世界の牛乳生産量ランキング【1961〜2023】国別推移・年間比較データ

出典： Food and Agriculture Organization「国際連合食糧農業機関」

国際連合食糧農業機関（FAO）が発表した1968年度の牛乳生産量データによると、アメリカ合衆国が53,172,096トンで1位、次いでドイツが28,444,208トン、フランスが23,076,608トンと続いています。日本は17位で、4,015,938トンの牛乳を生産しています。この年度のデータでは、アメリカが全体の約23%を占めており、牛乳生産は国や地域によって大きな差がみられます。

順位	国名	地域	生産量(トン)
1	アメリカ合衆国	北アメリカ	53,172,096
2	ドイツ	ヨーロッパ	28,444,208
3	フランス	ヨーロッパ	23,076,608
4	ポーランド	ヨーロッパ	14,642,262
5	イギリス	ヨーロッパ	12,630,027
6	イタリア	ヨーロッパ	10,009,200
7	インド	アジア	8,904,000
8	カナダ	北アメリカ	8,336,820
9	オランダ	ヨーロッパ	7,791,000
10	ブラジル	南アメリカ	7,235,182
11	オーストラリア	オセアニア	7,019,000
12	ニュージーランド	オセアニア	6,180,215
13	トルコ	アジア	5,886,400
14	デンマーク	ヨーロッパ	5,127,700
15	アルゼンチン	南アメリカ	4,682,802
16	スペイン	ヨーロッパ	4,139,200
17	日本	アジア	4,015,938
18	フィンランド	ヨーロッパ	3,596,100
19	メキシコ	南アメリカ	3,580,000
20	オーストリア	ヨーロッパ	3,356,900
21	スウェーデン	ヨーロッパ	3,301,000
22	スイス	ヨーロッパ	3,300,000
23	アイルランド	ヨーロッパ	3,148,700
24	南アフリカ	アフリカ	2,950,000
25	ルーマニア	ヨーロッパ	2,747,500
26	コロンビア	南アメリカ	2,070,000
27	パキスタン	アジア	1,930,000
28	ノルウェー	ヨーロッパ	1,760,000
29	ハンガリー	ヨーロッパ	1,692,100
30	ブルガリア	ヨーロッパ	1,198,940
31	チリ	南アメリカ	939,241
32	イラン（イスラム共和国）	アジア	875,600
33	ケニア	アフリカ	776,000
34	ベネズエラ (ボリバル共和国)	南アメリカ	771,252
35	ペルー	南アメリカ	729,767
36	ウルグアイ	南アメリカ	680,460
37	エクアドル	南アメリカ	676,700
38	バングラデシュ	アジア	650,000
39	キューバ	南アメリカ	600,000
40	アフガニスタン	アジア	583,000
41	ポルトガル	ヨーロッパ	582,000
42	中国	アジア	580,000
43	エジプト	アフリカ	556,000
44	ギリシャ	ヨーロッパ	510,458
45	モロッコ	アフリカ	415,000
46	イスラエル	アジア	405,600
47	プエルトリコ	南アメリカ	366,560
48	マダガスカル	アフリカ	360,000
49	ソマリア	アフリカ	328,000
50	ニカラグア	南アメリカ	316,880
51	タンザニア連合共和国	アフリカ	310,000
52	イラク	アジア	287,250
53	ジンバブエ	アフリカ	280,000
54	アルジェリア	アフリカ	261,000
55	ドミニカ共和国	南アメリカ	239,627
56	ウガンダ	アフリカ	212,660
57	グアテマラ	南アメリカ	203,882
58	ナイジェリア	アフリカ	196,000
59	シリア・アラブ共和国	アジア	186,426
60	コスタリカ	南アメリカ	178,000
61	モンゴル	アジア	175,000
62	ネパール	アジア	173,000
63	チュニジア	アフリカ	169,000
64	ホンジュラス	南アメリカ	167,400
65	ミャンマー	アジア	160,884
66	エルサルバドル	南アメリカ	158,700
67	アンゴラ	アフリカ	130,000
68	チャド	アフリカ	125,010
69	アルバニア	ヨーロッパ	119,661
70	アイスランド	ヨーロッパ	118,804
71	マリ	アフリカ	116,375
72	スリランカ	アジア	111,090
73	ニジェール	アフリカ	110,000
74	ナミビア	アフリカ	97,000
75	モーリタニア	アフリカ	95,865
76	セネガル	アフリカ	91,760
77	パラグアイ	南アメリカ	86,400
78	ブルキナファソ	アフリカ	81,000
79	イエメン	アジア	72,800
80	パナマ	南アメリカ	71,661
81	ボツワナ	アフリカ	63,700
82	レバノン	アジア	60,559
83	モザンビーク	アフリカ	54,349
84	ザンビア	アフリカ	42,000
85	ジャマイカ	南アメリカ	38,544
86	インドネシア	アジア	36,000
87	ブルンジ	アフリカ	35,350
88	ボリビア (多民族国家)	南アメリカ	33,500
89	ギニア	アフリカ	31,265
90	フィジー	オセアニア	30,770
91	サウジアラビア	アジア	28,500
92	カメルーン	アフリカ	25,250
93	大韓民国	アジア	24,360
94	エスワティニ	アフリカ	23,000
95	ルワンダ	アフリカ	22,700
96	モーリシャス	アフリカ	21,400
97	ガイアナ	南アメリカ	21,355
98	カンボジア	アジア	19,278
99	ブータン	アジア	19,275
100	マルタ	ヨーロッパ	18,645
101	キプロス	アジア	17,780
102	ハイチ	南アメリカ	17,500
103	ガーナ	アフリカ	16,575
104	マラウイ	アフリカ	15,600
105	シエラレオネ	アフリカ	15,000
106	マレーシア	アジア	14,900
107	中国、台湾中国省	アジア	14,798
108	フィリピン	アジア	13,000
109	リビア	アフリカ	12,596
110	ヨルダン	アジア	12,000
111	スリナム	南アメリカ	11,476
112	レソト	アフリカ	11,310
113	朝鮮民主主義人民共和国	アジア	11,000
114	ベトナム	アジア	10,760
115	オマーン	アジア	8,400
116	トリニダード・トバゴ	南アメリカ	8,066
117	ベナン	アフリカ	7,872
118	コートジボワール	アフリカ	7,000
119	中国、香港特別行政区	アジア	6,682
120	ギニアビサウ	アフリカ	6,205
121	中央アフリカ共和国	アフリカ	6,120
122	クウェート	アジア	5,660
123	トーゴ	アフリカ	5,175
124	バルバドス	南アメリカ	5,000
125	コンゴ民主共和国	アフリカ	4,700
126	レユニオン	アフリカ	4,300
127	バーレーン	アジア	4,250
128	ガンビア	アフリカ	3,872
129	ベリーズ	南アメリカ	3,300
130	マルティニーク	南アメリカ	3,200
131	アンティグア・バーブーダ	南アメリカ	3,000
132	カタール	アジア	2,750
133	タイ	アジア	2,500
134	コモロ	アフリカ	2,425
135	ラオス人民民主共和国	アジア	2,340
136	アラブ首長国連邦	アジア	1,900
137	パプアニューギニア	オセアニア	1,588
138	グレナダ	南アメリカ	1,520
139	バヌアツ	オセアニア	1,380
140	セントビンセントおよびグレナディーン諸島	南アメリカ	1,310
141	ニューカレドニア	オセアニア	1,200
142	バハマ	南アメリカ	1,100
143	セントルシア	南アメリカ	980
144	グアドループ	南アメリカ	800
145	ドミニカ	南アメリカ	750
146	フランス領ポリネシア	オセアニア	734
147	ジブチ	アフリカ	700
148	カーボベルデ	アフリカ	700
149	ソロモン諸島	オセアニア	585
150	リベリア	アフリカ	507
151	サモア	オセアニア	500
152	コンゴ	アフリカ	400
153	セーシェル	アフリカ	305
154	フランス領ギアナ	南アメリカ	230
155	トンガ	オセアニア	195
156	ガボン	アフリカ	150
157	サントメ・プリンシペ	アフリカ	112
158	ニウエ	オセアニア	56
+ すべての国を見る

