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世界の馬飼養数ランキング【1961〜2023】国別推移・年間比較データ

国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した2008年度の馬飼養数ランキングによると、総飼養数が最も多い国はアメリカ合衆国で950万頭、中国が約702万8000頭、続いてメキシコが635万頭となっています。日本は18,000頭で全世界ランキング103位に位置しています。ランキング上位には主に広大な農地を持つ国家や、馬が農業や輸送に重要な役割を果たしている地域が並びます。一方、島国や都市化が進んでいる国々では馬飼養数が少ない傾向が見られます。

順位 国名 地域 飼養数(頭)
1 アメリカ合衆国国旗 アメリカ合衆国 北アメリカ 9,500,000
2 中国国旗 中国 アジア 7,028,000
3 メキシコ国旗 メキシコ 南アメリカ 6,350,000
4 ブラジル国旗 ブラジル 南アメリカ 5,542,182
5 アルゼンチン国旗 アルゼンチン 南アメリカ 3,680,000
6 コロンビア国旗 コロンビア 南アメリカ 2,421,310
7 モンゴル国旗 モンゴル アジア 2,186,900
8 エチオピア国旗 エチオピア アフリカ 1,786,000
9 ロシア連邦国旗 ロシア連邦 ヨーロッパ 1,321,344
10 カザフスタン国旗 カザフスタン アジア 1,291,100
11 ルーマニア国旗 ルーマニア ヨーロッパ 862,396
12 ペルー国旗 ペルー 南アメリカ 732,000
13 インド国旗 インド アジア 614,000
14 ドイツ国旗 ドイツ ヨーロッパ 543,000
15 キューバ国旗 キューバ 南アメリカ 534,000
16 セネガル国旗 セネガル アフリカ 523,650
17 ベネズエラ (ボリバル共和国)国旗 ベネズエラ (ボリバル共和国) 南アメリカ 510,000
18 ハイチ国旗 ハイチ 南アメリカ 500,000
19 ウクライナ国旗 ウクライナ ヨーロッパ 497,500
20 ボリビア (多民族国家)国旗 ボリビア (多民族国家) 南アメリカ 470,000
21 フランス国旗 フランス ヨーロッパ 421,065
22 シエラレオネ国旗 シエラレオネ アフリカ 415,000
23 ウルグアイ国旗 ウルグアイ 南アメリカ 402,000
24 チャド国旗 チャド アフリカ 400,209
25 インドネシア国旗 インドネシア アジア 392,864
26 カナダ国旗 カナダ 北アメリカ 390,000
27 イギリス国旗 イギリス ヨーロッパ 385,000
28 エクアドル国旗 エクアドル 南アメリカ 363,886
29 マリ国旗 マリ アフリカ 357,414
30 キルギスタン国旗 キルギスタン アジア 355,533
31 ドミニカ共和国国旗 ドミニカ共和国 南アメリカ 350,000
32 パキスタン国旗 パキスタン アジア 348,000
33 ポーランド国旗 ポーランド ヨーロッパ 325,304
34 チリ国旗 チリ 南アメリカ 323,000
35 イタリア国旗 イタリア ヨーロッパ 300,000
36 南アフリカ国旗 南アフリカ アフリカ 298,000
37 パラグアイ国旗 パラグアイ 南アメリカ 283,804
38 ニカラグア国旗 ニカラグア 南アメリカ 268,000
39 オーストラリア国旗 オーストラリア オセアニア 260,000
40 スペイン国旗 スペイン ヨーロッパ 248,000
41 ニジェール国旗 ニジェール アフリカ 237,151
42 フィリピン国旗 フィリピン アジア 235,000
43 トルコ国旗 トルコ アジア 188,640
44 ホンジュラス国旗 ホンジュラス 南アメリカ 181,000
45 ウズベキスタン国旗 ウズベキスタン アジア 168,300
46 ブルガリア国旗 ブルガリア ヨーロッパ 168,270
47 アフガニスタン国旗 アフガニスタン アジア 162,000
48 モロッコ国旗 モロッコ アフリカ 158,800
49 ベラルーシ国旗 ベラルーシ ヨーロッパ 147,100
50 オランダ国旗 オランダ ヨーロッパ 144,078
51 イラン(イスラム共和国)国旗 イラン(イスラム共和国) アジア 140,000
52 ミャンマー国旗 ミャンマー アジア 132,000
53 パナマ国旗 パナマ 南アメリカ 130,000
54 グアテマラ国旗 グアテマラ 南アメリカ 125,000
55 コスタリカ国旗 コスタリカ 南アメリカ 122,000
56 ベトナム国旗 ベトナム アジア 121,000
57 ナイジェリア国旗 ナイジェリア アフリカ 104,053
58 エルサルバドル国旗 エルサルバドル 南アメリカ 95,900
59 アイルランド国旗 アイルランド ヨーロッパ 95,700
60 スウェーデン国旗 スウェーデン ヨーロッパ 95,000
61 オーストリア国旗 オーストリア ヨーロッパ 85,000
62 ポルトガル国旗 ポルトガル ヨーロッパ 80,000
63 レソト国旗 レソト アフリカ 77,808
64 アイスランド国旗 アイスランド ヨーロッパ 77,502
65 タジキスタン国旗 タジキスタン アジア 76,093
66 アゼルバイジャン国旗 アゼルバイジャン アジア 71,892
67 フィンランド国旗 フィンランド ヨーロッパ 69,350
68 エジプト国旗 エジプト アフリカ 66,137
69 東ティモール国旗 東ティモール アジア 65,541
70 モーリタニア国旗 モーリタニア アフリカ 65,000
71 ニュージーランド国旗 ニュージーランド オセアニア 62,511
72 デンマーク国旗 デンマーク ヨーロッパ 60,029
73 ハンガリー国旗 ハンガリー ヨーロッパ 60,000
74 スイス国旗 スイス ヨーロッパ 58,969
75 モルドバ共和国国旗 モルドバ共和国 ヨーロッパ 58,363
76 チュニジア国旗 チュニジア アフリカ 57,000
77 リトアニア国旗 リトアニア ヨーロッパ 55,900
78 朝鮮民主主義人民共和国国旗 朝鮮民主主義人民共和国 アジア 48,000
