グアテマラ

Guatemala

「グアテマラ」基本情報

正式名称	グアテマラ共和国
英語名	Guatemala
首都	グアテマラシティ（Guatemala City）
公用語	スペイン語、他
地域	南アメリカ /中米
通貨	ケツァル（Q）
総人口	1,812万人
平均年齢	22.630歳
国内総生産(GDP)	950億333万3,377ドル
国民総所得(GNI)	926億4,285万6,762ドル
一人当たりGDP	5,324 ドル
一人当たりGNI	5,192 ドル
面積	107,160 ㎢
人口密度	169.138人/㎢
CO2総排出量	39,024,498トン
一人当たりCO2排出量	2.25トン

「グアテマラ」直近20年間人口推移

「グアテマラ」の年齢層別人口

「グアテマラ」人口統計情報

総人口	1,812万人
男性人口	898万人
女性人口	913万人
人口変化	+280,709人
人口増加率	+1.549%	-
出生数	377,167人
平均出産年齢	27.329歳
平均寿命	72.602歳
男性平均寿命	70.312歳
女性平均寿命	74.877歳
総死亡者数	87,523人
純移民数	-8,940人

グアテマラの豆知識？

グアテマラの国名は、ナワトル語で「木々の多い場所」を意味する「クァウテマラン」（Quauhtlemallan）に由来するといわれています。豊かな森林地帯を示すこの言葉が転じて、現在の国名になりました。

国鳥は「ケツァール」というカラフルで神秘的な鳥です。古代マヤ文明では神聖視され、現在でもグアテマラのシンボルとして大切にされています。

通貨の名称「ケツァル」は国鳥にちなんだものです。ケツァールが自由の象徴とされていたことから、通貨にもその名前が採用されました。

最も有名なのは「ティカル遺跡」です。ジャングルの中にそびえるピラミッドや神殿群があり、世界遺産にも登録され、マヤ文明の壮大さを体感できます。

高地の冷涼な気候や火山灰を含む肥沃な土壌、そして伝統的な栽培方法により、香り豊かで質の高いコーヒー豆が生産されるためです。特にアンティグアやウエウエテナンゴなどの地域は世界的にも有名です。

グアテマラ・シティは中米最大級の都市であり、国内の政治・経済・文化の中心地です。近代的なビルが立ち並ぶ一方、古い地区にはスペイン植民地時代の名残が見られます。

標高約4,220メートルのタジュムルコ山（Volcán Tajumulco）が中米地域でも最も高い山です。登山の人気スポットで、晴れた日には壮観な景色を一望できます。

公用語としてはスペイン語が使われますが、実は20以上の先住民語が公的に認められています。特にマヤ系の言語が多く、地域によって話される言語が異なります。

「タマレス」や「ペピアン」、「チュチートス」などが代表的です。特にペピアンは香辛料を使った煮込み料理で、スパイスの奥深い味わいが楽しめます。

中央の紋章には、ケツァール、独立宣言が記された巻物、交差したライフル、剣、月桂樹の枝が描かれています。ケツァールは自由、巻物は独立、ライフルと剣は防衛力、月桂樹は勝利と栄光を象徴しています。

高地に位置する地域は一年を通して温暖で、四季の区別があまりない穏やかな気候を保ちます。そのため「永遠の春の国」という愛称で呼ばれています。

アメリカのスクールバスを改造して使うグアテマラのローカルバスで、車体に派手なペイントが施されています。旅人だけでなく地元の人々にとっても重要な移動手段です。

標高約1,500メートルにあり、周囲を火山に囲まれた絶景スポットだからです。湖畔には先住民の村々が点在し、独特の文化や風景を楽しむことができます。

グアテマラ各地に住むマヤ系のコミュニティが、手織り機を使いながら代々受け継いできました。地域ごとに模様や色彩が異なり、織物を見れば出身地がわかるといわれるほどです。

活火山のパカヤ火山を登山するツアーが人気です。場所によっては溶岩に近づけるスポットもあり、グアテマラならではの迫力ある体験ができます。

MAP「グアテマラの首都 - グアテマラシティ」

グアテマラってどんなところ？

グアテマラ共和国（Guatemala）は、中米に位置する美しい国で、独特の歴史と多様な文化を誇ります。この国は北にメキシコ、南にホンジュラスとエルサルバドルに接し、東にはカリブ海、西には太平洋があります。グアテマラは多様な自然環境や多文化共生の社会が特徴で、観光地としても非常に人気があります。

グアテマラの面積は約108,889平方キロメートルで、人口はおよそ1700万人です。首都はグアテマラシティで、ここは国の政治、経済の中心となっています。国の公用語はスペイン語ですが、マヤ系民族の影響を受けた多くの先住民族が存在し、約22の異なるマヤ系言語が話されています。これにより、グアテマラは文化的な多様性を持つ国でもあります。

歴史的には、グアテマラは古代マヤ文明の中心地でした。マヤ人は紀元前2000年頃からこの地域に住んでおり、彼らの文明はおよそ1000年にわたり繁栄しました。ティカルやアティトラン湖の周辺には、現在でもマヤ文明の遺跡が数多く残されており、世界遺産にも登録されている場所も多いです。特にティカルは、巨大なピラミッドや神殿がそびえ立ち、古代都市の壮大さを実感することができます。

また、16世紀にスペインの征服者による支配を受けることとなり、その後、長い間スペインの植民地として存在しました。1821年に独立を果たしたものの、その後も不安定な政情が続き、1944年から1954年にかけては政権交代が頻繁に行われました。内戦が続いた1960年代から1996年までの間は、数十万人が犠牲となる非常に過酷な時代でありました。和平合意が結ばれた後も、グアテマラは経済的不平等や社会問題に直面しています。

自然環境に関して、グアテマラは火山地帯が多く、国土のほとんどが山岳地形です。国には30を超える火山があり、その中にはアクテンアンゴ火山やパカヤ火山など、活動中の火山もあります。また、豊かな森林資源や多様な動植物が生息するエコシステムも魅力的です。特に、ストロベリーツリーやアイボリーリーフツリーなど、特異な植物が多く見られます。

グアテマラの文化は、豊かなマヤの伝統とスペイン植民地時代の影響が融合して形成されています。地元の人々は、手工芸品や織物、陶器などを用いて独自の芸術を表現しています。特に、チフラ（手織りの布）は、色とりどりの模様が施され、観光客にとって人気のあるお土産となっています。

また、グアテマラは多彩な料理でも知られており、コーンや豆、トマトを基本にした料理が多く見られます。典型的な料理には、トマレス（トウモロコシの生地を使った蒸し料理）やカカ（チョコレートを使ったソースの料理）があります。食文化もまた、多文化的な背景を反映し、地域ごとに異なる特色があります。

観光地としては、古代マヤの遺跡だけでなく、美しい自然景観や文化的なイベントも魅力的です。アティトラン湖の美しい風景や、のどかな村々、さらには素晴らしい火山の景観も訪れる価値があります。毎年行われる伝統的な祭りやイベントは、地域文化を体験する絶好の機会です。

総じて、グアテマラ共和国は自然環境、文化、歴史が豊かに交わる場所であり、訪れる人々に深い感動と学びを提供してくれる国です。その多様な側面は、観光や文化交流の場として国際的にも重要な役割を果たしています。