基本情報
遺跡名称 | マントヴァとサッビオネータ |
遺跡名称(英語) | Mantua and Sabbioneta |
国名 | イタリア |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (ii)(iii) |
世界遺産登録年 | 2008年 |
資産面積 | 235ha |
世界遺産「マントヴァとサッビオネータ」の登録理由や特徴について
マンチューアとサッビオネータは、イタリア北部のポー川流域に位置する二つの町であり、ルネサンス期の都市計画の異なる側面を代表しています。マンチューアは既存の都市の再生と拡張を示し、サッビオネータは理想的な都市設計の理論が実際に実施された例として評価されています。
マンチューアの都市レイアウトは不規則でありながら、ローマ時代以来の成長段階を反映する整然とした部分も持っています。中世の建築物が点在し、特に11世紀に建てられたロトンダやバロック様式の劇場は、その文化的価値を物語っています。マンチューアは、ルネサンス期の都市、建築、芸術の実現の卓越した証しを提供しており、この地を治めたゴンザーガ家のビジョンと行動によって結びつけられています。
一方、サッビオネータは、16世紀後半にビーザスィアーノ・ゴンザーガ・コロンナによって創設された、いわば「単一時代の都市」といえます。サッビオネータは、直角のグリッドレイアウトを持ち、ルネサンス期の都市設計理論が具体化された場所でもあります。この町は、その計画性からもルネサンスの理想が具現化されていることがわかります。
両都市は、建築の価値とルネサンス文化の普及において重要な役割を果たしています。ゴンザーガ家が育んだルネサンスの理想は、マンチューアとサッビオネータの都市形態や建築に色濃く反映されています。これらの町は、特に当時の人々の生活や思想を理解する上で貴重な資料となっており、訪れる者に深い感銘を与えることでしょう。
UNESCOの世界遺産リストにも登録されているマンチューアとサッビオネータは、これら2つの町を通じて、ルネサンス期の建築や芸術がどのように発展したのかを直に感じることができます。文化・歴史愛好者にとって、訪れる価値が高い場所となるでしょう。特に、これらの地域を巡ることで、当時の美学や社会構造に触れ、その魅力に引き込まれることでしょう。
「マントヴァとサッビオネータ」はどこにある?