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チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群

ヨーロッパ / イタリア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群
遺跡名称(英語) Etruscan Necropolises of Cerveteri and Tarquinia
国名 イタリア
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(iii)(iv)
世界遺産登録年 2004年
資産面積 326.93ha

世界遺産「チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群」の登録理由や特徴について

エトルリアの死者の世界を物語る「チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古墳群」は、紀元前9世紀から1世紀にかけて築かれた重要な文化遺産です。これらの古墳群は、エトルリア文化の多様な埋葬習慣を反映しており、北地中海地域で最も古い都市文明が発展した証を形作っています。

チェルヴェテリ近郊のバンディタッチャと呼ばれるネクロポリスには、数千の墓が広がっており、まるで街のように計画的に配置されています。敷地内には、通り、小広場、近隣のエリアも存在し、さまざまなタイプの墓が散在しています。岩を削って作られたトレンチ型の墓や、墳丘に覆われたもの、さらには小屋や家の形をした岩に彫られた墓などがあり、これらはエトルリアの住宅建築を知るための貴重な手がかりとなっています。特に、この古墳群には壁に施された彫刻や、優れた技術で描かれた壁画が存在し、その美しさと詳細さに驚かされます。

一方、タルキニアのネクロポリス(モンテロッツィとも呼ばれる)は、約6000の墓が岩を掘った形で存在し、特に200の彩色された墓が有名です。これらの彩色墓の中最も古いものは紀元前7世紀にさかのぼり、エトルリア人の信仰や葬送習慣、社会構造を理解するための貴重な情報源となっています。タルキニアの墓は、精緻な絵画が施され、多くは神話や日常生活の様子を描写しているため、その文化的価値は非常に高いとされています。

これらのエトルリア古墳群は、ただの埋葬施設にとどまらず、古代エトルリア社会の精神性や美的感覚を探求する重要な場でもあります。ユネスコの世界遺産に登録されているこの地を訪れることで、訪問者は古代の生命観と死生観に触れ、エトルリア文化の豊かさを実感することができるでしょう。古墳の構造や装飾は、当時の人々の信念や価値観を如実に示しており、この地域の歴史的・文化的意義を深く理解する手助けとなります。

このように、チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古墳群は、古代文明の記憶を今に伝える貴重な遺産であり、訪問する価値がある場所です。

「チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群」はどこにある?

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