基本情報
遺跡名称 | シルクロード:長安−天山回廊の交易路網 |
遺跡名称(英語) | Silk Roads: the Routes Network of Chang'an-Tianshan Corridor |
国名 | 中国 |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (ii)(iii)(v)(vi) |
世界遺産登録年 | 2014年 |
資産面積 | 42668.16ha |
世界遺産「シルクロード:長安−天山回廊の交易路網」の登録理由や特徴について
「シルクロード:長安-天山回廊のルートネットワーク」は、中国の漢代および唐代の中心的都市である長安(現在の西安)と、中央アジアのジェティス地方を結ぶ5,000キロメートルにわたる広大なシルクロードネットワークの一部です。このルートは紀元前2世紀から紀元1世紀の間に発展し、16世紀まで利用されました。歴史的な交易路として、さまざまな文明と文化をつなぎ、交易、宗教、科学知識、技術革新、文化的実践、そして芸術の分野で広範な交流を促進しました。
このシルクロードのネットワークには、様々な帝国やハーン王国の首都や宮殿、交易都市、仏教の石窟寺院、古道、宿舎、峠、燈明台、大長城の一部、要塞、墓地、宗教的な建造物など、33のコンポーネントが含まれています。これらの構成要素は、シルクロードの重要性を物語る歴史的遺産であり、交易と文化交流の場としての役割を果たしました。
長安と中央アジアを結ぶこのルートは、物資の移動だけでなく、さまざまな宗教や思想、技術が交わる場ともなりました。例えば、仏教はこのルートを通じて中国に伝わり、その後、中国国内で大きな影響を与えることになります。また、シルクロードはシルク(絹)の取引が盛んだったことから、その名が付けられましたが、実際には香辛料、宝石、金属製品など、さまざまな交易品が行き交いました。
この「シルクロード:長安-天山回廊のルートネットワーク」は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。その登録は、歴史的な価値や文化的な重要性だけでなく、異なる文明の交流がいかにして現在の世界に影響を及ぼしているかを示すものでもあります。シルクロードは、単なる交易路ではなく、人類の歴史における重要な文化交流の場であり、その影響は今日にも及んでいます。
この貴重な文化遺産を通じて、私たちは古代の人々がどのように交流し、学び合ったのかを理解することができ、現代における国際的な交流の重要性を再認識するきっかけとなります。シルクロードの歴史を知ることで、私たちの文化的アイデンティティや相互理解を深めることができるでしょう。
「シルクロード:長安−天山回廊の交易路網」はどこにある?