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FAO「国際連合食糧農業機関」・最新版
FAO(国際連合食糧農業機関)が公表し、2024年7月に更新された最新データによると、2024年のパパイヤ生産量ランキングの1位はインド(5,292,173トン)、2位はドミニカ共和国(1,942,660トン)、3位はインドネシア(1,206,916トン)です。上位5か国(インド、ドミニカ共和国、インドネシア、ブラジル、メキシコ)だけで約1,073万トンとなり、掲載国合計(約1,357万トン)の約79%を占めています。インドは単独で約39%を生産しており、世界の供給が少数国に強く偏っていることが読み取れます。日本、中国、韓国、アメリカ、欧州主要国(ドイツ、イギリス、フランス)は生産上位に入っておらず、輸入や供給網の安定性が重要なテーマになります。
1961年から2024年までの年度別ランキングを確認できます。
1961年から2024年までの世界のパパイヤ生産量を、国別ランキングでバーチャートレース化しました。
1961年から2024年までの世界のパパイヤ生産量を、国別ランキングでバーチャートレース化しました。
FAOのパパイヤ生産量は、各国が一定期間に収穫した量をトンで集計したもので、食料供給や農業所得、輸出入の見通しを立てるための基礎指標です。このデータからまず分かるのは、生産が「インド1強」かつ「上位国集中型」だという点です。インドの5,292,173トンは2位ドミニカ共和国の1,942,660トンの約2.7倍で、3位インドネシア(1,206,916トン)の約4.4倍にもなります。上位5か国の合計は約1,073万トンで、ランキングに掲載された国々の総量約1,357万トンの約79%を占めます。さらに上位10か国まで広げると約1,274万トンとなり約94%に達するため、供給ショックが起きた場合の影響が連鎖しやすい分布です。
地域で見ると、アジア(インド、インドネシア、中国、タイ、フィリピン、バングラデシュ、ベトナム、台湾など)と中南米・カリブ(ドミニカ共和国、ブラジル、メキシコ、ペルー、ベネズエラ、コロンビア、グアテマラなど)、そしてアフリカ(ナイジェリア、コンゴ民主共和国、ケニア、マリ、エチオピアなど)が主要な供給地帯を形作っています。特にドミニカ共和国が約194万トンと突出している点はカリブ地域の存在感を押し上げており、輸出依存度が高い市場では同国の天候不順や港湾・物流の混乱が価格に反映されやすくなります。アフリカではナイジェリアが886,529トンと大きい一方、コンゴ民主共和国が207,573トンなど中位国が続き、国内消費向けの生産と流通インフラの整備状況が国ごとの供給力を左右していることが示唆されます。
主要国間の差を具体的に見ると、中国は587,829トンで7位に入り、アジアの中ではインド、インドネシアに次ぐ規模です。一方、アメリカ合衆国は4,990トンで45位にとどまり、上位国とは桁が違います。インドと比べると約1,060分の1で、気候適地の制約に加え、国内での果実需要は輸入で補う構造になりやすいことが読み取れます。欧州主要国のドイツ、イギリス、フランスはランキングに登場せず、温帯気候による栽培制約から輸入依存が基本です。日本と韓国も同様に上位生産国ではないため、国内での生産振興を図るとしても規模拡大には限界があり、現実的には「調達先の分散」と「輸送・検疫を含むサプライチェーン管理」が中心課題になります。
日本の観点では、パパイヤは生鮮果実としての需要に加え、加工品や青パパイヤ利用など用途が広がりやすい一方で、輸入品は天候・病害・物流の影響を受けやすい商品です。ここで重要になるのが、地政学的リスクが食料供給に与える影響です。例えば紅海周辺の緊張や中東情勢の悪化は、アジア・アフリカから欧州向けの海上輸送に遅延や運賃上昇を引き起こしやすく、結果として世界のコンテナ需給が締まり、日本向けの輸送コストにも波及する可能性があります。中南米・カリブでも、政情不安や港湾ストのような社会リスクが輸出のタイミングを左右し、短期的な供給逼迫につながり得ます。こうした「遠隔地の衝突や対立が物流を通じて価格と入手性に跳ね返る」点が、上位国集中の市場では特に大きな意味を持ちます。
疫病・災害との関係では、パパイヤは台風・洪水・干ばつなどの極端気象に影響されやすく、エルニーニョ・ラニーニャに伴う降水パターンの変化が収量を上下させるリスクがあります。また植物の病害が拡大すると、産地での防除コスト増や出荷制限が起き、輸出国の供給余力が落ちることがあります。新型コロナは収束局面に入っても、労働力不足や物流の遅れが農産物価格に波及した経験を各国が共有しており、今後も「人の移動」と「モノの流れ」が止まったときの代替策を持つことが重要です。
今後の課題は、第一に供給の偏りを前提にしたリスク管理です。輸入国側では、特定国への依存度を下げるために、調達先をインド一極ではなく、メキシコ、ブラジル、東南アジア、アフリカの一部など複数ルートに分散し、商社・小売・加工事業者が共同で長期契約とスポット調達を組み合わせる設計が有効です。第二に、産地側の強靱化として、灌漑や排水、耐候性のある栽培体系、病害虫の監視体制を整え、収量の振れ幅を小さくすることが求められます。特に中位生産国では、農家の資金制約が生産性を抑える要因になりやすいため、低利融資や農業保険、共同選果・冷蔵施設への投資が供給安定に直結します。第三に、国際協力の枠組みづくりです。FAOなど国際機関を通じて病害の早期警戒、検疫の標準化、品質規格の整合を進めることで、危機時にも市場が過度に分断されにくくなります。
政策例としては、輸入国の日本であれば、検疫・通関のデジタル化を進めてリードタイムを短縮し、低温物流の整備を通じてロスを減らすことが現実的です。国内栽培については、温室や施設栽培、台風対策を前提に「高付加価値・安定供給」を狙う方向が適しています。生産国側では、輸出港の機能強化や道路網整備が、単なる農業政策ではなく食料安全保障と外貨獲得の政策として位置づけられます。また労働力確保のために、季節労働者の受け入れ制度や地域内移動を円滑化する仕組みを整えることは、収穫期の取りこぼしを減らし、結果として供給変動を抑える具体策になります。
