世界の米生産量ランキング【1961〜2023】国別推移・年間比較データ

1970年の米生産量データをFood and Agriculture Organization（国際連合食糧農業機関）が発表した統計によれば、世界最大の米生産国は中国で、109,990,000トンを生産しており、全体の約28％を占めています。次いでインドが63,337,808トンで約16％、インドネシアが19,331,000トンとなっています。日本は16,493,000トンで5位にランクインしています。このデータは、世界の食料安全保障や生産体制の特徴を分析し、将来の課題を考えるための基礎を提供します。

順位	国名	地域	生産量(トン)
1	中国	アジア	109,990,000
2	インド	アジア	63,337,808
3	インドネシア	アジア	19,331,000
4	バングラデシュ	アジア	16,714,900
5	日本	アジア	16,493,000
6	タイ	アジア	13,850,000
7	ベトナム	アジア	10,173,300
8	ミャンマー	アジア	8,161,900
9	ブラジル	南アメリカ	7,553,083
10	フィリピン	アジア	5,578,405
11	大韓民国	アジア	5,476,000
12	カンボジア	アジア	3,814,000
13	アメリカ合衆国	北アメリカ	3,801,311
14	パキスタン	アジア	3,298,400
15	中国、台湾 中国省	アジア	3,095,633
16	エジプト	アフリカ	2,604,000
17	朝鮮民主主義人民共和国	アジア	2,327,500
18	ネパール	アジア	2,304,204
19	マダガスカル	アフリカ	1,945,900
20	マレーシア	アジア	1,681,415
21	スリランカ	アジア	1,615,932
22	イラン（イスラム共和国）	アジア	1,056,000
23	ラオス人民民主共和国	アジア	903,231
24	イタリア	ヨーロッパ	818,500
25	コロンビア	南アメリカ	752,595
26	ペルー	南アメリカ	586,721
27	シエラレオネ	アフリカ	450,000
28	アルゼンチン	南アメリカ	407,000
29	メキシコ	南アメリカ	405,385
30	スペイン	ヨーロッパ	381,642
31	キューバ	南アメリカ	374,523
32	アフガニスタン	アジア	366,000
33	ナイジェリア	アフリカ	343,000
34	コートジボワール	アフリカ	315,600
35	ギニア	アフリカ	311,405
36	トルコ	アジア	266,700
37	オーストラリア	オセアニア	250,000
38	エクアドル	南アメリカ	230,090
39	ベネズエラ (ボリバル共和国)	南アメリカ	226,233
40	ドミニカ共和国	南アメリカ	210,000
41	ガイアナ	南アメリカ	209,697
42	ポルトガル	ヨーロッパ	194,677
43	リベリア	アフリカ	190,000
44	イラク	アジア	180,200
45	コンゴ民主共和国	アフリカ	179,800
46	マリ	アフリカ	169,400
47	スリナム	南アメリカ	145,399
48	ウルグアイ	南アメリカ	138,611
49	タンザニア連合共和国	アフリカ	132,000
50	パナマ	南アメリカ	131,160
51	モザンビーク	アフリカ	98,757
52	フランス	ヨーロッパ	90,680
53	セネガル	アフリカ	90,500
54	ニカラグア	南アメリカ	80,739
55	ハイチ	南アメリカ	80,000
56	コスタリカ	南アメリカ	79,600
57	ギリシャ	ヨーロッパ	78,757
58	チリ	南アメリカ	76,234
59	ボリビア (多民族国家)	南アメリカ	72,530
60	ブルガリア	ヨーロッパ	66,171
61	ルーマニア	ヨーロッパ	65,177
62	ガーナ	アフリカ	48,800
63	ブータン	アジア	46,000
64	パラグアイ	南アメリカ	45,218
65	ハンガリー	ヨーロッパ	44,639
66	エルサルバドル	南アメリカ	44,231
67	ガンビア	アフリカ	40,642
68	モロッコ	アフリカ	40,000
69	チャド	アフリカ	39,454
70	ニジェール	アフリカ	37,100
71	ブルキナファソ	アフリカ	36,285
72	ギニアビサウ	アフリカ	35,000
73	アンゴラ	アフリカ	29,950
74	ケニア	アフリカ	28,500
75	グアテマラ	南アメリカ	22,663
76	マラウイ	アフリカ	21,772
77	フィジー	オセアニア	20,400
78	中国、香港特別行政区	アジア	16,239
79	アルバニア	ヨーロッパ	14,924
80	ホンジュラス	南アメリカ	14,622
81	トーゴ	アフリカ	14,580
82	カメルーン	アフリカ	13,727
83	東ティモール	アジア	12,553
84	ウガンダ	アフリカ	11,440
85	トリニダード・トバゴ	南アメリカ	10,301
86	コモロ	アフリカ	10,000
87	エスワティニ	アフリカ	7,348
88	中央アフリカ共和国	アフリカ	7,000
89	ブルネイ ダルサラーム	アジア	6,781
90	ブルンジ	アフリカ	5,047
91	ベナン	アフリカ	4,840
92	ジンバブエ	アフリカ	4,726
93	プエルトリコ	南アメリカ	4,600
94	コンゴ	アフリカ	4,000
95	ベリーズ	南アメリカ	3,493
96	サウジアラビア	アジア	3,000
97	アルジェリア	アフリカ	2,166
98	南アフリカ	アフリカ	2,000
99	ソロモン諸島	オセアニア	1,930
100	パプアニューギニア	オセアニア	1,675
101	モーリタニア	アフリカ	1,370
102	ルワンダ	アフリカ	1,360
103	シリア・アラブ共和国	アジア	1,192
104	ソマリア	アフリカ	1,000
105	モーリシャス	アフリカ	906
106	ジャマイカ	南アメリカ	610
107	ガボン	アフリカ	595
108	ザンビア	アフリカ	454
109	フランス領ギアナ	南アメリカ	15
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1970年の世界の米生産量ランキングから、米が世界中で主要な食糧として位置づけられている現状が明らかになります。1位の中国は、生産量109,990,000トンと突出しており、世界における米供給の中心的役割を担っていました。その次のインドも63,337,808トンと、総生産量の16％を占めており、これらアジアの国々が世界の米の生産を主導していることがわかります。同じくアジアのインドネシア、バングラデシュ、日本、タイなども上位に位置しており、全体的にアジア地域が米の主産地となっています。この地域特性は、高い人口密度と米を主食とする食文化が背景にあります。

