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ネパールの時差はなぜ5時間45分?UTC+5:45になる仕組み

ネパールの時差はなぜ5時間45分?UTC+5:45になる仕組み

日本とネパールの時差は、何時間でしょう?
正解は3時間15分です。
日本が正午のとき、ネパールは午前8時45分。1時間単位でも30分単位でもなく、時計の長針が少しずれたような時差になります。
これは、ネパールが「UTC+5:45」という珍しい標準時を使っているためです。
なぜ45分という端数を付けたのでしょうか。地球の自転と経度の関係から計算すると、理由が見えてきます。

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ネパールの標準時はUTC+5:45

ネパールで使われる標準時は、協定世界時より5時間45分進んだ「UTC+5:45」です。

ネパール観光局は、ネパール時間をGMTより5時間45分進んでいると案内しています。

ネパール政府の貿易・輸出振興センターも、国情報の時刻欄に「GMT+5hrs 45 min」と記載しています。

項目内容
標準時UTC+5:45
英語での一般的な名称Nepal Time
略称NPT
日本との時差ネパールが3時間15分遅い
インドとの時差ネパールが15分進んでいる
国内の時間帯1つ

GMTとUTCは厳密には成り立ちが異なりますが、現在の一般的な時差表示では、ネパール政府が示すGMT+5:45とUTC+5:45は同じ時計の時刻を表します。

日本が正午ならネパールは午前8時45分

日本標準時はUTC+9、ネパールはUTC+5:45です。

差を引くと、次のようになります。

<pre><code>9時間00分 − 5時間45分 = 3時間15分</code></pre>

ネパールは日本より3時間15分遅れています。

日本ネパール
午前0時00分前日の午後8時45分
午前9時00分午前5時45分
正午午前8時45分
午後6時00分午後2時45分
午後9時00分午後5時45分

日付をまたぐ時間帯では、時刻だけでなく日付も一日前になる点に注意が必要です。

なぜ「45分」になるのか

時差の基本は、地球の自転と経度です。

地球は約24時間で360度回転します。単純に割ると、1時間に15度です。

<pre><code>360度 ÷ 24時間 = 15度/時間</code></pre>

さらに、1時間は60分なので、経度1度に相当する時差は4分です。

<pre><code>60分 ÷ 15度 = 4分/度</code></pre>

IANA Time Zone Databaseの技術解説でも、経度と地方平均時には「東経15度につき1時間」という関係があると説明されています。

UTC+5:45に対応するのは東経86度15分

5時間45分を、すべて分へ直すと345分です。

<pre><code>5時間 × 60分 + 45分 = 345分</code></pre>

経度1度が4分なので、345分を4で割ります。

<pre><code>345分 ÷ 4分 = 86.25度</code></pre>

0.25度は15分角なので、86.25度は東経86度15分です。

つまり、UTC+5:45は、太陽の動きだけで考えると東経86度15分付近の地方平均時に対応します。

UTCとの差対応する標準子午線
UTC+5:00東経75度
UTC+5:30東経82度30分
UTC+5:45東経86度15分
UTC+6:00東経90度

ネパール政府の貿易・輸出振興センターによると、同国は東経80度4分から88度12分の間に位置します。東経86度15分は、その国土の範囲内です。

15分刻みにすることはできるの?

世界地図では、時差が1時間ごとの帯になっていることが多いため、「標準時は1時間単位でなければならない」と思うかもしれません。

しかし、各地域で実際に使う時刻は、必ずしも理論上の15度幅や1時間単位へそろえる必要はありません。

国や地域は、地理だけでなく、行政、交通、経済、周辺国との関係なども考慮して標準時を選びます。IANAのデータでも、UTCからの差は時代や政治的判断によって変更され得るものとして扱われています。

そのため、世界には30分や45分の端数を持つ標準時があります。

  • インド:UTC+5:30
  • ネパール:UTC+5:45
  • ミャンマー:UTC+6:30
  • ニュージーランド領チャタム諸島:標準時UTC+12:45

ネパールの「45分」は珍しいものの、仕組み上の例外や時計の誤差ではありません。正式に選ばれた標準時です。

インドと15分だけ違う

ネパールの南・東・西を囲むインドは、UTC+5:30のインド標準時を使っています。

ネパールはUTC+5:45なので、インドより15分進んでいます。

都市・地域標準時ネパールとの差
ニューデリーUTC+5:30ネパールが15分進む
カトマンズUTC+5:45基準
ティンプーUTC+6:00ネパールが15分遅い
北京UTC+8:00ネパールが2時間15分遅い
東京UTC+9:00ネパールが3時間15分遅い

陸路でインドからネパールへ国境を越える場合、時計を1時間ではなく15分だけ進めることになります。

以前はUTC+5:30だった

世界中のコンピューターやスマートフォンで参照されるIANA Time Zone Databaseには、カトマンズの時刻の変遷が記録されています。

IANAの「Asia/Kathmandu」には、次のように登録されています。

時期UTCとの差
1920年まで地方平均時としてUTC+5:41:16
1920年~1985年UTC+5:30
1986年以降UTC+5:45

1986年の変更では、時計を15分進めたことになります。

ただし、IANA自身も歴史上の時刻データには不完全な記録が含まれ得ると注意しています。IANAはコンピューター上の時刻処理に不可欠な技術資料ですが、法律の制定理由そのものを説明する資料ではありません。

そのため、「1986年にUTC+5:45へ移った」という時刻履歴と、「なぜその時刻を政治的に選んだのか」は分けて考える必要があります。

「ガウリシャンカール山が基準」は本当?

