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スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ

ヨーロッパ / イタリア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ
遺跡名称(英語) Su Nuraxi di Barumini
国名 イタリア
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(iii)(iv)
世界遺産登録年 1997年
資産面積 2.3254ha

世界遺産「スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ」の登録理由や特徴について

「Su Nuraxi di Barumini」は、サルデーニャ島に位置するユニークな世界遺産であり、青銅器時代の後期、すなわち紀元前15世紀から紀元前10世紀にかけて建設された防御構造の一種、ナウラギ(nuraghi)の一例です。この構造は、他の地域では類を見ない特徴的なもので、円錐形の防御塔から成り立っています。ナウラギは、加工された石を使って造られた円形の塔であり、内部にはコーベルヴォールト(肘曲がり天井)の部屋が設けられています。

バルミニのナウラギは、特に印象的であり、完全な形で保存されている最も素晴らしい例として知られています。ナウラギは、その防御機能とともに、古代のコミュニティにとって重要な文化的および宗教的な中心地でもあったと考えられています。特に、紀元前5世紀にはカルタゴの圧力により、ナウラギの構造は拡張され、強化が施されました。この ampliar と呼ばれる過程は、バルミニのナウラギに特有の特徴を与え、当時の地中海世界の政治的および軍事的な状況を反映しています。

近年、バルミニの遺跡は考古学的な研究の対象となり、多くの発見が行われました。この地域で見つかった工芸品は、当時の社会や生活様式を知る手がかりとなります。また、ナウラギ自体も、内部の構造や用途、建設技術についての多くの謎が残されています。これらの点から、Su Nuraxi di Baruminiは、古代文明の貴重な証拠であり、訪れる人々に深い歴史的な感動を与える場所となっています。

UNESCOの世界遺産に登録されたこの遺跡は、サルデーニャの文化遺産を象徴する重要な存在であり、訪問者はその壮大な建築物と共に、過去の人々の生活や信仰を感じることができます。また、周囲の自然環境も美しく、多くの観光客がこの場所を訪れ、歴史を学ぶとともに、静寂な風景に癒されています。Su Nuraxi di Baruminiは、サルデーニャの豊かな歴史と文化を伝える貴重なスポットとして、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

「スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ」はどこにある?

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