世界のレモン・ライム生産量ランキング【1961〜2023】国別推移・年間比較データ

出典： Food and Agriculture Organization「国際連合食糧農業機関」

Food and Agriculture Organization（国際連合食糧農業機関）が発表したデータによると、2005年度の世界のレモン・ライム生産量ランキングでは、メキシコが1位で生産量は1,806,784トン、次いでアルゼンチンが1,498,410トンで2位、インドが1,033,100トンで3位となりました。上位10カ国の生産量は全体の95％以上を占めることから、この分野において生産の集中が見られます。

順位	国名	地域	生産量(トン)
1	メキシコ	南アメリカ	1,806,784
2	アルゼンチン	南アメリカ	1,498,410
3	インド	アジア	1,033,100
4	ブラジル	南アメリカ	1,030,531
5	スペイン	ヨーロッパ	944,836
6	アメリカ合衆国	北アメリカ	789,250
7	中国	アジア	646,000
8	イラン（イスラム共和国）	アジア	615,093
9	イタリア	ヨーロッパ	603,392
10	トルコ	アジア	600,000
11	エジプト	アフリカ	338,000
12	ペルー	南アメリカ	225,796
13	南アフリカ	アフリカ	183,542
14	タイ	アジア	173,661
15	チリ	南アメリカ	165,000
16	グアテマラ	南アメリカ	123,441
17	レバノン	アジア	113,200
18	シリア・アラブ共和国	アジア	111,040
19	パキスタン	アジア	98,400
20	コロンビア	南アメリカ	95,235
21	ギリシャ	ヨーロッパ	84,053
22	イスラエル	アジア	68,470
23	ベネズエラ (ボリバル共和国)	南アメリカ	65,541
24	アルジェリア	アフリカ	47,305
25	ウルグアイ	南アメリカ	46,000
26	エルサルバドル	南アメリカ	41,123
27	ガーナ	アフリカ	36,603
28	ヨルダン	アジア	35,747
29	バングラデシュ	アジア	34,000
30	オーストラリア	オセアニア	28,934
31	チュニジア	アフリカ	28,000
32	ボリビア (多民族国家)	南アメリカ	26,976
33	ハイチ	南アメリカ	26,000
34	コスタリカ	南アメリカ	24,000
35	ネパール	アジア	22,954
36	ジャマイカ	南アメリカ	22,943
37	モロッコ	アフリカ	21,000
38	キプロス	アジア	20,065
39	リビア	アフリカ	18,245
40	中国、台湾中国省	アジア	16,581
41	エクアドル	南アメリカ	16,369
42	ジンバブエ	アフリカ	14,936
43	パラグアイ	南アメリカ	14,800
44	イエメン	アジア	14,082
45	ケニア	アフリカ	13,900
46	パレスチナ国	アジア	12,899
47	ラオス人民民主共和国	アジア	12,000
48	ポルトガル	ヨーロッパ	11,223
49	ホンジュラス	南アメリカ	9,320
50	マレーシア	アジア	8,769
51	バハマ	南アメリカ	8,700
52	ソマリア	アフリカ	8,114
53	キューバ	南アメリカ	8,028
54	コンゴ民主共和国	アフリカ	7,170
55	オマーン	アジア	6,159
56	マダガスカル	アフリカ	5,746
57	スリランカ	アジア	5,210
58	タジキスタン	アジア	5,200
59	ニュージーランド	オセアニア	5,000
60	日本	アジア	4,840
61	マリ	アフリカ	4,691
62	アゼルバイジャン	アジア	4,535
63	グルジア	アジア	4,500
64	アラブ首長国連邦	アジア	4,444
65	エチオピア	アフリカ	4,195
66	コンゴ	アフリカ	4,000
67	イラク	アジア	4,000
68	ギニアビサウ	アフリカ	3,528
69	フランス	ヨーロッパ	3,400
70	ドミニカ共和国	南アメリカ	3,245
71	モザンビーク	アフリカ	2,850
72	トンガ	オセアニア	2,521
73	カンボジア	アジア	2,300
74	フィリピン	アジア	2,151
75	ガイアナ	南アメリカ	2,100
76	ジブチ	アフリカ	2,009
77	中央アフリカ共和国	アフリカ	1,800
78	トリニダード・トバゴ	南アメリカ	1,650
79	グアドループ	南アメリカ	1,500
80	タンザニア連合共和国	アフリカ	1,500
81	ルワンダ	アフリカ	1,400
82	フランス領ギアナ	南アメリカ	1,265
83	セントビンセントおよびグレナディーン諸島	南アメリカ	1,200
84	ドミニカ	南アメリカ	1,071
85	バーレーン	アジア	998
86	ウズベキスタン	アジア	800
87	アルバニア	ヨーロッパ	700
88	マルティニーク	南アメリカ	564
89	マルタ	ヨーロッパ	510
90	レユニオン	アフリカ	500
91	グレナダ	南アメリカ	401
92	セントルシア	南アメリカ	366
93	ブルキナファソ	アフリカ	245
94	プエルトリコ	南アメリカ	222
95	クロアチア	ヨーロッパ	213
96	アンティグア・バーブーダ	南アメリカ	200
97	ニューカレドニア	オセアニア	180
98	スリナム	南アメリカ	152
99	ニウエ	オセアニア	107
100	ブルネイダルサラーム	アジア	74
101	クウェート	アジア	46
102	セーシェル	アフリカ	36
103	ボスニア・ヘルツェゴビナ	ヨーロッパ	11
104	クック諸島	オセアニア	6
105	モルディブ	アジア	5
106	キルギスタン	アジア	1
+ すべての国を見る

2005年度のレモン・ライム生産量データを見ると、メキシコは圧倒的な生産量を記録し、世界全体の約25.5％を占めています。アルゼンチンとインドもそれぞれ2位と3位に位置しており、これらの国々は温暖な気候条件と適した農業技術を有しているため、レモン・ライムの商業栽培において好条件が揃っています。特にメキシコは北米と南米の市場へもアクセスしやすく、その輸出量は重要な収入源となっています。

この状況は、生産の地理的集中を示しており、供給の安定性に影響する可能性があります。例えば、極端な気象条件や病害虫の発生がある場合、特定の地域に依存するリスクが大きくなります。また、地政学的な要因も考慮する必要があります。特にメキシコは、近隣のアメリカ合衆国にとって重要な農産物供給国であり、政治的な緊張や貿易政策の変更があった場合、供給が不安定になるリスクがあります。

日本は60位に位置し、4,840トンの生産を記録しています。この生産量は全体から見ると小さいですが、日本国内での需要は高く、特に飲料や料理などに広く利用されています。しかし、国内での生産が減少気味であり、将来的な自給自足の観点からも課題を抱えています。

今後の提言としては、レモン・ライムの生産国同士の協力や新たな研究開発により気候変動への適応策を講じる必要があります。また、生産技術の向上や輸出市場の多様化を進め、特定の地域への依存を減らすことも重要です。さらに、持続可能な農業や生物多様性の保全に向けた取り組みを強化し、長期的に安定した供給を維持することが求められます。特に新型コロナの影響により日常生活に変化が訪れ、グローバルな供給チェーンの見直しが求められる今、地域間協力や代替市場の開拓が加速すべきと考えます。

以上より、レモン・ライムの生産状況は、各国の経済や政策に深く関わっていることがわかります。今後、国際機関や各国政府は、協力して持続可能な農業の発展に寄与する必要があります。