79 イラク国旗 イラク アジア 47,000
80 フィジー国旗 フィジー オセアニア 46,000
81 アルジェリア国旗 アルジェリア アフリカ 45,285
82 リビア国旗 リビア アフリカ 45,000
83 ナミビア国旗 ナミビア アフリカ 45,000
84 アルバニア国旗 アルバニア ヨーロッパ 43,000
85 グルジア国旗 グルジア アジア 42,000
86 ガンビア国旗 ガンビア アフリカ 41,000
87 ボツワナ国旗 ボツワナ アフリカ 38,264
88 ブルキナファソ国旗 ブルキナファソ アフリカ 37,810
89 ノルウェー国旗 ノルウェー ヨーロッパ 34,387
90 ベルギー国旗 ベルギー ヨーロッパ 33,191
91 ラオス人民民主共和国国旗 ラオス人民民主共和国 アジア 31,000
92 北マケドニア国旗 北マケドニア ヨーロッパ 30,936
93 ギリシャ国旗 ギリシャ ヨーロッパ 28,451
94 カンボジア国旗 カンボジア アジア 28,000
95 ジンバブエ国旗 ジンバブエ アフリカ 28,000
96 大韓民国国旗 大韓民国 アジア 27,881
97 チェコ国旗 チェコ ヨーロッパ 27,274
98 トルクメニスタン国旗 トルクメニスタン アジア 26,400
99 ボスニア・ヘルツェゴビナ国旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ ヨーロッパ 22,909
100 ブータン国旗 ブータン アジア 22,257
101 サウジアラビア国旗 サウジアラビア アジア 20,660
102 スロベニア国旗 スロベニア ヨーロッパ 19,623
103 日本国旗 日本 アジア 18,000
104 セルビア国旗 セルビア ヨーロッパ 16,831
105 クロアチア国旗 クロアチア ヨーロッパ 16,000
106 シリア・アラブ共和国国旗 シリア・アラブ共和国 アジア 15,303
107 カメルーン国旗 カメルーン アフリカ 15,000
108 ラトビア国旗 ラトビア ヨーロッパ 13,000
109 ニューカレドニア国旗 ニューカレドニア オセアニア 12,000
110 アルメニア国旗 アルメニア アジア 11,776
111 トンガ国旗 トンガ オセアニア 11,500
112 プエルトリコ国旗 プエルトリコ 南アメリカ 9,113
113 スロバキア国旗 スロバキア ヨーロッパ 8,017
114 ベリーズ国旗 ベリーズ 南アメリカ 5,500
115 エストニア国旗 エストニア ヨーロッパ 5,300
116 モンテネグロ国旗 モンテネグロ ヨーロッパ 5,124
117 マレーシア国旗 マレーシア アジア 5,005
118 カタール国旗 カタール アジア 4,800
119 ルクセンブルク国旗 ルクセンブルク ヨーロッパ 4,536
120 バヌアツ国旗 バヌアツ オセアニア 4,500
121 イスラエル国旗 イスラエル アジア 4,000
122 ジャマイカ国旗 ジャマイカ 南アメリカ 4,000
123 タイ国旗 タイ アジア 3,779
124 レバノン国旗 レバノン アジア 3,580
125 ギニア国旗 ギニア アフリカ 3,150
126 ガーナ国旗 ガーナ アフリカ 2,597
127 ガイアナ国旗 ガイアナ 南アメリカ 2,400
128 フランス領ポリネシア国旗 フランス領ポリネシア オセアニア 2,200
129 ヨルダン国旗 ヨルダン アジア 2,200
130 ギニアビサウ国旗 ギニアビサウ アフリカ 2,100
131 パプアニューギニア国旗 パプアニューギニア オセアニア 2,000
132 サモア国旗 サモア オセアニア 1,900
133 ケニア国旗 ケニア アフリカ 1,850
134 トーゴ国旗 トーゴ アフリカ 1,640
135 イエメン国旗 イエメン アジア 1,580
136 エスワティニ国旗 エスワティニ アフリカ 1,550
137 スリランカ国旗 スリランカ アジア 1,500
138 中国、香港特別行政区国旗 中国、香港特別行政区 アジア 1,500
139 トリニダード・トバゴ国旗 トリニダード・トバゴ 南アメリカ 1,350
140 バルバドス国旗 バルバドス 南アメリカ 1,250
141 クウェート国旗 クウェート アジア 1,200
142 セントルシア国旗 セントルシア 南アメリカ 1,100
143 ベナン国旗 ベナン アフリカ 1,050
144 マルタ国旗 マルタ ヨーロッパ 1,050
145 アンゴラ国旗 アンゴラ アフリカ 1,000
146 中国、台湾 中国省国旗 中国、台湾 中国省 アジア 850
147 ソマリア国旗 ソマリア アフリカ 850
148 カーボベルデ国旗 カーボベルデ アフリカ 520
149 アンティグア・バーブーダ国旗 アンティグア・バーブーダ 南アメリカ 500
150 マダガスカル国旗 マダガスカル アフリカ 480
151 アラブ首長国連邦国旗 アラブ首長国連邦 アジア 410
152 クック諸島国旗 クック諸島 オセアニア 305
153 サントメ・プリンシペ国旗 サントメ・プリンシペ アフリカ 270
154 スリナム国旗 スリナム 南アメリカ 156
155 モーリシャス国旗 モーリシャス アフリカ 150
156 ソロモン諸島国旗 ソロモン諸島 オセアニア 150
157 コンゴ国旗 コンゴ アフリカ 65
158 マラウイ国旗 マラウイ アフリカ 40
159 グレナダ国旗 グレナダ 南アメリカ 30
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2008年度の国別馬飼養数ランキングデータは世界各国における馬の飼養状況を明確にし、馬が果たす役割やその背景に存在する地理的・経済的要因を考察する貴重な材料となります。1位のアメリカ合衆国は、950万頭の馬を飼養しており、西部開拓時代から続く馬文化や広大な土地を活用した競馬、ロデオ、乗馬といったレクリエーション活動がその背景にあります。続く中国(約702万8000頭)では、広い草原地域を持つ内モンゴルや新疆ウイグル自治区での放牧が主要な要因です。また、メキシコ(635万頭)は農業や伝統文化で馬が欠かせない存在です。