他方で、6位以降の国々、特にアメリカやブラジルなどの米生産量は、アジア諸国に比べると少ない傾向が見られます。アメリカは13位にランクインしていますが、3,801,311トンと中国の4％以下の生産量です。一方で、アメリカでは生産効率の高さや機械化が進展しており、品質の良い輸出用米の生産に力を入れていました。

このデータが示すように、1970年の米生産はアジア地域に集中しており、世界全体における生産量の多くを占めていました。しかし、これにはいくつかの課題も浮き彫りになります。まず、アジアの多くの国では急速な人口増加が起こっており、それに伴う食料需給の不安定さが懸念されています。また、自然災害や農業インフラの未発達が米の安定的生産に対するリスクとなっていました。たとえば、洪水や台風などの災害が毎年の生産量の変動要因となっています。

1970年の日本においては、16,493,000トンの米生産量でランキング5位となっていました。当時の日本では、高度経済成長期による農業の機械化や品種改良、農地整備が進み、生産効率は高く、国内の食糧自給率向上に寄与していました。しかし、その後の少子高齢化や農業従事者の減少の問題が将来的な課題になり得ることも見え隠れしていました。

これをふまえ、未来における米の安定供給のためには、生産国間の協力体制を構築し、食料輸出入のバランスを整える必要があります。また、気候変動の影響への対応策として、耐性品種の開発や灌漑技術の普及も欠かせません。その他、災害対策や技術指導を通じて、発展途上国における農業基盤を強化することも重要です。

結論として、1970年の米生産データは、アジア地域が世界の米供給を支えている一方で、地域間格差や自然災害、さらには人口問題といった多岐にわたる課題を浮き彫りにしました。国際社会は、こうした課題に対し協力して取り組むことが求められます。具体的には、国際農業研究機関のさらなる役割強化、資金援助を含めた発展途上国への支援、そして地政学的リスクを考慮した食料安全保障の枠組みづくりがすすめられるべきでしょう。