基本情報
| 遺跡名称 | ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々（シチリア島南東部） |
| 遺跡名称(英語) | Late Baroque Towns of the Val di Noto (South-Eastern Sicily) |
| 国名 | イタリア |
| 登録区分 | 文化遺産 |
| 登録基準(登録基準とは) | (i)(ii)(iv)(v) |
| 世界遺産登録年 | 2002年 |
| 資産面積 | 112.79ha |
世界遺産「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々（シチリア島南東部）」の登録理由や特徴について
南東シチリアの「バルバロックの町々」は、1998年にユネスコの世界遺産に登録されており、文化遺産範囲において重要な位置を占めています。この地域には、カルトゥリオーネ、ミリテッロ・バル・ディ・カターニア、カターニア、モディカ、ノート、パラッツォーロ、ラグーサ、シクリの8つの町があります。これらの町は1693年の大地震の後、既存の町の上または近くに再建されました。
この大地震は、当時シチリアで急速に進行していたバロック建築の発展を一変させる出来事でした。再建に当たっては、当時の最新の建築技術と芸術的なビジョンが駆使され、これらの町は単なる復興でなく、非常に高い水準の建築的および芸術的な成果を表しています。特に、遅いバロック様式を取り入れつつ、それぞれの町の独自性を強調した革新的な都市計画や建設方法が見られます。
各町は、それぞれ特色ある歴史や文化を持ち、バロック様式による装飾豊かな教会や広場が点在しています。たとえば、ラグーサの「ラグーサ・イッバ」にあるサンタ・マリア・デル・リスパルディ町は、空を見上げるように配置された白亜の建物が美しく、訪れる者を魅了します。また、ノートはその壮大なカテドラルや、細部にわたる装飾が施された建物で知られています。
これらの町は、計画的な街づくりと美的な配慮が融合し、歴史的な遺産としての価値を高めています。バロック様式の元祖とも言えるシチリアの建物群は、歴史的な価値に加え、観光地としても人気があります。旅行者は、これらの町を訪れることで、歴史的な背景やその建築美を体験し、シチリアの多様な文化と歴史を深く感じることができるでしょう。
「南東シチリアのバルバロックの町々」は、単に建物の集まりではなく、災害を克服した人々の努力と創造力が結晶した場所であり、歴史的、文化的な側面からも非常に貴重な遺産です。これらの町を訪れることで、バロック建築の魅力を直接体感し、シチリアの豊かな文化の一端を垣間見ることができる貴重な機会となるでしょう。
「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々（シチリア島南東部）」はどこにある？
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