日本は18,000頭で103位となっています。この数値は国内の馬文化が限定的で、主に競馬や観光、趣味での飼養に限定されていることを反映しています。日本は限られた国土面積と、都市化の進展が馬の飼養を制限する主因となっています。また、日本では馬の肉用利用もありますが、主に他国から輸入されるため国内飼養数の増加には寄与していません。

一方で、モンゴル(2,186,900頭)のような遊牧文化を持つ国々では、馬は生活の一部として日々利用されています。また、エチオピア(1,786,000頭)やセネガル(523,650頭)のようなアフリカの国々では、馬が交通手段や農業労働力として非常に重要な役割を担っています。このように、馬飼養数は国ごとの産業構造、気候、伝統文化に強く影響されていることが分かります。

馬飼養数の地域的偏りは地政学的なリスクとも関連しています。たとえば、内陸で遊牧中心の経済を営むモンゴルやカザフスタンでは、草原地域の変動や砂漠化などの環境変化が馬の飼養に影響を及ぼす可能性があります。また、紛争地域や貧困が深刻なところでは、馬の育成や健康管理が十分に行えないことが課題となっています。

未来に向けて、馬飼養に関連する課題を具体的に解決するための対策が必要です。まず、持続可能な放牧地運営と飼料供給の確保を国際協力で進めるべきです。また、競馬や観光を活用した地域活性化や国際的な馬文化の普及も一つの可能性です。特に日本のように馬文化が限定的な地域では、教育的な活動を通じて馬とのふれあいを推進し、新たな産業創出の基盤とすることが重要です。

結論として、馬飼養数のランキングは国ごとの歴史や文化、経済状況を反映した興味深いデータです。この情報を活用して、各地域が抱える課題に適した政策を設計し、持続可能な開発をめざすことが求められます。国際的な連携を通じて馬の飼養とその用途の多様化を促進し、地域ごとの必要に応じた支援策を構築していくことが重要です。

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