Skip to main content

中央アフリカ

Central African Republic

中央アフリカ共和国(Central African Republic, CAR)は、中部アフリカに位置する国で、北にはチャド、南にはコンゴ共和国とコンゴ民主共和国、東には南スーダン、西にはカメルーンと接しています。広大な面積を持ちながらも、人口は比較的少なく、約550万人ほどと推定されています。首都はバンギで、経済や文化の中心地でもあります。 中央アフリカ共和国は、その名の通りアフリカ...もっと見る

中央アフリカ」基本情報

正式名称 中央アフリカ共和国
英語名 Central African Republic
首都 バンギ(Bangui)
公用語 フランス語、サンゴ語
地域 アフリカ /中央アフリカ
通貨 CFAフラン (BEAC)(Fr)
パスポート
総人口  515万人
平均年齢  14.320歳
国内総生産(GDP)  23億9,566万1,340ドル
国民総所得(GNI)  25億2,307万6,336ドル
一人当たりGDP  429 ドル
一人当たりGNI  452 ドル
面積 622,980 ㎢
人口密度 8.271人/㎢
CO2総排出量  19,804,781トン
一人当たりCO2排出量  3.71トン

中央アフリカ」の年齢層別人口

中央アフリカ」人口統計情報

総人口 515万人
男性人口 246万人
女性人口 268万人
人口変化 +175,657人
人口増加率 +3.410% -
出生数 238,858人
平均出産年齢 28.968歳
平均寿命 57.408歳
男性平均寿命 55.260歳
女性平均寿命 59.290歳
総死亡者数 48,529人
純移民数 -14,682人

中央アフリカの豆知識?

国名はその名の通りアフリカ大陸の中央部に位置することから付けられたもので、フランス語表記では「République Centrafricaine」といいます。1960年の独立時に、中部アフリカにあるという地理的な特徴を強調してこの名称が選ばれました。

首都バンギは国の南西部、ウバンギ川(フランス語ではウバンギ川)沿いに位置しています。政治・経済・文化の中心地であり、輸送の拠点としても重要な役割を果たしています。

公用語はフランス語とサンゴ語(Sango)です。サンゴ語は元々この地域の交易言語でしたが、現在では全国的に広く使われ、重要な共通言語となっています。

国土面積は約62万3,000平方キロメートルで、フランス本土とほぼ同程度の広さです。アフリカ大陸のほぼ中央部に位置し、内陸国となっています。

北はチャド、北東はスーダン、東は南スーダン、南はコンゴ民主共和国とコンゴ共和国、西はカメルーンに隣接しています。いずれも陸続きで海に面していない内陸国です。

中央アフリカ共和国は1960年8月13日にフランスから独立を果たしました。もともとはフランス領ウバンギ・シャリと呼ばれていましたが、独立運動の結果、現在の国名になりました。

国内には多くの自然保護区があり、例えば北部にあるマノヴォ=グンダ・サン・フロリス国立公園はユネスコの世界遺産にも登録されています。ゾウ、キリン、ライオンなど多様な野生動物が生息している貴重な地域です。

「バンギ」という名称はウバンギ川に由来するといわれています。川沿いの集落として発展してきた歴史があり、現在では国の主要な政治・経済都市となっています。

主食にはキャッサバやトウモロコシ、バナナなどがよく使われ、ソースやシチューにした肉料理や野菜料理が多いです。代表的な食材としては、キャッサバの葉や落花生、オクラなどが挙げられます。

サンゴ語のリズムをベースとした音楽や、各民族集団固有の舞踊があります。特にドラムや木琴などの伝統楽器が使われるのが特徴で、祝祭や儀式で披露されます。

国土の大部分は熱帯性気候で、雨季と乾季が明確に分かれます。北部はサバンナ気候に近く、南西部は熱帯雨林気候の影響を受けます。降雨量は地域によって大きく異なります。

ベイ族やバカ族といったピグミー民族を含む少数民族が暮らしており、伝統的な狩猟採集生活を続ける人々もいます。独自の文化や言語を保持しながら、森の生活を営んでいることが特徴です。

農業や牧畜が中心で、キャッサバ、トウモロコシ、コーヒーなどが生産されています。また、ダイヤモンドなどの鉱物資源の採掘も行われていますが、輸送インフラの未整備や政情不安などが経済発展の課題となっています。

横の青と白、縦の緑と黄の4色はアフリカの連帯や平和などを表し、中央にはフランスからの影響を表す赤い帯が走っています。また左上にある黄色い星は、国の独立および統一の希望を象徴するとされています。

代表的なのが南西部のジャングルに広がる「ザンガ・サンガ保護区」です。ここでは希少なゴリラ、森林ゾウなどの野生動物を観察することができます。研究やエコツーリズムの拠点にもなっており、国際的にも注目されています。

MAP「中央アフリカの首都 - バンギ」

中央アフリカってどんなところ?

中央アフリカ共和国(Central African Republic, CAR)は、中部アフリカに位置する国で、北にはチャド、南にはコンゴ共和国とコンゴ民主共和国、東には南スーダン、西にはカメルーンと接しています。広大な面積を持ちながらも、人口は比較的少なく、約550万人ほどと推定されています。首都はバンギで、経済や文化の中心地でもあります。

中央アフリカ共和国は、その名の通りアフリカ大陸のほぼ中央に位置しており、多様な地形と生態系を持っているのが特徴です。広大な森林、サバンナ、山岳地帯があり、それぞれが独自の動植物を抱えています。この国は多くの自然資源を持ち、その中にはダイヤモンド、金、木材などがありますが、経済は長年にわたる内戦や政治的不安定により労働力の活用が難しい状況にあります。

歴史的には、中央アフリカ共和国は19世紀末にフランスの植民地となり、20世紀中頃に独立しました。独立後は、政治的混乱が続き、クーデターや内戦が頻発しています。特に2013年以降、宗教的対立を背景にした武装勢力同士の戦闘が激化し、多くの人々が難民となり、国際的な支援が求められています。

文化的には、中央アフリカ共和国は多様な民族が共存しており、主な民族にはバングバ、バヤ、ザーラなどが含まれます。それぞれの民族が独自の言語、伝統、信仰を持っており、文化的な融合が見られます。公用語はフランス語とセング(Sango)ですが、個々の民族の言語も日常的に話されています。

音楽や舞踊はこの国の文化において重要な役割を果たしており、伝統的な楽器や歌が地域ごとに異なるスタイルで演奏されます。また、手工芸品も盛んで、特に木工品やカラフルな布製品が人気です。

中央アフリカ共和国の観光は未開発な部分が多いですが、美しい自然環境や野生動物の観察が可能な国立公園がいくつかあります。バカ・ナショナルパークやマンバレ国立公園などは、アフリカの野生動物を間近で観察できるスポットとして注目されています。しかし、観光業の発展には治安の改善が不可欠です。

経済面では、農業が主要な産業で、大部分の人々が自給自足的な農業を行っています。主な作物にはキャッサバ、トウモロコシ、コーヒー、ココアなどがありますが、効率的な生産体制が整っていないため、貧困に悩む人々が多いのが現状です。国際機関や他国からの支援が求められています。

中央アフリカ共和国は、自然の豊かさと多様な文化を有しながらも、社会的・経済的な課題に直面しています。国の安定と発展を目指すためには、国際社会の協力が欠かせないと言えるでしょう。将来的には、より良い生活環境の構築と、持続可能な開発が実現されることが期待されています。