ネパールの標準時について調べると、「ガウリシャンカール山を通る経線を基準にした」という説明をよく見かけます。

東経86度15分がガウリシャンカール周辺を通り、同山が国を象徴する重要な山であることから、この説明は広く紹介されています。

しかし、今回確認できたネパール観光局、貿易・輸出振興センター、測量局などの公開資料では、次の制定経緯までは確認できませんでした。

  • 標準子午線を法令で東経86度15分と定めた条文
  • ガウリシャンカール山を選んだ政府の決定理由
  • 1986年の変更日と決定過程を示す官報

確実に確認できるのは、現在の時刻がUTC+5:45であることと、その時間差が数学上、東経86度15分に対応することです。

したがって、「ガウリシャンカール山を基準に決めた」と断定するより、「ガウリシャンカール付近の経線に結び付けて説明される」とする方が安全です。

ネパール国内はすべて同じ時刻

ネパールは東西に細長い国ですが、国内の標準時は一つです。

政府資料による国土の経度範囲は、東経80度4分から88度12分まで。東西の差は8度8分です。

経度1度を時刻4分として計算すると、国の東端と西端では太陽の位置に約32分半の差が生じます。

しかし、地域ごとに時計を変えると、鉄道、バス、航空、行政、放送などが複雑になります。そこで、全国でUTC+5:45という一つの時刻を共有しています。

標準時は、それぞれの町で太陽が真南に来る瞬間を完全に示す時計ではありません。広い地域の社会活動をそろえるための共通時刻です。

サマータイムは使っていない

ネパールでは、季節によって時計を1時間進めるサマータイムは現在使われていません。

一年を通してUTC+5:45なので、日本との時差も通常は常に3時間15分です。

ただし、ネパールから別の国へ電話やオンライン会議をするときは、相手国がサマータイムを実施していると、相手との時差だけが季節によって変わる場合があります。

45分の時差が教えてくれること

世界の標準時は、地球を機械的に24等分しただけのものではありません。

地球の自転と経度が基本にありますが、最終的にどの時計を使うかは、それぞれの国や地域が決めます。

ネパールのUTC+5:45からは、次のことが分かります。

  • 経度15度で1時間の差になる
  • 経度1度は時刻4分に相当する
  • 5時間45分は東経86度15分に対応する
  • 標準時は必ずしも1時間単位ではない
  • 国境を越えても時差が1時間とは限らない
  • 同じ国内では、太陽時に差があっても一つの時計を使える

時計の「45分」という小さな端数には、地球の形、国土の位置、社会で時刻を共有する仕組みが表れているのです。

まとめ

ネパールの標準時はUTC+5:45です。

  • 協定世界時より5時間45分進んでいる
  • 日本より3時間15分遅い
  • インドより15分進んでいる
  • 経度15度で1時間、1度で4分の時差が生まれる
  • UTC+5:45は東経86度15分に対応する
  • IANAの記録では1986年からUTC+5:45
  • それ以前はUTC+5:30だった
  • 国内では一つの標準時を使う
  • 現在はサマータイムを実施していない

「ガウリシャンカール山を基準にした」という説明は広く知られていますが、公開前には制定当時の法令や官報による追加確認が必要です。

確認できる事実だけでも、45分という時差がネパールの国土の位置と深く結び付いていることが分かります。

この記事に関するクイズ

第1問

ネパールの標準時はどれでしょう?

  • A. UTC+5:00
  • B. UTC+5:30
  • C. UTC+5:45
  • D. UTC+6:00

答え:

















正解:C. UTC+5:45

ネパールは協定世界時より5時間45分進んだ時刻を、国内全域で使用しています。

第2問

日本が正午のとき、ネパールは何時でしょう?

  • A. 午前8時15分
  • B. 午前8時45分
  • C. 午前9時00分
  • D. 午後3時15分

答え:

















正解:B. 午前8時45分

日本はUTC+9、ネパールはUTC+5:45です。ネパールは日本より3時間15分遅れています。

第3問

UTC+5:45に理論上対応する経度はどれでしょう?

  • A. 東経75度
  • B. 東経82度30分
  • C. 東経86度15分
  • D. 東経90度

答え:

















正解:C. 東経86度15分

経度1度は時刻4分に相当します。5時間45分、つまり345分を4で割ると86.25度になります。

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