承徳の避暑山荘と外八廟

アシア / 中国 / 文化遺産

基本情報

遺跡名称	承徳の避暑山荘と外八廟
遺跡名称(英語)	Mountain Resort and its Outlying Temples, Chengde
国名	中国
登録区分	文化遺産
登録基準(登録基準とは)	(ii)(iv)
世界遺産登録年	1994年

世界遺産「承徳の避暑山荘と外八廟」の登録理由や特徴について

「山岳リゾートと周辺の寺院、承徳」は、中国河北省に位置し、清朝時代の夏の宮殿として知られています。この壮大な複合施設は1703年から1792年にかけて建設されました。山岳リゾートは、宮殿や行政、儀式のための建物が広がる美しい景観を取り囲んでおり、その中には様々な建築様式の寺院や帝国庭園が見られます。これらの要素が湖、牧草地、森林と調和して融合し、非常に見ごたえのある景観を形成しています。

山岳リゾートは、その美的価値だけでなく、中国封建社会の最終的な発展を示す稀な歴史的遺跡でもあります。ここでは、清朝の皇帝たちが夏の暑さを避けるために滞在し、また行政の中心地としても利用されました。リゾート内には、尋常な庭園や池のほか、騎馬や弓術などの武道が行われた広場や、さまざまな宗教的儀式が執り行われた寺院も存在しています。

この場所は、単なる観光スポットに留まらず、当時の文化や政治の中心でもありました。特に、フルゴン寺（普楽寺）や普陀宗乗寺などの寺院は、仏教の影響を受けた建築様式を色濃く残しており、宗教的な側面でも価値があります。また、各期間ごとに皇帝が好んだ設計や装飾も見られるため、訪れる人々にとっては歴史の教訓や文化的な洞察を与える重要な場となっています。

ユネスコの世界遺産リストにも登録されているこの地域は、豊かな自然と歴史的な遺産が共存する貴重な場所です。観光客は、リゾートの広大な敷地を歩きながら、清朝皇帝たちの足跡を辿ることができ、また当時の人々の生活や思想に思いを馳せることができるでしょう。

山岳リゾートは、その壮大な景観と歴史的価値から、国内外の観光客にとって魅力的な目的地となっています。是非、その魅力を直接体験してみてください。