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ラス・メドゥラス

ヨーロッパ / スペイン / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 ラス・メドゥラス
遺跡名称(英語) Las Médulas
国名 スペイン
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (i)(ii)(iii)(iv)
世界遺産登録年 1997年
資産面積 2208.2ha

世界遺産「ラス・メドゥラス」の登録理由や特徴について

ラス・メドゥラス(Las Médulas)は、スペイン北西部に位置する特異な風景であり、ユネスコの世界遺産に登録されています。1世紀に、ローマ帝国の当局がこの地域の金鉱を開発したことに始まります。ローマ人たちは、当時の最先端技術である水力を利用した採掘方法を駆使し、金を抽出しました。

この採掘方法は、地形を大きく変えるものでした。彼らは、山の中にトンネルを掘り、水を導入して高圧で岩を破砕しました。この方法によって生まれた景観は、今なお見る者を魅了する独特のものであり、険しい崖と広大な尾根が織りなすその景観は、歴史的かつ美的な魅力を持っています。

ラス・メドゥラスでは約200年間にわたり、金の採掘が行われ、その結果、地域は荒廃した景観に転じました。ローマ人がこの地を去った後、再び大規模な工業活動は行われず、古代の技術の名残がそのまま残されています。今では、かつての採掘跡地は、農業用の土地として再利用されているところもあります。

壮大な風景は自然と人間の活動が織りなす歴史の証であり、周囲の緑豊かな土地との対比が印象的です。訪れる観光客は、歩道を歩きながら、古代ローマの人々がどのようにしてこの地域の資源を利用していたのかを想像し、息を呑むような景観を楽しむことができます。

また、ラス・メドゥラスは生態系も非常に豊かで、多様な植物や動物を見ることができます。この地域の自然保護計画によって、貴重な生物種の生息地としても重要視されています。観光だけでなく、学術的な調査や生態観察に訪れる人々にとっても魅力的なスポットとなっています。

この魅力的な景観と歴史を持つラス・メドゥラスは、古代の技術や文明の影響を受けた風景の重要性を理解させてくれる場であり、訪れる人々に深い感動を与えることでしょう。

「ラス・メドゥラス」はどこにある?

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