ブルンジ

Burundi

「ブルンジ」基本情報

正式名称	ブルンジ共和国
英語名	Burundi
首都	ブシュンブラ（Bujumbura）
公用語	ルンディ語（キルンジ語）、フランス語、スワヒリ語
地域	アフリカ /東アフリカ
通貨	ブルンジ・フラン（Fr）
パスポート
総人口	1,368万人
平均年齢	15.902歳
国内総生産(GDP)	40億3,281万8,068ドル
国民総所得(GNI)	40億5,117万705ドル
一人当たりGDP	313 ドル
一人当たりGNI	314 ドル
面積	25,680 ㎢
人口密度	527.532人/㎢
CO2総排出量	5,898,309トン
一人当たりCO2排出量	0.48トン

「ブルンジ」直近20年間人口推移

「ブルンジ」の年齢層別人口

「ブルンジ」人口統計情報

総人口	1,368万人
男性人口	679万人
女性人口	688万人
人口変化	+370,903人
人口増加率	+2.710%	-
出生数	460,882人
平均出産年齢	30.160歳
平均寿命	63.651歳
男性平均寿命	61.599歳
女性平均寿命	65.697歳
総死亡者数	91,963人
純移民数	1,995人

ブルンジの豆知識？

ブルンジはアフリカ大陸のほぼ中央付近に位置し、大陸の内陸国であることから「アフリカの心臓部」と呼ばれることがあります。

ブルンジの「王室のドラム」はユネスコの無形文化遺産に登録されており、古くから祝祭や社会的儀式で演奏される伝統的な芸能です。

2019年に公式首都がブジュンブラからギテガに移され、現在はギテガが政治の中心地です。ただし最大の都市は依然としてブジュンブラです。

公用語はキルンディ語とフランス語で、近年は英語も公用語として認められています。

主にフツ、ツチ、トゥワの3つの民族が暮らしています。フツが多数派で、ツチやトゥワも伝統的な文化を守りながら生活しています。

ブルンジは内陸国で、国の西端をアフリカ大陸最深の湖の一つであるタンガニーカ湖が縁取っています。また中央部は山岳地帯となっています。

タンガニーカ湖は世界で2番目に深い湖で、その独特の生態系から多様な魚や水生生物が生息しています。

ブルンジ・フラン（BIF）が通貨として使われています。

コーヒーとお茶が主要輸出品で、農業はブルンジ経済を支える重要な産業です。

1966年まで王政が続いており、ブルンジには伝統的に国王を中心とする統治体制が存在していました。

キルンディ語はバントゥー語群に属し、特有の発音や文法をもつ言語で、国内の大部分の人々に広く話されています。

標高2,685メートルのヘハ山(Mont Heha)がブルンジの最高峰とされています。

儀式や特別な行事の際には「イムヴタンノ」などの布地を使った伝統的な衣装が着用されます。

民族間の交流や祝祭の日に太鼓の演奏を中心とした催しが行われ、大勢で一斉に打ち鳴らすリズムは国民の団結と誇りを象徴しています。

諸説ありますが、ナイル川の起点となりうる水源の一つがブルンジにあるという研究があり、世界で最も長い川の水源地として注目されています。

MAP「ブルンジの首都 - ブシュンブラ」

ブルンジってどんなところ？

ブルンジ共和国（Burundi）は、東アフリカの小国で、アフリカ大湖地域に位置しています。北にはルワンダ、南と西にはコンゴ民主共和国（DRC）、東にはタンザニアと接しています。国土は山岳地帯が多く、美しい自然景観に恵まれている一方で、経済的には発展途上国とされており、人口の多くは農業に従事しています。首都であり最大の都市はギテガ（Gitega）ですが、かつての首都であるブジュンブラ（Bujumbura）は重要な商業都市としての役割を果たしています。

ブルンジの歴史は複雑で、特に民族間の対立が国家の形成に影響を与えてきました。主要な民族はフツ族とツチ族であり、19世紀末にベルギーが植民地支配を始めるまでは、スワヒリ語系の文化と伝統的な王国が共存していました。独立は1962年に果たしましたが、その後も民族間の緊張が続き、内戦やクーデターが頻発しました。1993年から2006年の間に発生した内戦は、数十万人の命を奪い、国全体に深刻な影響を及ぼしました。

ブルンジの政治体制は大統領制を採用しており、現在の大統領はエヴァリスト・ンダイシミイエ（Évariste Ndayishimiye）です。彼は2020年の選挙で当選し、国の再建と安定を目指しています。ただし、政治的な自由や人権の状況は依然として懸念材料であり、政府への批判が抑圧されることもあります。

ブルンジの経済は農業に大きく依存しており、コーヒーと紅茶が主要な輸出品です。コーヒーは特に高品質として評価され、世界市場でも重宝されています。しかし、経済の多様化は進んでおらず、農業以外のセクターは未発展です。地元のインフラも整備が必要で、教育や医療の分野でも改善が求められています。

文化的には、ブルンジは豊かで多様な伝統を持っています。音楽やダンスは、特に重要な役割を果たしており、伝統的な楽器を使用したり、地域ごとのスタイルで踊られたりします。国の象徴ともいえるダンス「ギタラ」や、お祭りの際に行われる「カジャンガ」などは、観光名所としても知られています。

自然環境に目を向けると、ブルンジには熱帯雨林や山岳地帯、美しい湖など多様な生態系があります。その中でも、タンガニーカ湖はアフリカ大陸で最も深い湖で、多くの生物が生息しています。観光資源としてはまだ開発が進んでいないものの、自然の美しさを求めて訪れる旅行者にとっては魅力的な場面が広がっています。

総じて、ブルンジは過去の困難を乗り越え、未来への希望を持つ国です。国際社会との関係を強化しながら、持続可能な開発を目指し、国民全体が平等に成長できる社会を築くための努力が求められています。ブルンジの文化、歴史、そして自然環境は、訪れる人々に新たな視点や体験を提供してくれることでしょう。