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三清山国立公園

アシア / 中国 / 自然遺産

基本情報

遺跡名称 三清山国立公園
遺跡名称(英語) Mount Sanqingshan National Park
国名 中国
登録区分 自然遺産  
登録基準(登録基準とは) (vii)
世界遺産登録年 2008年
資産面積 22950ha

世界遺産「三清山国立公園」の登録理由や特徴について

三清山国家公園は、中国中部江西省の北東部にある徽音山脈の西側に位置し、22,950ヘクタールの広大な面積を誇っています。この公園はその素晴らしい景観美を理由にユネスコの世界遺産に登録されており、特に奇妙な形をした柱や峰が集まる光景が際立っています。48の花崗岩の峰と89の花崗岩の柱が点在し、それぞれが人間や動物のシルエットに似た形状をしているため、訪れる人々に強い印象を与えます。

三清山の標高は1,817メートルで、花崗岩の地形と豊かな植生、そして特異な気象条件が重なり合うことで、常に変化に富んだ魅力的な風景が生まれます。この地域では、雲の周囲に明るい光環が生じたり、白い虹が現れることもあり、自然の演出が観光客を引きつける大きな要因となっています。

公園は亜熱帯モンスーン気候と海洋性の影響を受けており、周囲の亜熱帯の景観の上に位置する温帯森林の「島」となっています。森林に覆われたこの地域には、数多くの滝も存在し、最大で60メートルの高さを誇る滝が点在しています。滝以外にも、美しい湖や湧き水も見られ、自然の織り成す多様な景観が訪れる人々を魅了します。

三清山国家公園は、その圧倒的な自然の美しさだけではなく、文化的な価値も兼ね備えています。この地域には、伝説的な道教の聖地ともされる信仰の場が点在し、古代からの宗教的な活動が行われてきました。特に、三清山は道教の三清(太上老君、元始天尊、霊宝天尊)の聖地として知られ、多くの信者が訪れます。

公園内ではハイキングやトレッキングが楽しめる道が整備されており、訪れる観光客は大自然の中でリフレッシュできる体験を得ることができます。四季折々の風景が広がり、春には新緑や花々、夏には涼しい森林、秋には紅葉、冬には積雪と、異なる表情を見せる三清山の魅力は尽きることがありません。

このように、三清山国家公園は自然の美しさと文化的価値が融合した特別な場所であり、日本を含む世界中から訪れる観光客にとって、一度は足を踏み入れてみるべき魅力的なスポットとなっています。

「三清山国立公園」はどこにある?

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