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アルル、ローマ遺跡とロマネスク様式建造物群

ヨーロッパ / フランス / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 アルル、ローマ遺跡とロマネスク様式建造物群
遺跡名称(英語) Arles, Roman and Romanesque Monuments
国名 フランス
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (ii)(iv)
世界遺産登録年 1981年
資産面積 65ha

世界遺産「アルル、ローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」の登録理由や特徴について

アルル(Arles)は、古代都市が中世ヨーロッパの文明に適応した優れた例です。この都市には、いくつかの印象的なローマ時代の記念碑があり、最も古いものは紀元前1世紀に遡ります。特に有名なのは、ローマの円形競技場(アレーナ)、ローマ劇場、そして地下通路であるクリプトポルティクスです。これらは、古代ローマの建築技術と芸術性を持つ素晴らしい遺産として、現在も訪れる人々を魅了しています。

アルルはまた、4世紀には第二の黄金時代を迎えました。この時期の重要な遺構としては、コンスタンティヌスの浴場やアリスカンプスのネクロポリス(古代墓地)があります。これらの遺跡は、アルルがローマ帝国の重要な中心地であったことを示すものであり、当時の生活様式や文化の豊かさを物語っています。

11世紀から12世紀にかけて、アルルは再び地中海地域で最も魅力的な都市となりました。この時期には、商業や文化の中心地としての役割を果たし、多くの人々が集まる場所となりました。例えば、アレーナの周辺にはさまざまな祭りやイベントが開催され、街の活気を映し出していました。

アルルの中でも特に注目すべきなのが、サン・トロフィーム教会です。この教会は、その美しいロマネスク様式の建築と洗練されたクローイスター(回廊)で知られ、プロヴァンス地方における重要なロマネスクのモニュメントとされています。特に、教会のファサードには多くの彫刻が施されており、宗教的な物語を描き出しています。

アルルのローマおよびロマネスクの建築物は、ユネスコの世界遺産に登録されており、その歴史的価値が国際的に認められています。この街を訪れることで、古代と中世の交差点に立ち、歴史の息吹を感じることができます。アルルの魅力は、ただの観光地としての側面だけでなく、歴史的なストーリーや文化を学ぶ場としても非常に重要です。古代のローマの遺産と中世の宗教的な建築物が共存するこの場所で、訪問者は過去と現在が交錯する瞬間を体験することができるのです。

「アルル、ローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」はどこにある?

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