ブルガリア

Bulgaria

「ブルガリア」基本情報

正式名称	ブルガリア共和国
英語名	Bulgaria
首都	ソフィア（Sofia）
公用語	ブルガリア語
国歌	愛しき祖国（Мила Родино）
地域	ヨーロッパ /東ヨーロッパ
通貨	レフ（лв）
パスポート
総人口	679万人
平均年齢	44.314歳
国内総生産(GDP)	902億1,302万1,410ドル
国民総所得(GNI)	872億6,231万303ドル
一人当たりGDP	13,302 ドル
一人当たりGNI	12,867 ドル
面積	108,560 ㎢
人口密度	62.694人/㎢

「ブルガリア」直近20年間人口推移

「ブルガリア」の年齢層別人口

「ブルガリア」人口統計情報

総人口	679万人
男性人口	328万人
女性人口	350万人
人口変化	-35,162人
人口増加率	-0.517%	-
出生数	62,645人
平均出産年齢	27.948歳
平均寿命	75.636歳
男性平均寿命	72.163歳
女性平均寿命	79.213歳
総死亡者数	102,980人
純移民数	5,173人

ブルガリアの豆知識？

はい。ブルガリアは紀元681年に第一ブルガリア帝国が建国されて以来、国名が変わっていないため、「ヨーロッパ最古の国の一つ」として知られています。

ソフィアの中心部には、4世紀に建てられた聖ゲオルギ教会（ロタンダ）やアレクサンダー・ネフスキー大聖堂など、古代から中世、近代に至るまで様々な時代の建築が点在しています。

1970年代に黒海沿いのヴァルナ近郊で発掘された「ヴァルナの黄金財宝」は、紀元前5千年紀頃と推定される埋葬品で、世界最古級の加工金製品群として有名です。

ブルガリアではキリル文字が公用文字として使われています。2007年にブルガリアがEUに加盟したことで、キリル文字はEUで3番目の公式文字となりました。

中央バルカン山脈南麓にある「バラの谷」地域を中心に高品質のダマスクローズが盛んに栽培されており、世界的に有名なローズオイルの生産地だからです。

代表的なものに、修道士たちが長年にわたって守ってきたリラ修道院や、国立公園として保護されているピリン山脈などがあります。

ブルガリアのヨーグルトは高い品質と独特の風味で知られています。乳酸菌「ラクトバチルス・ブルガリクス」が含まれていることが特徴で、世界各国でブルガリアヨーグルトとして販売されています。

ブルガリア人医学者のスタメン・グリゴロフが1905年にヨーグルトを研究し、この乳酸菌を特定しました。以降、ブルガリアのヨーグルトは学術的にも注目されています。

ホロは大勢で手をつないで輪になって踊る伝統的なフォークダンスです。リズムや拍子が独特で複雑なステップが多く、地域によってさまざまなバリエーションがあります。

プロヴディフはヨーロッパ最古級の都市の一つとされ、古代ローマ時代の劇場やスタリ・グラド（旧市街）の美しい建築など、多彩な文化遺産が残っています。

ブルガリアでは首を左右に振る動作が「はい」、上下に振る動作が「いいえ」を表すことが多く、外国人が初めて見ると混乱しやすい特徴があります。

トルコやギリシャ、スラブなど周辺諸国の影響を受け、ヨーグルトやチーズ、野菜を多用したさっぱりとした料理が多いです。タラトール(ヨーグルトとキュウリの冷製スープ)やショプスカサラダが代表的です。

ブルガリアには国立公園が3カ所あり、ピリン国立公園やリラ国立公園などでは山岳地帯の貴重な生態系と景観が厳重に保護されています。

伝統的にはローズオイルやワイン、生鮮野菜などが有名です。医薬品やIT産業などの分野も近年成長しており、輸出品目が多様化しています。

毎年3月1日に交流相手や家族同士で赤と白の糸で作った飾り物を贈り合う風習で、健康や幸運を願うとされています。春の訪れを祝うブルガリア特有の伝統として広く知られています。

MAP「ブルガリアの首都 - ソフィア」

ブルガリアってどんなところ？

ブルガリア共和国（Bulgaria）は、東ヨーロッパに位置する国で、バルカン半島の中央部にあります。北側はモルドバとルーマニア、南側はギリシャと北マケドニア、西側はセルビアとボスニア・ヘルツェゴビナに接しており、東側は黒海に面しています。その地理的な位置により、ブルガリアは豊かな歴史と文化が息づく土地として知られています。

ブルガリアは、約7000年の歴史を持つ国で、古代から多くの文明が交錯する地点でした。特にトラキア人が初めてこの地に居住し、その後、古代ローマ帝国やオスマン帝国の影響を受けました。ブルガリアの文化はスラヴ文化とオスマン文化の融合から成る独自の特色を持ち、特に豊かな民俗音楽やダンス、手工芸品が伝承されています。

首都ソフィア（Sofia）は、国で最大の都市であり、政治、経済、文化の中心地として機能しています。ソフィアは、古代ローマ時代の遺跡や美しい教会が立ち並び、一年を通じて多くの観光客を魅了しています。また、ソフィア周辺には自然豊かな山々が広がり、ハイキングやスキーなどのアウトドア活動も楽しむことができます。

ブルガリアは、近代的な都市と古代の遺跡が隣接するユニークな国です。特に、プレスラフ、ヴェリコ・タルノボ、カプタル・ルドなどの都市には、ブルガリアの多様な歴史を物語る数多くの遺跡が残っています。プレスラフ王国の遺跡は、9世紀にこの地がスラヴ文字の発祥地であったことを示す重要な場所とされています。

ブルガリアはまた、豊かな自然環境を誇ります。山々、丘陵地帯、平野、海岸など、多様な地形が広がっています。特にリラ山脈は、その美しい風景とともに、ユネスコの世界遺産にも登録されたリラ修道院があることで知られています。リラ修道院は、826年に創立され、ブルガリアの文化と宗教の象徴として重要です。

ブルガリア料理は、その地域の特産物を生かした豊かな味わいが特徴です。地元の食材を多く用い、ヨーグルト、乳製品、肉料理、野菜料理が主に楽しまれます。特に、ショップスカ・サラタ（トマトとキュウリのサラダ）やバニツァ（チーズとフィロ生地のパイ）は、ブルガリアの食文化の代表的な料理です。

教育と科学においても、ブルガリアは高い水準を誇ります。ブルガリアは教育を重視し、国民の識字率はほぼ100%です。また、ブルガリア出身の科学者や文学者は多く、特にグラゴル文字の発明に関与した聖キリルと聖メソディウスは、国の誇りとされています。

1990年代初頭に社会主義体制が崩壊し、ブルガリアは民主化と市場経済への移行を果たしました。2007年には欧州連合（EU）に加盟し、国の発展に大きな影響を与えています。現在、ブルガリアは安定した政治体制を持ち、観光、IT、農業などさまざまな分野で成長を遂げています。

観光面でも魅力が豊富で、美しい黒海沿岸リゾート地や歴史的な遺跡、自然公園が点在しており、世界中の観光客に人気があります。ブルガリアを訪れるバイタリティのある街並みや、豊かな伝統的文化が写真や映像を通じて人々を魅了してやみません。

このように、ブルガリアは歴史と文化、自然が共存する素晴らしい国であり、その魅力は訪れる人々に新たな発見と感動を与え続けています。