歴史的城塞都市カルカッソンヌ

ヨーロッパ / フランス / 文化遺産

基本情報

遺跡名称	歴史的城塞都市カルカッソンヌ
遺跡名称(英語)	Historic Fortified City of Carcassonne
国名	フランス
登録区分	文化遺産
登録基準(登録基準とは)	(ii)(iv)
世界遺産登録年	1997年
資産面積	11ha

世界遺産「歴史的城塞都市カルカッソンヌ」の登録理由や特徴について

カルカッソンヌの歴史的要塞都市（Historic Fortified City of Carcassonne）は、フランス南部に位置するローヌ・アルプ地域の中心にあります。この地域には、ローマ時代以前から要塞化された集落が存在しており、現在のカルカッソンヌは中世の要塞都市として素晴らしい例となっています。

カルカッソンヌの特徴的な要素は、その壮大な防壁です。約3キロメートルにわたって延びる二重の城壁は、130の塔を擁しながら堅固な防御を提供しています。内側にはカスティーリョ（城）と呼ばれる巨大な城郭があり、その中には美しいゴシック様式のカテドラルも位置しています。街の中心部は狭い石畳の道が交錯しており、中世の雰囲気を今に伝えています。

カルカッソンヌは、19世紀に入ってからも注目を浴び、多くの修復作業が行われました。特に、フランスの建築家ウジェーヌ・ヴィオレ・ル・デューによる大規模な修復が有名で、彼は近代保全学の創設者の一人とも言われています。彼の手によって、カルカッソンヌの歴史的な建造物や構造物が見事に復元され、今日の地位を確立しました。

2000年にはユネスコの世界遺産に登録され、その重要性が国際的にも認識されています。カルカッソンヌは、観光客を惹きつける美しい歴史的景観を提供し、時代を超えた魅力を持っています。訪れる人々は、壮大な城壁を歩きながら、中世の生活に思いを馳せたり、歴史的な建物の間を散策することで、その深い歴史を体感することができます。

また、カルカッソンヌの周辺には高品質の地元ワインや美味しい料理を提供するレストランも多く、食文化を楽しむこともできます。歴史、建築、自然、食文化が融合したこの街は、訪問者にとって魅力的な目的地であり、フランスの文化遺産を感じることができる場所となっています。カルカッソンヌは、歴史と現代が交錯するユニークな体験を提供しており、歴史愛好家や観光客にとって必見のスポットです。