世界のサトウキビ生産量ランキング【1961〜2023】国別推移・年間比較データ

国際連合食糧農業機関（FAO）が発表した1988年度のサトウキビ生産量データによると、最も生産量が多かった国はブラジルで、258,294,000トンと圧倒的な数字を記録しました。次いでインドが196,736,896トンで続き、キューバ、 中国、メキシコが上位に位置しています。この年、全体の生産量の大部分がブラジルとインドに集約されており、他国は比較的少数の生産量となっています。

順位	国名	地域	生産量(トン)
1	ブラジル	南アメリカ	258,294,000
2	インド	アジア	196,736,896
3	キューバ	南アメリカ	73,744,608
4	中国	アジア	49,064,000
5	メキシコ	南アメリカ	42,735,216
6	パキスタン	アジア	33,028,800
7	インドネシア	アジア	27,965,360
8	タイ	アジア	27,191,184
9	オーストラリア	オセアニア	27,145,968
10	アメリカ合衆国	北アメリカ	27,128,000
11	コロンビア	南アメリカ	25,784,000
12	南アフリカ	アフリカ	19,811,008
13	フィリピン	アジア	19,300,000
14	アルゼンチン	南アメリカ	13,939,000
15	エジプト	アフリカ	10,795,000
16	ドミニカ共和国	南アメリカ	8,374,964
17	ベネズエラ (ボリバル共和国)	南アメリカ	8,332,537
18	グアテマラ	南アメリカ	7,567,229
19	バングラデシュ	アジア	7,207,345
20	中国、台湾 中国省	アジア	6,998,396
21	ペルー	南アメリカ	6,700,000
22	ベトナム	アジア	5,699,600
23	モーリシャス	アフリカ	5,516,869
24	エクアドル	南アメリカ	5,127,071
25	ケニア	アフリカ	4,395,200
26	エスワティニ	アフリカ	3,689,522
27	ミャンマー	アジア	3,566,100
28	ジンバブエ	アフリカ	3,198,787
29	フィジー	オセアニア	3,185,362
30	ガイアナ	南アメリカ	2,970,000
31	エルサルバドル	南アメリカ	2,736,000
32	パラグアイ	南アメリカ	2,707,120
33	コスタリカ	南アメリカ	2,680,461
34	ジャマイカ	南アメリカ	2,603,120
35	ホンジュラス	南アメリカ	2,509,136
36	日本	アジア	2,261,000
37	レユニオン	アフリカ	2,228,300
38	ボリビア (多民族国家)	南アメリカ	2,123,300
39	ニカラグア	南アメリカ	2,025,370
40	マダガスカル	アフリカ	1,985,000
41	ハイチ	南アメリカ	1,700,000
42	マラウイ	アフリカ	1,700,000
43	カメルーン	アフリカ	1,500,000
44	コートジボワール	アフリカ	1,372,988
45	ザンビア	アフリカ	1,321,838
46	パナマ	南アメリカ	1,318,795
47	コンゴ民主共和国	アフリカ	1,315,800
48	タンザニア連合共和国	アフリカ	1,300,000
49	イラン（イスラム共和国）	アジア	1,299,125
50	プエルトリコ	南アメリカ	1,261,216
51	トリニダード・トバゴ	南アメリカ	1,244,430
52	マレーシア	アジア	1,140,000
53	モロッコ	アフリカ	1,094,320
54	グアドループ	南アメリカ	902,224
55	ナイジェリア	アフリカ	888,000
56	スリランカ	アジア	839,000
57	ネパール	アジア	814,400
58	ベリーズ	南アメリカ	789,470
59	セネガル	アフリカ	770,000
60	バルバドス	南アメリカ	699,000
61	ウルグアイ	南アメリカ	494,714
62	ソマリア	アフリカ	450,000
63	ウガンダ	アフリカ	400,000
64	コンゴ	アフリカ	360,000
65	ブルキナファソ	アフリカ	340,000
66	アンゴラ	アフリカ	320,000
67	パプアニューギニア	オセアニア	291,000
68	セントクリストファー・ネイビス	南アメリカ	270,830
69	マリ	アフリカ	261,304
70	チャド	アフリカ	259,922
71	リベリア	アフリカ	225,000
72	モザンビーク	アフリカ	220,631
73	ガボン	アフリカ	209,775
74	マルティニーク	南アメリカ	207,500
75	スペイン	ヨーロッパ	192,927
76	ギニア	アフリカ	175,000
77	カンボジア	アジア	138,000
78	ニジェール	アフリカ	110,000
79	ガーナ	アフリカ	110,000
80	ラオス人民民主共和国	アジア	107,091
81	シエラレオネ	アフリカ	70,000
82	アフガニスタン	アジア	62,000
83	ルワンダ	アフリカ	51,617
84	スリナム	南アメリカ	50,000
85	ブルンジ	アフリカ	44,942
86	中央アフリカ共和国	アフリカ	44,000
87	バハマ	南アメリカ	42,000
88	イラク	アジア	30,000
89	セントビンセントおよびグレナディーン諸島	南アメリカ	25,000
90	ベナン	アフリカ	23,606
91	カーボベルデ	アフリカ	15,700
92	ブータン	アジア	12,000
93	グレナダ	南アメリカ	6,500
94	ギニアビサウ	アフリカ	5,500
95	ドミニカ	南アメリカ	4,700
96	ポルトガル	ヨーロッパ	4,160
97	フランス領ポリネシア	オセアニア	2,700
98	フランス領ギアナ	南アメリカ	2,500
99	レバノン	アジア	2,279
100	シンガポール	アジア	68
101	ジブチ	アフリカ	35
102	シリア・アラブ共和国	アジア	30
103	サモア	オセアニア	15
+ すべての国を見る

