世界の大麦生産量ランキング【1961〜2023】国別推移・年間比較データ

出典： Food and Agriculture Organization「国際連合食糧農業機関」

2024年7月に国際連合食糧農業機関（FAO）が公開したデータによると、2003年度の世界での大麦生産量ランキングで最も生産量が多かった国はロシア連邦で、約1,792万トンでした。次いでカナダが約1,216万トン、ドイツが約1,060万トンの順に続き、上位10カ国の生産量は世界全体の生産に大きく寄与しています。

順位	国名	地域	生産量(トン)
1	ロシア連邦	ヨーロッパ	17,926,418
2	カナダ	北アメリカ	12,164,200
3	ドイツ	ヨーロッパ	10,595,573
4	フランス	ヨーロッパ	9,848,186
5	スペイン	ヨーロッパ	8,698,400
6	トルコ	アジア	8,100,000
7	ウクライナ	ヨーロッパ	6,833,200
8	イギリス	ヨーロッパ	6,360,000
9	アメリカ合衆国	北アメリカ	6,058,900
10	オーストラリア	オセアニア	3,864,833
11	デンマーク	ヨーロッパ	3,775,593
12	中国	アジア	3,249,500
13	イラン（イスラム共和国）	アジア	2,908,074
14	ポーランド	ヨーロッパ	2,831,485
15	モロッコ	アフリカ	2,620,390
16	カザフスタン	アジア	2,153,930
17	チェコ	ヨーロッパ	2,068,693
18	フィンランド	ヨーロッパ	1,697,400
19	ベラルーシ	ヨーロッパ	1,608,706
20	スウェーデン	ヨーロッパ	1,528,400
21	インド	アジア	1,407,400
22	アルジェリア	アフリカ	1,221,976
23	アイルランド	ヨーロッパ	1,197,700
24	エチオピア	アフリカ	1,087,373
25	メキシコ	南アメリカ	1,084,600
26	シリア・アラブ共和国	アジア	1,079,060
27	イタリア	ヨーロッパ	1,020,800
28	アルゼンチン	南アメリカ	1,005,460
29	リトアニア	ヨーロッパ	899,800
30	オーストリア	ヨーロッパ	882,322
31	イラク	アジア	861,000
32	ハンガリー	ヨーロッパ	810,185
33	スロバキア	ヨーロッパ	804,200
34	ノルウェー	ヨーロッパ	584,800
35	ルーマニア	ヨーロッパ	540,849
36	ブルガリア	ヨーロッパ	524,990
37	ニュージーランド	オセアニア	371,837
38	オランダ	ヨーロッパ	349,067
39	ブラジル	南アメリカ	345,320
40	アゼルバイジャン	アジア	324,306
41	ウルグアイ	南アメリカ	323,700
42	チュニジア	アフリカ	290,000
43	ベルギー	ヨーロッパ	270,857
44	エストニア	ヨーロッパ	253,607
45	ラトビア	ヨーロッパ	246,600
46	南アフリカ	アフリカ	240,000
47	アフガニスタン	アジア	240,000
48	ギリシャ	ヨーロッパ	225,517
49	スイス	ヨーロッパ	218,000
50	日本	アジア	198,500
51	キルギスタン	アジア	197,878
52	ペルー	南アメリカ	193,717
53	ウズベキスタン	アジア	164,900
54	クロアチア	ヨーロッパ	160,203
55	大韓民国	アジア	158,300
56	キプロス	アジア	150,000
57	エジプト	アフリカ	141,447
58	サウジアラビア	アジア	138,055
59	パキスタン	アジア	99,600
60	リビア	アフリカ	85,000
61	北マケドニア	ヨーロッパ	83,245
62	チリ	南アメリカ	77,010
63	ボリビア (多民族国家)	南アメリカ	69,955
64	朝鮮民主主義人民共和国	アジア	69,000
65	アルメニア	アジア	68,273
66	ジンバブエ	アフリカ	60,000
67	モルドバ共和国	ヨーロッパ	56,583
68	ルクセンブルク	ヨーロッパ	55,330
69	タジキスタン	アジア	50,515
70	トルクメニスタン	アジア	50,500
71	グルジア	アジア	48,318
72	ボスニア・ヘルツェゴビナ	ヨーロッパ	40,070
73	スロベニア	ヨーロッパ	39,733
74	ネパール	アジア	31,711
75	イエメン	アジア	27,935
76	ケニア	アフリカ	26,645
77	ヨルダン	アジア	25,821
78	レバノン	アジア	25,000
79	タイ	アジア	22,863
80	エクアドル	南アメリカ	22,763
81	パレスチナ国	アジア	21,448
82	タンザニア連合共和国	アフリカ	14,500
83	イスラエル	アジア	13,800
84	ポルトガル	ヨーロッパ	13,028
85	エリトリア	アフリカ	8,576
86	コロンビア	南アメリカ	6,963
87	カタール	アジア	5,107
88	アルバニア	ヨーロッパ	2,900
89	マルタ	ヨーロッパ	2,200
90	ザンビア	アフリカ	2,164
91	クウェート	アジア	1,945
92	モンゴル	アジア	1,935
93	バングラデシュ	アジア	1,695
94	モーリタニア	アフリカ	1,130
95	ブータン	アジア	1,015
96	コンゴ民主共和国	アフリカ	500
97	レソト	アフリカ	344
98	グアテマラ	南アメリカ	36
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2003年度における大麦の生産量は、食料としての重要性や産業への寄与からも注目を集めるデータです。ロシア連邦は約1,792万トンを生産し、世界最大の大麦供給国としての地位を確立しています。カナダは約1,216万トン、ドイツは約1,060万トンと続き、これらの国々は欧州や北米において農業の効率性と技術革新が進んでいることを示しています。

このデータは、農業生産が地域経済の基盤であることをリフレクションしています。同時に、各国間の差異を明示しており、日本は約19.8万トンの生産に留まり、世界全体の大麦生産量におけるシェアはごくわずかです。このことは、日本では大麦の地産地消が徹底されている可能性を示唆します。高品質が求められる日本の市場に固有の農作物が優先され、ただ数量では量りきれない価値観が根付いていると見受けられます。

地域ごとの課題も浮き彫りになっています。特にロシアやウクライナにおける農業は、地政学的リスクの影響を受けやすい状況にあります。紛争や資源の争奪が、今後も大麦の生産に影響を及ぼす可能性があるため、持続可能な農業政策や地域間の協力が求められています。

さらに、COVID-19パンデミックや自然災害などの影響も農業生産に深刻な影響を与えています。生産体制の安定性や供給チェーンの強靭性が問われており、これからの時代、リスク管理の強化が必要です。具体的には、データ分析に基づいた生産性向上施策や災害対応体制の構築が提案されます。

大麦生産において、今後の課題は多岐にわたりますが、国際的な協力の枠組み作りや、国別の特色を生かした持続可能な農業が鍵となるでしょう。加えて、環境への配慮をもとにした農業技術や品種改良、高齢化社会に対する人材育成も重要です。このような取り組みを進めることによって、持続可能な食糧供給や地域経済の繁栄が期待されます。

今後、国や国際機関は、データに基づいた政策を強化し、地域協力を図ることで、農業界の課題への対応を加速させていく必要があります。