北朝鮮

Democratic People's Republic of Korea

「北朝鮮」基本情報

正式名称	朝鮮民主主義人民共和国
英語名	Democratic People's Republic of Korea
首都	ピョンヤン（Pyongyang）
公用語	朝鮮語
国歌	愛国歌（Aegukka）
地域	アジア /東アジア
通貨	北朝鮮ウォン（₩）
パスポート
総人口	2,641万人
平均年齢	36.048歳
国内総生産(GDP)	151億7,613万4,613ドル
国民総所得(GNI)	153億8,147万6,881ドル
一人当たりGDP	582 ドル
一人当たりGNI	590 ドル
面積	120,410 ㎢
人口密度	219.402人/㎢

「北朝鮮」直近20年間人口推移

「北朝鮮」の年齢層別人口

「北朝鮮」人口統計情報

総人口	2,641万人
男性人口	1,305万人
女性人口	1,336万人
人口変化	+84,220人
人口増加率	+0.319%	-
出生数	342,038人
平均出産年齢	28.777歳
平均寿命	73.642歳
男性平均寿命	71.457歳
女性平均寿命	75.744歳
総死亡者数	255,826人
純移民数	-1,997人

北朝鮮の豆知識？

朝鮮民主主義人民共和国（Democratic People's Republic of Korea）は、朝鮮民衆による民主主義国家であることを示し、「朝鮮」という自国呼称を用いて表現されています。

平壌は国の政治・文化の中心地であり、大きなモニュメントや博物館など、社会主義体制を象徴する建造物が数多く立ち並んでいる点が特徴です。

主体カレンダーは、北朝鮮で用いられる独自の暦で、建国の指導者である金日成（キム・イルソン）が生まれた1912年を元年（主体1年）としています。

北朝鮮の国土は約8割が山岳地帯で、日本海や黄海といった海にも面しており、山と海の自然景観をあわせ持っています。

中国との間では鴨緑江（アムノッカン）と豆満江（トゥマンガン）、ロシアとの間では豆満江が国境線になっています。

北朝鮮と韓国の境界線は「軍事境界線」と呼ばれ、周囲には幅約4kmの非武装地帯（DMZ）が設定されています。両国の軍事的緊張を示す象徴として知られています。

平壌に建つ主体思想塔は高さ約170m（うち頂上の炎部分は約20m）で、主体思想を象徴するモニュメントとして知られています。

最も高い山は白頭山（ペクトゥサン）で、標高は2,744mあります。北朝鮮と中国の国境付近に位置し、古くから神聖な山とされています。

アリラン祭典（マスゲーム）は、平壌のスタジアムで行われる大規模な集団演技で、伝統的な朝鮮民謡「アリラン」をテーマに華やかなパフォーマンスが行われます。

北朝鮮ではハンボクを「朝鮮服（チョソノッ）」と呼び、鮮やかな色合いが特徴の民族衣装として催事や慶事の際に着られています。

主体思想は「自力更生」「自主性」を強調する北朝鮮の公式イデオロギーで、政治・経済・社会など国のあらゆる領域を貫く指導理念となっています。

平壌の「5月1日競技場（ルンラド）」は収容人数10万人以上ともいわれ、世界最大級のスタジアムの一つとして知られています。

北朝鮮の通貨は「朝鮮人民ウォン（KPW）」と呼ばれ、紙幣には指導者の肖像や革命的なイメージが描かれていることが特徴です。

豆満江近くの金剛山（クムガンサン）が有名ですが、北朝鮮北東部の山々や噴火口湖なども四季折々の美しい景観を見せます。

韓国と同様に朝鮮語を使用していますが、表記や単語を一部独自に運用しており、漢字を使わないなどの言語政策による違いが見られます。

MAP「北朝鮮の首都 - ピョンヤン」

北朝鮮ってどんなところ？

朝鮮民主主義人民共和国、通称北朝鮮は、東アジアに位置する国家であり、朝鮮半島の北部を占めています。1950年から1953年まで続いた朝鮮戦争の結果、朝鮮半島は北朝鮮と韓国に分断されました。北朝鮮は、共産主義を基盤とした一党独裁体制を維持しており、労働党が政権を握っています。首都は平壌であり、この都市は国家の政治、経済、文化の中心でもあります。

北朝鮮の国家体制は、キム家による世襲が特徴であり、初代指導者のキム・イルソンから始まり、現在はキム・ジョンウンが指導しています。キム・イルソンは1948年に北朝鮮の建国を宣言し、1972年には国家の指導思想として「主体思想」を確立しました。この思想は、自己決定、自立、そして国民の団結を重視するものであり、北朝鮮の国内政策や外交政策に深く根付いています。

教育制度は国営であり、義務教育は9年間です。すべての教育は国家の管轄下にあり、共産主義的な価値観が強調されます。青年団体である「青年同盟」や「学生同盟」も組織されており、これらは国家への忠誠心を育てる役割を果たしています。

経済に関しては、北朝鮮は計画経済を採用していますが、経済改革の試みがあり、特に2000年代以降は市場経済の要素が取り入れられるようになりました。農業の集団化や工業の国有化が進められていますが、経済は国際的な制裁や自然災害、管理の不備の影響を受けているため、深刻な食糧不足に直面しています。国民は日常的な食料不足や生活必需品の欠乏に苦しんでおり、これが社会問題となっています。

外交政策において、北朝鮮は周辺国、特に韓国やアメリカとの緊張関係が続いています。核兵器開発とミサイル発射を巡る問題は国際的な懸念を呼び起こしており、米朝首脳会談が行われるなどの動きも見られましたが、根本的な問題の解決には至っていません。また、中国との関係は維持されていますが、経済的依存が強まる中でのバランスが求められています。

文化面では、北朝鮮には独自の文化が根付いており、伝統的な音楽や舞踏、絵画などが政府によって奨励されています。しかし、西側諸国とは異なる価値観に基づいた文化政策が取られており、外部の影響を排除する姿勢が強いです。映画や演劇も、政治的プロパガンダを含む作品が多く制作されています。

人権問題は北朝鮮において大きな課題です。国民は厳しい監視下に置かれており、自由な表現や移動が制限されています。さらに、政治犯収容所システムが存在し、多くの人々がそこに収容されています。国際社会からの批判が高まる中、北朝鮮政府はこれに対して強く反発しています。

総じて、朝鮮民主主義人民共和国は、独特の政治体制と経済システムを持つ国家であり、国際的な孤立を深める中で、内外の課題に直面しています。国民の生活は厳しく、未来に向けた解決策や改革が求められている現状です。北朝鮮の動向は、アジアはもちろん、世界の安定に影響を及ぼすため、引き続き注視されるべきテーマと言えるでしょう。