメントが建ち並び、独立後の新たな文化やライフスタイルが息づいています。市内には、歴史的な建造物や博物館、美術館もあり、訪れる人々にとって興味深いアトラクションが点在しています。

国の公用語はキルギス語ですが、ロシア語も広く理解され、特に都市部では使われています。キルギスの文化は、遊牧民の伝統に深く根ざしており、民族音楽や歌、舞踊などが豊かに受け継がれています。特に、ウス・トルク(Ust-Urt)と呼ばれる伝統的な楽器による演奏は多くの人々に愛されています。また、キルギスでは「ジャ・トゥ(Jai-Tuu)」と呼ばれる茶文化が根付いており、訪問者にはお茶を提供することが一般的です。

キルギスには豊かな自然が広がっており、特に湖が有名です。特にアラ・クル湖(Issyk-Kul Lake)は、世界で2番目に大きい高山湖であり、観光地として多くの人々が訪れます。湖の周囲には温泉地やリゾートが点在し、夏はビーチリゾートとして、冬はスキーリゾートとして多くの観光客を引き寄せています。また、国立公園や自然保護区もあり、野生動物や植物を観察する機会も豊富です。

経済面では、キルギスは農業に依存している部分が多く、綿花、穀物、果物などが主な作物です。近年では、観光業も重視されており、伝統的な遊牧文化や自然美を活かしたアクティビティを提供する企業が増加しています。特に、ハイキングや馬に乗ったトレッキング、スキーなどのアクティビティは外国人観光客に人気を集めています。

キルギス共和国は、歴史的に多民族国家であり、キルギス人のほかにもウズベク人、ロシア人、タジク人など多様な民族が共存しています。このため、文化や伝統も多様で、祭りや行事は地域ごとに異なる特色を持っています。特に、ナウルーズ(春分の日を祝う祭り)は、広く祝われる伝統行事であり、家族や友人と共に祝う重要な日です。

キルギスの魅力は、自然、美しい山々、そして多様な文化にあります。また、訪れる人々には、心温まるおもてなしや、美味しい地元の料理も大きな魅力の一つです。薄暗い歴史を乗り越え、新しい未来を歩み始めるキルギス共和国は、本当に多くの魅力を持つ国であり、訪れる価値のある地と言えるでしょう。