ルーマニア

Romania

「ルーマニア」基本情報

正式名称	ルーマニア
英語名	Romania
首都	ブカレスト（Bucharest）
公用語	ルーマニア語、ハンガリー語
国歌	目覚めよ、ルーマニア人! （Deșteaptă-te, române!）
地域	ヨーロッパ /東ヨーロッパ
通貨	ルーマニア・レウ（L）
パスポート
総人口	1,911万人
平均年齢	42.621歳
国内総生産(GDP)	3,006億9,052万3,038ドル
国民総所得(GNI)	2,949億2,105万6,420ドル
一人当たりGDP	15,295 ドル
一人当たりGNI	15,002 ドル
面積	230,080 ㎢
人口密度	83.096人/㎢
CO2総排出量	105,324,594トン
一人当たりCO2排出量	5.42トン

「ルーマニア」直近20年間人口推移

「ルーマニア」の年齢層別人口

「ルーマニア」人口統計情報

総人口	1,911万人
男性人口	926万人
女性人口	985万人
人口変化	-101,281人
人口増加率	-0.530%	-
出生数	183,623人
平均出産年齢	28.141歳
平均寿命	75.938歳
男性平均寿命	72.397歳
女性平均寿命	79.555歳
総死亡者数	257,119人
純移民数	-27,780人

ルーマニアの豆知識？

「ルーマニア」の名前はラテン語で「ローマ人」を意味する“Romanus”に由来しており、古代ローマ帝国の影響を受けたことを表しています。

ブカレストには「国民の館」とも呼ばれる「議会宮殿」があり、総面積や容積の大きさで世界有数の規模を誇ります。かつては「世界最大の行政官庁」とも言われました。

ルーマニア語はラテン語から派生したロマンス系の言語です。周辺ではスラブ系の言語が多いなかで、独特の言語的特徴を保っています。

ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」は、ルーマニアのトランシルバニア地方を舞台の一つにしています。実在したワラキア公のヴラド3世（ヴラド・ツェペシュ）が血なまぐさい伝説のモデルの一端とされています。

代表的なものに、ブコビナ地方にある色とりどりの外壁画が特徴的な「ブコヴィナの彩色修道院群」や「ドナウ・デルタ」が挙げられます。また伝統的な木造建築など、いくつかの文化・自然遺産が登録されています。

ドナウ・デルタはヨーロッパ最大級の湿地帯で、豊かな生態系を有する自然保護区です。多くの野鳥が生息し、バードウォッチングの名所としても人気があります。

マラムレシュ地方のサプンツァにある「メリー墓地（陽気な墓地）」は、カラフルな墓標とユーモアあふれるエピタフ（墓碑銘）で知られています。死者を明るく送り出すというユニークな文化が魅力です。

ティミショアラは1884年にヨーロッパで初めて公共の電灯を採用した都市とされています。そのため“ルーマニアの小パリ”とも呼ばれるブカレストと並ぶ歴史的都市です。

シチューの一種「トカナ」や、トウモロコシの粉で作る「ママリガ」、キャベツで挽き肉を包む「サルマーレ」などが代表的です。素朴ながらも郷土色豊かな味わいが特徴です。

カーパティア山脈では豊かな森林や野生動物が見られ、特にヨーロッパ最大級とされる野生のヒグマの生息地として知られています。ハイキングやトレッキングを楽しむ観光客も多いです。

ルーマニアは2007年1月1日にEUに加盟しました。これにより貿易や経済、政治面などでの連携が強化されました。

南西部にある「オアシュ洞窟」で発見された化石は約4万年前のものと推定され、ヨーロッパ最古級の現生人類の一例として知られています。考古学的な貴重な資料です。

古代ダキア地方（現在のルーマニア周辺）は、2世紀にローマ帝国によって征服されました。ラテン語が根付いたことがルーマニア語の起源につながるなど、深い文化的影響を受けています。

彫刻家のコンスタンティン・ブランクーシ、音楽家のジョルジェ・エネスク、思想家のミルチャ・エリアーデなどが国際的に知られています。独特の感性を持った作品や思想で評価を受けています。

復活祭（イースター）やクリスマス時期には、色鮮やかに彩られた卵や民族衣装、カロル（キャロル）と呼ばれる伝統的な合唱などが行われます。地域ごとの風習や音楽が今も大切に守られています。

MAP「ルーマニアの首都 - ブカレスト」

ルーマニアってどんなところ？

ルーマニアは、東ヨーロッパに位置する国で、美しい自然、自豊かな歴史、そして多様な文化を持つ国です。国土は378,000平方キロメートルで、約1,970万人の人口を抱えています。北側はウクライナ、東側はモルドバ、南側はブルガリア、西側はハンガリー、そして西北側はセルビアと国境を接しています。また、東には黒海が広がり、農業や観光業にも恵まれた立地です。

ルーマニアの特徴的な地形は、カラパチ山脈とダニューブ川の流域から成り立っています。カラパチ山脈は、ハイキングや冬のスポーツが楽しめる場所としても知られ、特に冬にはスキーリゾートが賑わいます。また、ダニューブ川はヨーロッパで二番目に長い河川であり、自然の美しさだけでなく、環境や生態系の多様性も誇っています。

ルーマニアの歴史は非常に豊かで、古代から続く多様な文明の影響を受けてきました。ダキア人、ローマ帝国、オスマン帝国の支配など、多くの文化の交差点に位置しています。特に、ルーマニア語はラテン語を基にした言語であり、ローマ帝国の影響を色濃く受けています。ルーマニアには、中世の街並みや城が今も残っており、特にトランシルバニア地方には有名なドラキュラ城（ブラン城）があり、観光名所として多くの観光客が訪れます。

文化面では、ルーマニアは伝統的な音楽やダンス、工芸品が盛んです。民俗音楽は特に人気があり、楽器にはトランシルバニアの「ズルナ」や、南部の「ビオル」と呼ばれる弦楽器が使われます。また、ルーマニアの食文化には、ミチ（細長い肉団子）やサルマーレ（肉と米を葉で包んだ料理）など、素朴で美味しい料理が多く存在します。

観光地としては、ブカレストがルーマニアの首都であり、活気ある街並みや歴史的建築物が立ち並んでいます。特に、「人民宮殿」は世界で二番目に大きな建物で、観光名所のひとつです。トランシルバニアの古い都市、シギショアラやブラショフ、さらにはウィーンとも比較される美しい都市、あるいは黒海沿岸のリゾート地、コンサンツァなども観光スポットとして人気があります。

さらに、ルーマニアの自然も魅力的です。カルパチア山脈の美しい風景や、ドナウデルタの豊かな生態系は、ハイキングやバードウォッチングなどを楽しむ人々にとって理想的な場所となっています。これらの地域はユネスコの世界遺産にも登録されており、国際的にも知られています。

また、ルーマニアは近年、IT業界や観光産業の発展に力を入れており、若者を中心に新しいビジネスが次々と生まれています。多様な文化や歴史を背景に持ちながら、新たな発展を遂げるルーマニアは、未来への可能性を秘めた国と言えるでしょう。

以上のように、ルーマニアはその歴史、文化、自然、そして人々の温かさにおいて、訪れる価値のある魅力的な国です。多くの旅行者や文化愛好家にとって、忘れられない体験を提供してくれることでしょう。