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ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ

ヨーロッパ / フランス / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ
遺跡名称(英語) The Climats, terroirs of Burgundy
国名 フランス
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (iii)(v)
世界遺産登録年 2015年
資産面積 13219ha

世界遺産「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」の登録理由や特徴について

ブルゴーニュの「クライマット(Climats)」は、フランスのブルゴーニュ地方、ディジョンの南に位置するコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの傾斜地に広がる、精密に区分されたぶどう畑のparcel(パーセル)です。この地域のクライマットは、地質学や日照などの特有の自然条件、および使用されるぶどうの品種によって異なり、さらに人間の栽培によっても影響を受けてきました。長い歴史の中で、それぞれのクライマットは生産するワインによって認識されるようになりました。

この文化的景観は二つの部分から成り立っています。第一に、村やボーヌ市を含むぶどう畑とそれに関連する生産ユニットがあり、ここからブルゴーニュの商業的な生産システムが形成されています。第二に、歴史的中心地であるディジョンが含まれ、ここにはクライマットシステムの誕生をもたらした政治的な規制とその推進力が体現されています。この地区は中世の高い時代から続くぶどう栽培とワイン生産の優れた例を示しています。

クライマットの特徴的な点は、それぞれの小さな葡萄畑が持つ個性です。地質、気候、さらには土地の形状により、同じ品種のブドウであっても全く異なる風味のワインが生まれます。このためブルゴーニュワインはテロワール(土地の個性)を強く反映したものであり、世界中のワイン愛好者にとって特別な魅力を持っています。

「クライマット」は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、その価値は国際的にも認識されています。生産者たちはこの地のユニークな特徴を尊重しながら、代々受け継がれてきた技術を駆使して、ぶどうを栽培し、ワインを生産しています。その結果、ブルゴーニュ地域はワイン愛好者にとって聖地とも言える存在になっています。

文化としての側面も忘れてはなりません。ブルゴーニュのクライマットは、単なるワインの生産地ではなく、地域の文化、歴史、そして人々の生活スタイルをも表現する重要な役割を果たしています。歴史的な建物や美しい風景は、訪れる人々に深い感動を与え、ブルゴーニュの魅力を一層引き立てています。

「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」はどこにある?

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