ミャンマー

Myanmar

「ミャンマー」基本情報

正式名称	ミャンマー連邦共和国
英語名	Myanmar
首都	ネーピードー（Naypyidaw）
公用語	ビルマ語（ミャンマー語）
国歌	世界の終わりまで（Gaba Ma Kyei）
地域	アジア /東南アジア
通貨	チャット（K）
パスポート
総人口	5,413万人
平均年齢	29.534歳
国内総生産(GDP)	652億1,185万21ドル
国民総所得(GNI)	638億63万2,256ドル
一人当たりGDP	1,204 ドル
一人当たりGNI	1,178 ドル
面積	652,670 ㎢
人口密度	82.863人/㎢
CO2総排出量	144,669,743トン
一人当たりCO2排出量	2.71トン

「ミャンマー」直近20年間人口推移

「ミャンマー」の年齢層別人口

「ミャンマー」人口統計情報

総人口	5,413万人
男性人口	2,695万人
女性人口	2,717万人
人口変化	+373,367人
人口増加率	+0.690%	-
出生数	903,822人
平均出産年齢	28.808歳
平均寿命	66.889歳
男性平均寿命	63.790歳
女性平均寿命	70.164歳
総死亡者数	495,470人
純移民数	-34,989人

ミャンマーの豆知識？

1989年に当時の軍事政権によって英語名が「Burma」から「Myanmar」に改められました。国名変更は、植民地支配時代に使われた古い名称から脱却し、自国語に近い表記へと切り替える意図があったといわれています。

2005年に首都がヤンゴンから内陸部のネピドーへ移転されました。行政機能の集中や安全保障上の事情などから、新しい都市に政府機関を配置したとされています。

高さ約100メートルにもおよぶ黄金の仏塔で、国のシンボルとして深く崇拝されています。仏教徒が多いミャンマーでは歴史的・宗教的にも極めて重要な場所です。

約2000以上のパゴダや寺院が広範囲に点在しており、9世紀から13世紀にかけて栄えた王朝の壮大な歴史を感じられるため、世界有数の仏教遺跡として観光客を魅了します。

マンダレーにあるクドードォ・パゴダで見られる729枚の大理石碑文が「世界最大の本」と呼ばれます。一枚一枚に仏教経典が刻まれており、文化的にも貴重な遺産です。

ミャンマーの北部は質・量ともに優れた翡翠の産地として知られています。特に“インペリアルジェイド”と呼ばれる高品質の翡翠は、国際市場でも高値で取引されています。

「タナカ」と呼ばれる樹木をすり潰して作られるペーストです。日焼け止めや肌の保湿、また清涼感を得る目的で使われ、ミャンマーの伝統的な美容法の一つとされています。

発酵させたお茶の葉と野菜、ナッツなどを混ぜ合わせたユニークなサラダで、さわやかな酸味と独特の渋みが特徴です。ミャンマーの食文化を象徴する一品として親しまれています。

はい。「バーmese cat」という名の通り、もともとミャンマー周辺で飼われていた猫が品種改良されて欧米に広まったとされています。光沢のある被毛と人なつこい性格が魅力です。

人口の大多数を占めるビルマ族を中心に、上座部仏教が長い歴史を通じて人々の精神的支柱となってきました。寄付や布施の日常化など、宗教は文化・社会生活の基盤を成しています。

かつてパームリーフ（ヤシの葉）に文字を書き記す際、直線を多用すると葉が裂けやすいため、丸みを帯びた文字が発達したと言われています。この丸みはミャンマー文字の大きな特徴です。

ミャンマーは山岳地帯、密林、沿岸部など多様な地形が広がり、アジアゾウやベンガルトラ、様々な鳥類など豊かな生物多様性を育んでいます。また、国境を接する国が多いことで生態系も複雑です。

麺料理の「モヒンガー」や甘いデザート、果物など、地域や民族に根ざした多様なメニューが気軽に楽しめます。素材が新鮮で手頃な価格の屋台が多く、地元の雰囲気を味わえるのも魅力です。

国内を南北に縦断し、多くの都市や農地を潤す主幹河川です。古来より交通・貿易・食料供給の面で大切な役割を果たしており、ミャンマーの歴史・文化・経済の発展に深く関わってきました。

はい。黄金に輝く巨岩が断崖ぎりぎりの位置で支えられ、落下せずに存在する様子から「奇跡の岩」と呼ばれています。仏塔とともに巡礼地として親しまれ、多くの観光客も訪れます。

MAP「ミャンマーの首都 - ネーピードー」

ミャンマーってどんなところ？

ミャンマー連邦共和国（通称: ミャンマー）は、東南アジアに位置する国であり、インド、中国、タイ、ラオス、バングラデシュに囲まれた地理的特徴を持っています。面積は約676,578平方キロメートルで、人口は約5500万人を超えています。最大の都市はヤンゴン（旧ラングーン）、首都はネピドーです。ミャンマーは、多様な文化、宗教、言語が共存する国であり、歴史的には重要な貿易の交差点として知られています。

ミャンマーの歴史は、古代文明から植民地時代、そして独立後の混乱に至るまで、非常に複雑です。古代ビルマ王国は9世紀頃から栄え、後にモン族やシャム族との関係を持ちました。19世紀にはイギリスの植民地となり、1948年に独立を果たしました。しかし、独立後は軍事政権が続き、国内外で多くの問題を抱えてきました。特に、アウンサンスーチー氏が指導する国民民主連盟（NLD）が2008年に勝利を収めた際、一時的な民主化の兆しが見えましたが、2021年には軍事クーデターが発生し、再び軍政が復活しました。

ミャンマーは、多様なエスニックグループが共存する国であり、年間の祭りや伝統行事が多くあります。主要なエスニックグループには、ビルマ族、シャ族、カチン族、モン族、ロヒンギャ族があり、それぞれが独自の言語と文化を持っています。特に、ロヒンギャ族は迫害を受けており、多くが隣国バングラデシュに逃れています。この問題は国際社会で大きな注目を浴びており、人道的な危機として扱われています。

経済面では、ミャンマーは農業が主な産業であり、米、天然ゴム、オイルパーム、ゴムの生産が盛んです。また、鉱鉱資源も豊富で、天然ガスや石油の埋蔵量も世界的に見て重要です。しかし、近年の政治的不安定性や国際的な経済制裁により、経済発展は停滞しています。地方のインフラ整備が進まない中で都市部との格差が広がる一方、外資の流入による投資環境の整備が期待されています。

文化面では、仏教が主流であり、国民の96%が仏教徒です。仏教徒の多くは上座部仏教を信仰しており、各地に数多くの寺院や仏像が存在します。特にバガン遺跡群やシュエダゴンパゴダは観光名所として知られています。伝統的な衣装や食文化も独特で、ミャンマーの料理は米を主食として豆類や野菜、魚、肉などが中心です。また、民族ごとに異なるダンスや音楽があり、文化の多様性を感じられる場面が多いです。

近年、ミャンマーは国際的な観光地としても注目されています。美しい自然環境や歴史的な遺産がそれを支えており、観光業の発展が期待されています。しかし、現地の状況は常に変化しており、観光客にとっては安全やビザに関する情報を事前に確認することが重要です。政治的な緊張や人道的な問題など、観光に影響を与える要因が多いため、十分な注意が必要です。

ミャンマーはその地理的、文化的、歴史的な背景を持ち、国際社会における立ち位置は次第に変わりつつあります。未来の展望は不透明ですが、国民の力強い意志と国際的な支援によって、ミャンマーが持続可能な平和と繁栄を実現することを期待しています。