シリア

Syrian Arab Republic

「シリア」基本情報

正式名称	シリア・アラブ共和国
英語名	Syrian Arab Republic
首都	ダマスカス（Damascus）
公用語	アラビア語
地域	アジア /西アジア
通貨	シリア・ポンド（£ and ل.س）
パスポート
総人口	2,359万人
平均年齢	22.249歳
国内総生産(GDP)	185億9,579万4,717ドル
国民総所得(GNI)	178億6,205万102ドル
一人当たりGDP	840 ドル
一人当たりGNI	807 ドル
面積	183,630 ㎢
人口密度	128.434人/㎢

「シリア」直近20年間人口推移

「シリア」の年齢層別人口

「シリア」人口統計情報

総人口	2,359万人
男性人口	1,179万人
女性人口	1,179万人
人口変化	+1,160,010人
人口増加率	+4.917%	-
出生数	521,601人
平均出産年齢	28.829歳
平均寿命	72.120歳
男性平均寿命	69.829歳
女性平均寿命	74.412歳
総死亡者数	118,900人
純移民数	757,309人

シリアの豆知識？

はい。シリアの首都ダマスカスは、紀元前から人々が継続的に居住している世界最古級の都市の一つとされています。

ダマスカスは街中の庭や路地にジャスミンが多く植えられていることから、「ジャスミンの都」と呼ばれています。

「シリア」は古代ギリシア語の「シュリア（Syría）」などに由来すると考えられており、現在はアラブ人主体の共和国制国家であることから「シリア・アラブ共和国」という正式名称が付けられています。

アレッポの石鹸はオリーブオイルとローレルオイルを用いて古くから伝統的に作られています。乾燥と熟成の工程を長期間かけるため、保湿性や肌への優しさが高いと評判です。

代表的には、古代都市ダマスカス、パルミラ遺跡、古代都市ボスラ、アレッポの旧市街、十字軍時代の要塞クラック・デ・シュヴァリエ（Crac des Chevaliers）などがユネスコの世界遺産に登録されています。

パルミラは古代シルクロードの交易都市として栄え、ローマ帝国とも交流を持ったオアシス都市でした。壮大な列柱通りや神殿跡が残る貴重な遺跡として評価されています。

シリア料理には、キッビ（肉を使った小麦の生地料理）やタブーレ（パセリとブルグルのサラダ）、ファットゥーシュ（パンのサラダ）など、香辛料やハーブを豊富に活用した料理が多くあります。

世界最古級の城塞のひとつとされるアレッポのシタデルは、市街を一望できる丘の上にある要塞で、その歴史は古代ローマやイスラム王朝など多様な支配者の時代にまでさかのぼります。

シリアは国土の大部分がシリア砂漠などの乾燥地帯で占められ、地中海に面する沿岸部には比較的温暖な気候が広がっています。

シリアで最も重要な川はユーフラテス川です。古代から農業や交通の要所として利用され、流域に文明が発展してきました。

エブラはシリア北部で発見された古代遺跡で、紀元前3千年紀頃に栄えた都市国家の一つです。楔形文字で書かれたエブラ文書が多数出土し、古代の経済や外交の様子を知る貴重な手がかりになっています。

シリアの公用語はアラビア語です。地域によってはクルド語やアルメニア語なども話されています。

シリアは古くからガラス製造が盛んな地域の一つであり、ダマスカスやアレッポでは手吹きガラスや装飾ガラスが伝統工芸として受け継がれてきたためです。

クラック・デ・シュヴァリエはシリア西部の丘に位置する中世の十字軍時代の要塞です。防御のための高い壁や堅牢な構造が特徴で、世界でも保存状態の良い城塞の一つとされています。

ハマーに設置されたノリアは、オロンテス川の水をくみ上げて近隣の農地や都市部へ送るための大きな水車です。その歴史は数世紀にわたり、伝統的灌漑システムの象徴となっています。

MAP「シリアの首都 - ダマスカス」

シリアってどんなところ？

シリア・アラブ共和国（Syrian Arab Republic）は、中央アジアに位置する国で、地中海に面し、歴史的に重要な地域である中東の一部です。周囲にはトルコ、イラク、ヨルダン、イスラエル、レバノンといった国々があり、その地理的位置は歴史と文化の交差点となっています。

シリアの首都はダマスカスであり、これは世界で最も古くから人が住んでいる都市の一つとして知られています。ダマスカスは長い歴史を持ち、その中には古代ローマ時代、オスマン帝国時代、さらには近代に至るまで多様な文化が共存してきました。市内には壮大な建築物や歴史的遺跡が多数残っており、特にウマイヤモスクはその美しさと歴史的価値から、多くの観光客を引き寄せています。

シリアの地形は多様で、北部には山々、南部には広大な砂漠が広がっています。また、シリアにはオリンピックの映画『アレッポ』で有名な都市もあり、アル・アレッポは歴史的な交易路の中心地として発展してきました。シリア経済は農業、石油、工業に依存しており、特にシリアのオリーブ油やシリア産の布製品は有名です。

しかし、シリアは近年、悲惨な内戦の影響で国全体が大きく変わってしまいました。2011年に始まった市民反乱は、政府の権力に対する抗議から始まりましたが、次第に武力闘争に発展し、現在も続いています。この内戦は、国際社会の介入や過激派組織の台頭、そして無数の人々の避難を引き起こしました。数百万人が国内外に避難を余儀なくされ、シリア全体の社会と経済は危機的な状況に陥っています。

シリアの文化に目を向けると、古代から続く豊かな文化遺産が色濃く残っています。アラシア音楽や詩、伝統的な工芸品、料理はシリアのアイデンティティの一部です。特にシリア料理は、多様な香辛料や新鮮な食材を使用し、フムスやファラフェル、ケバブといった料理は国際的にも人気があります。シリアの市場やハンマーム（公共浴場）も観光名所として知られ、多くの人々が地元の人々と触れ合いながら、シリアの文化を楽しむ場所となっています。

しかしながら、内戦によって文化遺産も危機に瀕しています。多くの歴史的な建物や遺跡が破壊され、文化的な損失は計り知れません。国際的な団体や人権団体は、シリアの文化遺産を保護するための活動を行っていますが、内戦が続く限り、その道のりは困難です。

現在、シリアの未来は不透明であり、戦争の影響で心の傷を負った人々が数多くいます。国際社会の支援や解決策が求められる中、シリアの人々が平和な未来を取り戻すための努力は続いています。シリアは、歴史的な背景を持ちながらも現代の課題に直面する国であり、その解決には多くの時間と資源が必要です。