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ピエンツァ市街の歴史地区

ヨーロッパ / イタリア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ピエンツァ市街の歴史地区
遺跡名称(英語) Historic Centre of the City of Pienza
国名 イタリア
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(ii)(iv)
世界遺産登録年 1996年
資産面積 4.41ha

世界遺産「ピエンツァ市街の歴史地区」の登録理由や特徴について

「ピエンツァの歴史的中心地」は、イタリア・トスカーナ地方に位置する美しい町です。この町は、1459年に教皇ピウス2世が自らの故郷の改造を決定したことで、ルネサンス期の都市計画の概念が初めて実践された場所でもあります。ピウス2世は、当時著名な建築家であるベルナルト・ロッセリーノを指名し、彼はルネサンスの先駆者であるレオン・バッティスタ・アルベルティの原則を基に新しい都市のビジョンを具現化しました。

ピエンツァの中心には、「ピオ2世広場(Piazza Pio II)」があり、この広場は町のシンボル的存在です。広場を囲むように立ち並ぶ建物には、ピコローメーニ宮殿やボルジア宮殿、そして美しいルネサンス様式の外観を持ちながらも、南ドイツの教会に見られる後期ゴシック様式の内部を持つカテドラルが含まれています。これらの建物は、ルネサンスの理想とその時代の美学を具現化しており、歴史的な価値だけでなく、観光地としても高い評価を受けています。

ピエンツァはまた、「チーズの町」としても知られています。この地域特産のペコリーノ・ロマーノは、ピエンツァで生産され、地元のマーケットやレストランで楽しむことができます。美味しい料理と共に、歴史的な建造物を巡る散策は、訪れる人々にとって忘れがたい体験となります。

さらに、ピエンツァはトスカーナの美しい田園風景に囲まれており、景観そのものもユネスコの世界遺産に登録されています。この地を訪れることで、ルネサンスの精神を感じることができ、当時の人々の暮らしや文化に触れることができます。そのため、ピエンツァは歴史愛好家にとっても、芸術や建築に興味を持つ人々にとっても、必見のスポットと言えるでしょう。

ピエンツァの魅力は、その美しい街並みや歴史的な価値だけでなく、地元の人々の温かいおもてなしや伝統文化とも深く結びついています。実際に足を運ぶことで、時を超えたこの町の素晴らしさを実感することができるでしょう。観光の際は、必ずピエンツァを訪れ、その魅力を体験してみてはいかがでしょうか。

「ピエンツァ市街の歴史地区」はどこにある?

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