1988年度のサトウキビ生産量ランキングは、農業生産における地域の特性や市場の需要を反映しています。ブラジルとインドが生産量で突出していることは、これらの国々がサトウキビの栽培に適した気候や土壌条件、また大規模な農業経営が行われていることを示しており、そのためにサトウキビを主力産業としています。

世界中のサトウキビ生産において、ブラジルとインドが約73.5%を占めることは、他国がサトウキビ生産を行う際の競争力や市場の安定性に影響を及ぼします。この傾向は、農産物の国際市場における価格決定にも影響を与え、特に新興国の農業政策において重要な課題となります。

また、キューバや中国、メキシコ、パキスタンなども生産量が重要な国ですが、彼らの生産量はブラジルとインドと比べるとかなり少なく、全体のサトウキビ生産の中で脇役的な存在と言えるでしょう。例えば、キューバの生産量は73,744,608トンと、首位のブラジルに大きな差があるため、これらの国々が国際的な影響力を持つことは難しいと言えます。

地域の課題としては、生産のための農地の確保と持続可能な農業が挙げられます。特に、ブラジルのアマゾン地域における森林伐採がサトウキビの生産拡大に伴って進行しているため、環境への悪影響が懸念されています。このため、地域ごとに持続可能な農業を促進するための政策が求められています。たとえば、再生可能なエネルギー資源の活用や、農地の集約化、地域間協力による生産効率の向上などが検討されています。また、南アメリカやアジアにおいても、作物多様化を図ることで、単一作物に依存しない持続可能な農業モデルを構築する必要があります。

さらに、近年は新型コロナウイルス感染症の影響で、国際的なサプライチェーンが乱れ、農業生産に関しても大きな影響が出ていることが報告されています。これにより、輸出入が滞り、サトウキビのような重要な作物の価格が変動し、特に発展途上国では経済的なリスクが増加しています。

結論として、1988年度のサトウキビ生産量データは、農業生産の地域的な特性と市場のダイナミクスを示すものです。これらの国々は、大量生産を維持しつつ、持続可能な農業モデルの確立に向けた具体的な対策を講じる必要があり、それには国際協力や政策の整備が不可欠です。今後、各国政府や国際機関がサトウキビ生産における持続可能性の確保を目指し、さまざまな取り組みを進めることが強く求められています。