結論として、2024年のパパイヤ市場はインドが約39%を占め、上位国に生産が集中する構造がはっきりしています。この集中は効率性の一方で、気象災害、病害、地域衝突や海上交通の混乱といったショックに対して価格と供給が揺れやすいことを意味します。今後は、各国政府と国際機関が、産地の生産・物流インフラへの投資、病害リスクの監視と情報共有、貿易手続きの円滑化を同時に進めることが必要です。輸入国である日本を含む先進国側は、調達先の分散と低温物流・在庫戦略の高度化を具体的に進めることで、消費者価格の急変と欠品リスクを現実的に下げられます。
パパイヤ生産量の上位国を横棒グラフで比較できます。
順位、国名、パパイヤ生産量、地域、関連指標を比較できます。
| 順位 | 国・地域 | パパイヤ生産量 | 地域 |
|---|---|---|---|
| 1 | 5,292,173トン | アジア | |
| 2 | 1,942,660トン | 南アメリカ | |
| 3 | 1,206,916トン | アジア | |
| 4 | 1,149,300トン | 南アメリカ | |
| 5 | 1,142,855トン | 南アメリカ | |
| 6 | 886,529トン | アフリカ | |
| 7 | 587,829トン | アジア | |
| 8 | 207,573トン | アフリカ | |
| 9 | 167,729トン | 南アメリカ | |
| 10 | 167,340トン | 南アメリカ | |
| 11 | 166,531トン | 南アメリカ | |
| 12 | 161,769トン | アジア | |
| 13 | 149,214トン | アジア | |
| 14 | 146,157トン | アジア | |
| 15 | 134,967トン | アジア | |
| 16 | 121,479トン | アジア | |
| 17 | 100,537トン | アフリカ | |
| 18 | 97,106トン | アフリカ | |
| 19 | 89,449トン | 南アメリカ | |
| 20 | 87,018トン | 南アメリカ | |
| 21 | 82,703トン | アフリカ | |
| 22 | 60,740トン | アフリカ | |
| 23 | 54,791トン | 南アメリカ | |
| 24 | 48,970トン | 南アメリカ | |
| 25 | 46,976トン | 南アメリカ | |
| 26 | 46,975トン | アジア | |
| 27 | 43,331トン | アフリカ | |
| 28 | 29,845トン | アジア | |
| 29 | 25,915トン | アジア | |
| 30 | 25,261トン | 南アメリカ | |
| 31 | 20,576トン | オセアニア | |
| 32 | 20,576トン | オセアニア | |
| 33 | 17,985トン | 南アメリカ | |
| 34 | 14,752トン | アフリカ | |
| 35 | 13,676トン | アジア | |
| 36 | 12,872トン | アジア | |
| 37 | 10,997トン | 南アメリカ | |
| 38 | 9,788トン | 南アメリカ | |
| 39 | 9,200トン | 南アメリカ | |
| 40 | 7,976トン | 南アメリカ | |
| 41 | 7,782トン | アフリカ | |
| 42 | 6,958トン | オセアニア | |
| 43 | 6,080トン | アジア | |
| 44 | 5,794トン | アフリカ | |
| 45 | 4,990トン | 北アメリカ | |
| 46 | 4,800トン | アジア | |
| 47 | 3,870トン | アフリカ | |
| 48 | 3,294トン | オセアニア | |
| 49 | 3,116トン | アフリカ | |
| 50 | 2,700トン | アフリカ | |
| 51 | 2,211トン | アジア | |
| 52 | 2,210トン | 南アメリカ | |
| 53 | 2,210トン | 南アメリカ | |
| 54 | 1,954トン | 南アメリカ | |
| 55 | 1,764トン | 南アメリカ | |
| 56 | 1,759トン | アジア | |
| 57 | 1,373トン | 南アメリカ | |
| 58 | 1,281トン | アジア | |
| 59 | 1,261トン | 南アメリカ | |
| 60 | 596トン | 南アメリカ | |
| 61 | 581トン | オセアニア | |
| 62 | 400トン | アフリカ | |
| 63 | 323トン | 南アメリカ | |
| 64 | 301トン | アジア | |
| 65 | 229トン | オセアニア | |
| 66 | 147トン | アジア | |
| 67 | 134トン | アフリカ | |
| 68 | 103トン | 南アメリカ | |
| 69 | 91トン | 南アメリカ | |
| 70 | 85トン | アジア | |
| 71 | 78トン | アフリカ | |
| 72 | 47トン | アフリカ | |
| 73 | 44トン | アフリカ | |
| 74 | 2トン | オセアニア |
ランキング指標の意味と注意点を短く整理します。
現在のパパイヤ生産量ランキングでは...
1961年から2024年までの年度別ページを比較すると、増加地域や順位変動が見えます。
気になる国の1961年から2024年までの推移がわかります。
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