モザンビーク

Mozambique

「モザンビーク」基本情報

正式名称	モザンビーク共和国
英語名	Mozambique
首都	マプト（Maputo）
公用語	ポルトガル語
地域	アフリカ /東アフリカ
通貨	メティカル（MTn）
パスポート
総人口	3,363万人
平均年齢	16.323歳
国内総生産(GDP)	184億683万5,858ドル
国民総所得(GNI)	176億6,043万4,721ドル
一人当たりGDP	558 ドル
一人当たりGNI	536 ドル
面積	786,380 ㎢
人口密度	42.772人/㎢
CO2総排出量	45,431,473トン
一人当たりCO2排出量	1.46トン

「モザンビーク」直近20年間人口推移

「モザンビーク」の年齢層別人口

「モザンビーク」人口統計情報

総人口	3,363万人
男性人口	1,630万人
女性人口	1,732万人
人口変化	+989,068人
人口増加率	+2.941%	-
出生数	1,260,855人
平均出産年齢	28.363歳
平均寿命	63.611歳
男性平均寿命	60.301歳
女性平均寿命	66.544歳
総死亡者数	235,520人
純移民数	-36,276人

モザンビークの豆知識？

モザンビークの国名は、かつてこの地に住んでいたアラブの商人「ムサ・ビン・ビク（Musa Bin Bik）」に由来するとされています。彼の名前がなまって「モザンビーク」と呼ばれるようになったといわれています。

はい。モザンビークはかつてポルトガルの植民地だった歴史から、現在でもポルトガル語が公用語として定められています。ただし日常生活では、マクア語などの様々な現地の言語も広く話されています。

モザンビークは1975年6月25日にポルトガルから独立しました。独立まで約10年にわたって独立戦争が続き、多くの犠牲を経ての独立となりました。

首都マプトは、ポルトガル建築が色濃く残る街並みや、ジャカランダの花が咲く並木道が魅力です。また、新鮮なシーフードを味わえる市場やカフェも人気を集めています。

モザンビークの国旗には、現代的な武器（AK-47）が描かれていることで知られています。これは独立闘争の象徴であり、国の歴史を強く反映したデザインとなっています。

モザンビーク島は、16世紀頃のポルトガル人による要塞や古い建造物が多く残っており、歴史的・文化的価値が認められてユネスコの世界遺産に登録されています。

モザンビークはインド洋に面しており、約2,500kmにわたる海岸線を有しています。白砂のビーチや美しいサンゴ礁が広がる地域が多く、ダイビングやシュノーケリングなどマリンスポーツの人気が高いです。

はい。公用語のポルトガル語以外にも、マクア語やセナ語、チョピ語など多数のバントゥー系言語が存在します。地域ごとに異なる言語が使われており、言語の多様性が特徴です。

「マラベンタ（Marrabenta）」という音楽ジャンルが特に有名です。伝統的なリズムにポルトガル音楽など多彩な要素が融合したもので、地元のダンスパーティーには欠かせません。

人口の約6割がキリスト教徒、約2割がイスラム教徒とされています。その他にも伝統的な宗教を信仰する人々がおり、宗教的に多様な社会です。

カオラ・バッサ・ダムはザンベジ川上流に位置するアフリカ有数の大規模水力発電所です。モザンビーク国内の電力供給に加え、周辺国への電力輸出にも貢献しています。

バザルート諸島は、モザンビーク沖にあるサンゴ礁や多様な海洋生物が豊かな地域です。ジンベエザメやマンタなども見られるダイビングスポットとして知られ、世界中のダイバーが訪れます。

ポルトガルやアラブ、インドなどの影響を受けた料理が特徴的です。代表的な料理には「ピリピリチキン」や、ピーナッツソースでキャッサバの葉を煮込んだ「マタパ」などがあります。

モザンビークの通貨は「メティカル（Metical）」と呼ばれています。1メティカルは日本円では小額ですが、国内での物価や経済活動にあわせて使われています。

モザンビークは北でタンザニア、西でマラウイ・ザンビア・ジンバブエ、南西でエスワティニと南アフリカ共和国に接しています。多くの国と陸続きであるため、地域経済圏とのつながりも深いです。

MAP「モザンビークの首都 - マプト」

モザンビークってどんなところ？

モザンビーク共和国（Mozambique）は、アフリカ南部に位置する国で、インド洋に面した美しい海岸線を持つ重要な国です。モザンビークは、北はタンザニア、南は南アフリカとスワジランド、西はジンバブエ、ザンビア、マラウイに接しています。首都はマプト（Maputo）で、国の南部に位置し、最大の都市でもあります。

モザンビークは、アフリカで最も多様な文化を持つ国の一つであり、バントゥー系民族、アラブ系、ポルトガル植民地時代の影響を受けた人々など、多種多様な民族が共存しています。これにより、豊かな文化的背景が形成されており、音楽、ダンス、アート、料理においてもその多様性が色濃く現れています。

歴史的には、モザンビークは15世紀からポルトガルの植民地として知られ、20世紀半ばには独立運動が起こり、1975年に独立を果たしました。しかし、その後の時代には内戦が続き、1992年に和平協定が結ばれるまで激しい戦闘が行われました。この内戦は国の発展を大きく妨げ、経済や社会の基盤が破壊されましたが、和平後は徐々に復興の道を歩んでいます。

モザンビークの地理は多様性に富んでおり、海岸線には美しいビーチやリゾート地域が広がり、山間部や内陸部には農地や熱帯雨林があります。国内には多くの自然保護区や国立公園が存在し、その中にはレニョンガ国立公園やゴロンゴーザ国立公園など、野生動物や絶滅危惧種が生息しています。観光資源として、ダイビングやホエールウォッチング、サファリツアーが人気です。

経済的には、モザンビークは農業が主要産業で、主要な作物にはトウモロコシやキャッサバ、米、コーヒーなどがあります。また、天然資源も豊富で、特に天然ガスや石炭の埋蔵が確認されており、これらの資源開発が国の経済成長に寄与しています。さらに、農業や鉱業に加えて、観光業も国の経済において重要な役割を果たしています。

しかし、モザンビークは依然として貧困やインフラの不足、教育や医療の課題を抱えています。経済成長が進む一方で、格差が拡大していることも問題視されています。国際社会からの支援や投資が必要とされており、持続可能な開発に向けた取り組みが奨励されています。

モザンビークの社会は文化的に豊かで、多様性の中で共存する人々によって支えられています。音楽やダンスは日常生活の中に深く根付いており、特にマラビ音楽やムジカデラ国の伝統舞踊は国内外で人気があります。また、モザンビーク料理は、海産物やアフリカの伝統食材を活かした独自の特色があります。

モザンビークは、歴史的な背景、豊かな自然、文化的多様性からも多くの魅力を持つ国です。未来に向けて、持続的な成長と発展が期待されており、訪れる人々にとっても新たな発見の場となることでしょう。この美しい国は、観光客に独自の体験を提供する一方で、地元の人々にとっても希望と繁栄をもたらす未来を築くことが求められています。