1968年度の牛乳生産量ランキングにおいて、アメリカ合衆国の生産量は圧倒的であり、53,172,096トンを記録しました。これは全体生産の約23%に相当し、アメリカの農業政策や家畜管理技術の優位性を示すものです。ドイツとフランスもそれぞれ28,444,208トン、23,076,608トンと大きな生産量を維持しており、特にドイツは欧州内での生産力の中心的な役割を果たしています。

日本は17位に位置し、4,015,938トンの生産量です。国内の消費は多くの牛乳を必要とするため、今後の生産力を維持・向上させることが重要な課題となっています。日本は高い品質の牛乳を生産していますが、少子化や高齢化に伴い、牛乳消費の減少が懸念されています。このため、消費促進策や新たな市場開拓が求められます。

インドの牛乳生産量は8,904,000トンであり、牛乳生産に従事する農家が多数存在しますが、一方で生産技術は先進国に比べて劣る部分も指摘されています。将来的には生産技術の向上や市場へのアクセスを改善することが重要です。

また、これらの国々では気候変動が農業に影響を与えており、牛乳生産に必要な草地面積や水資源の確保が深刻な問題となります。特にアフリカやアジアの一部の地域では、旱魃や紛争が影響し、酪農業が打撃を受けていることが懸念されます。

地政学的には、特定地域の資源争奪や紛争は牛乳生産に与える影響が避けられません。例えば、中東地域の紛争が農業にどう影響するかは無視できない問題です。リソースへのアクセスをめぐる衝突が、農業生産性や市場に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

未来への具体的示唆としては、農業技術の革新、地域間の協力を推進することが重要です。特に、水資源や農地の持続可能な管理に関する国際的な取り組みが求められます。また、新型コロナウイルスや天然災害、地域衝突などの影響を受ける農業セクターに対しては、国際機関が支援の枠組みを強化し、迅速な情報共有ができるような体制作りが必要です。

最後に、1968年度の牛乳生産量データは、農業政策や国際的な協力の必要性を示しており、各国がどのように連携し、農業の持続可能性を確保するかが重要なテーマであるといえます。今後、国や国際機関が進めるべき具体的な対策を講じ、食料安全保障を強化することが求められています。