モーリタニア

Mauritania

「モーリタニア」基本情報

正式名称	モーリタニア・イスラム共和国
英語名	Mauritania
首都	ヌアクショット（Nouakchott）
公用語	アラビア語、フランス語、他
地域	アフリカ /西アフリカ
通貨	ウギア（UM）
パスポート
総人口	502万人
平均年齢	17.119歳
国内総生産(GDP)	109億9,716万8,612ドル
国民総所得(GNI)	96億5,134万9,784ドル
一人当たりGDP	2,322 ドル
一人当たりGNI	2,038 ドル
面積	1,030,700 ㎢
人口密度	4.873人/㎢
CO2総排出量	15,736,269トン
一人当たりCO2排出量	3.50トン

「モーリタニア」直近20年間人口推移

「モーリタニア」の年齢層別人口

「モーリタニア」人口統計情報

総人口	502万人
男性人口	246万人
女性人口	256万人
人口変化	+148,159人
人口増加率	+2.950%	-
出生数	172,885人
平均出産年齢	30.221歳
平均寿命	68.484歳
男性平均寿命	66.499歳
女性平均寿命	70.484歳
総死亡者数	27,725人
純移民数	2,999人

モーリタニアの豆知識？

「モーリタニア」という名前は、古代ベルベル人の王国「マウレタニア（Mauretania）」に由来しています。

ノアクショットは1960年にフランスから独立した際、正式に首都として定められました。

“アイアン・オア・トレイン”と呼ばれる鉄鉱石を運ぶ貨物列車で、編成が2.5kmを超えることもある世界最長級の列車です。

はい。サハラ砂漠が国土の大部分を占めており、乾燥した気候が特徴です。

鉄鉱石の採掘や漁業、農業などが中心で、中でも鉄鉱石は主要な輸出品となっています。

イスラム教が国教とされており、国民の大多数がイスラム教徒です。

アラビア語が公用語とされていますが、フランス語も第二言語として広く使用されています。

アフリカ大陸では国土面積が上位に位置し、第11位の広さを持つとされています。

はい。シンゲッティ旧市街やバン・ダルガン国立公園などがユネスコの世界遺産に登録されています。

サハラ砂漠の中にある古代都市で、かつてはイスラム学問の中心地でした。現在も歴史的な建造物や写本が残っています。

大西洋沿いに位置し、渡り鳥の保護区として知られています。多種多様な水鳥が観察できる広大な干潟や砂丘が特徴です。

1900年代にフランスの支配下に入り、1960年にフランスから独立を果たしました。その際、ノアクショットを首都と定めました。

通貨はウギア（Ouguiya）と呼ばれています。

イスラム教の教えを重んじるため、ラマダン（断食月）などの宗教行事が社会生活に深く根付いています。

肉や穀物を主としたシンプルな料理が多く、特に北アフリカで人気のクスクスや砂糖入りのミントティーがよく親しまれています。

MAP「モーリタニアの首都 - ヌアクショット」

モーリタニアってどんなところ？

モーリタニア・イスラム共和国（Mauritania）は、西アフリカに位置する国家で、北はサハラ砂漠、西は大西洋に面しています。面積はおよそ1,030,700平方キロメートルで、アフリカ諸国の中で11番目に広い国です。人口は約430万人（2021年推定）で、人口密度は低く、広大な土地の大部分は砂漠地帯です。

モーリタニアはその地理的な特性から、多様な文化的背景を持つ国です。主にアラブ・ベルベル系と黒人アフリカ系の民族が共存しており、公式言語はアラビア語ですが、フランス語も広く使用されています。文化的には、イスラム教が国教であり、ほとんどの市民がイスラム教徒です。困難な乾燥した気候から発展した遊牧文化や漁業が国の経済に深く根付いています。

この国の歴史は古代から現代にかけて多様で、多くの異なる民族や文化が交わってきました。モーリタニアは、かつてサハラ交易路の重要な地点であり、様々な商業活動が行われていました。20世紀にはフランスの植民地としての時代を経て、1960年に独立を果たしました。しかし、独立後の政治は不安定で、クーデターや政権交代が繰り返されました。

モーリタニアの経済は、主に農業、漁業、牧畜に支えられています。また、天然資源としては鉄鉱石と石油も重要です。特に、国北中央部のティルマヌ（Tiris Zemmour）地域では、鉄鉱石の採掘が行われ、外貨を得る重要な手段となっています。さらに、モーリタニアの海岸線沿いは豊かな漁場として知られており、特にエビや魚の漁獲が行われています。

観光業も成長の兆しを見せています。モーリタニアには、特にサハラ砂漠の絶景や古代の遺跡が多く存在し、その中にはアトゥールの古代都市や、ウランガのサハラの青い砂丘が有名です。さらに、ウワディの国立公園や、ノアクショットの海岸などがあることで、エコツーリズムにも適した環境が整っています。

社会的な側面では、モーリタニアは複雑な課題を抱えています。貧困や教育の普及が課題となっており、特に農村部では基本的な生活環境が十分に整っていない場合もあります。また、国の歴史的背景から、社会的な階層分化や人権問題も存在しており、これらに対する国際的な関心も高まっています。

モーリタニアは、アフリカの広大で多様な文化を体現した国であり、その自然美や歴史的な遺産は、多くの人々にとって魅力的な要素です。現代の課題に対処しつつ、豊かな文化と自然を守っていくことが、今後の重要なテーマとなるでしょう。