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マリ

Mali

マリ共和国(Mali)は、西アフリカに位置する内陸国であり、広大な砂漠地帯と豊かな歴史を持つ国です。周囲はアルジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニア、セネガル、そしてモーリタニアと接しています。マリの首都はバマコであり、国の政治、経済、文化の中心地となっています。 マリはサハラ砂漠の一部を含む地理的特色を持つ国で、その面積はおよそ1,240...もっと見る

マリ」基本情報

正式名称 マリ共和国
英語名 Mali
首都 バマコ(Bamako)
公用語 フランス語、バンバラ語
地域 アフリカ /西アフリカ
通貨 CFAフラン (BCEAO)(Fr)
パスポート
総人口  2,376万人
平均年齢  15.466歳
国内総生産(GDP)  188億2,717万6,532ドル
国民総所得(GNI)  180億6,764万2,897ドル
一人当たりGDP  833 ドル
一人当たりGNI  800 ドル
面積 1,220,190 ㎢
人口密度 19.480人/㎢
CO2総排出量  47,446,229トン
一人当たりCO2排出量  2.24トン

マリ」の年齢層別人口

マリ」人口統計情報

総人口 2,376万人
男性人口 1,199万人
女性人口 1,177万人
人口変化 +706,437人
人口増加率 +2.972% -
出生数 951,445人
平均出産年齢 28.859歳
平均寿命 60.439歳
男性平均寿命 59.036歳
女性平均寿命 61.900歳
総死亡者数 205,047人
純移民数 -39,953人

マリの豆知識?

はい。14世紀のマリ帝国を統治したマンサ・ムーサは、金や塩の貿易によって莫大な富を築いたとされ、しばしば「世界で最も裕福だった王」として言及されます。

マリのティンブクトゥは、15世紀から16世紀にかけてイスラム学問の中心地として栄え、世界中から学者が集まりました。多くの写本が大切に保管され、現在でも貴重な歴史的資料として注目されています。

マリはかつてフランスの植民地だった歴史があり、その名残として現在もフランス語が公用語と定められています。ただし、日常生活ではバンバラ語をはじめとする多言語が広く使われています。

ニジェール川とセネガル川が国土を横断しています。特にニジェール川は、農業や漁業、水運の面でマリの人々の生活を支える重要な大河です。

「マリ」という名称はマンディンカ語などに由来するとされ、「カバ(もしくはカバの国)」を意味する説や「王が住む場所」を意味する説があります。いずれにしても古代の王国に関係する名前です。

はい。国土の北部はサハラ砂漠に属しており、乾燥地域が広く広がります。一方で南部にはサバンナ地帯があり、農耕・牧畜が盛んです。

マリはマンディンカ音楽やグリオ(伝統的な語り部)、キタやンゴニなどの伝統楽器を用いた音楽が受け継がれ、オマー・ペンやサリフ・ケイタなど世界的に著名なミュージシャンを輩出しています。

バマコはニジェール川沿いに位置するマリ最大の都市で、政治・経済や文化の中心地です。広大な市場や博物館などがあり、多様な文化が交わる活気に満ちた街として知られます。

本当です。古代のマリ帝国は、金や塩などの交易で一大交易路の拠点となり、サハラ砂漠を超えた商人が集まる重要な地域でした。これにより、大きな富や文化がもたらされました。

代表的なのがジェンネの大モスクです。日干しレンガと泥を使って建造された世界最大級の泥造建築で、独特の美しい外観とともに現在まで現地コミュニティの重要な礼拝施設として使われています。

かつてティンブクトゥは繁栄ぶりが伝説化され、「行けば黄金が埋まっている」というイメージが広まりました。実際には貴金属の集積地として重要でしたが、伝説ほどの金の山があったわけではありません。

マリの中央部にあるバンディアガラの断崖は、断崖絶壁に集落が点在する独特の景観で知られ、ユネスコの世界遺産に登録されています。ドゴン族の伝統的な文化や宗教行事も大きな見どころです。

農業(特に綿花)や牧畜、金の採掘が重要な産業です。綿花は輸出品の一つですし、金は現在でもマリの経済を支える大きな資源となっています。

はい。ティンブクトゥを中心に古いイスラム写本や文献が多数残されており、そこには数世紀にわたる宗教や科学、文学の知識が書き留められています。学術的にも大変貴重な資料です。

住民の多くがイスラム教を信仰しており、地域によっては伝統的な宗教との習合も見られます。モスクやマドラサ(神学校)が各地にあり、とくにティンブクトゥやジェンネでは学問や文化の中心として重要な役割を果たしてきました。

MAP「マリの首都 - バマコ」

マリってどんなところ?

マリ共和国(Mali)は、西アフリカに位置する内陸国であり、広大な砂漠地帯と豊かな歴史を持つ国です。周囲はアルジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニア、セネガル、そしてモーリタニアと接しています。マリの首都はバマコであり、国の政治、経済、文化の中心地となっています。

マリはサハラ砂漠の一部を含む地理的特色を持つ国で、その面積はおよそ1,240,000平方キロメートルに及び、その広さはアフリカで第8位、世界で24位の広さです。国土の大半は熱帯砂漠気候であり、乾燥した環境が広がっていますが、南部にはナイジェール川が流れ、それに沿った地域では農業が行われています。この川はマリの生活に欠かせない水源となっており、地域の経済活動にも大きな影響を与えています。

マリの歴史は非常に興味深く、古代から数多くの王国が栄えました。その中でも特に有名なのは、13世紀から15世紀にかけて栄えたマリ帝国です。この帝国は、交易を通じて繁栄し、鉱物、特に金の交易によって富を築き上げました。トンブクトゥはその重要な都市であり、多くの学者や商人が集まる知の中心地として知られていました。この都市の遺跡は現在もユネスコの世界遺産に登録されています。

文化的には、マリは多様な民族が共存する国家です。主要な民族はマリ族、フラニ族、ソニンケ族、そしてトゥアレグ族などで、それぞれに独自の言語、伝統、習慣があります。公用語はフランス語ですが、多くの民族が自らの言語を話し、豊かな文化遺産を維持しています。音楽やダンス、絵画、手工芸など、さまざまな文化表現が見られ、特に音楽は国民の生活に深く根付いており、ワールドミュージックのシーンでも注目を集めています。

しかし、21世紀に入ってからのマリは、政治的不安定さや治安の悪化に悩まされています。2012年には北部で武装勢力による反乱が発生し、それが国全体の混乱を引き起こしました。国際社会が介入し、フランスを中心とした軍事介入が行われましたが、その後もテロリズムや地域紛争は続いています。このような状況は、経済や社会の発展に深刻な影響を与えており、多くの人々が日常生活の中で困難に直面しています。

経済的には、マリは農業と家畜の飼育が主要な産業であり、特に綿花と米は重要な輸出品です。しかしながら、貧困率は高く、発展途上国の課題が多く残されています。海外からの援助や投資が必要で、さらなる経済成長には教育とインフラの向上が必要不可欠とされています。

マリは、その美しい自然、歴史的な遺産、多様な文化に満ちた国です。困難な時期を迎えていますが、その文化の力や人々の団結心が国を再生させる希望となるでしょう。今後もマリの状況を見守りつつ、その豊かな歴史と文化を尊重していきたいものです。