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上都(ザナドゥ)の遺跡

アシア / 中国 / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 上都(ザナドゥ)の遺跡
遺跡名称(英語) Site of Xanadu
国名 中国
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (ii)(iii)(iv)(vi)
世界遺産登録年 2012年
資産面積 25131.27ha

世界遺産「上都(ザナドゥ)の遺跡」の登録理由や特徴について

ザナドゥの遺跡(Site of Xanadu)は、壮大な万里の長城の北に位置し、モンゴル帝国の大将軍であるクビライ・カンの伝説的な首都の遺構を包括しています。この都市は、中国の顧問である劉秉忠によって1256年に設計されました。広大な面積は25,000ヘクタールに及び、遊牧民であるモンゴル人と漢民族の文化を融合させるユニークな試みがなされました。

クビライ・カンは、ここを拠点として元朝を築きました。元朝は中国を100年以上にわたり支配し、その勢力をアジア全体に拡大しました。この地で行われた宗教的な議論は、チベット仏教の普及を促進し、今日でも多くの地域で実践されている文化的・宗教的な伝統を形成しました。ザナドゥの計画は、周囲の山々や川との関係に基づく伝統的な風水(ふうすい)の原則に従っており、自然環境との調和を重視しています。

遺跡の中には、寺院、宮殿、墓、遊牧民の集落、深藩ヶ川(ティファンガン運河)やその他の水利施設を含む多くの構造物の残骸があります。これらの遺構は、当時のクビライ・カンの統治及び、その文化的背景を示す重要な証拠となっています。ザナドゥは、モンゴルの遊牧文化と中華文化の交流がもたらした結果として、歴史的にも重要な位置を占めており、訪れる人々に深い感銘を与えます。

現在、ザナドゥはユネスコの世界遺産に登録されており、地元の人々や訪問者にとって重要な文化遺産となっています。この歴史的な遺跡は、単なる建築物の残骸に留まらず、異なる文化が交わり、影響し合った結果が見て取れる場所です。風景の中に点在するこれらの遺構は、過去の栄光を伝えるとともに、現在の私たちに研鑽と学びの機会を提供しています。ザナドゥの遺跡は、その文化的、歴史的な価値からも、訪れる価値のある場所であると言えます。

「上都(ザナドゥ)の遺跡」はどこにある?

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