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水銀関連遺産:アルマデンとイドリア

ヨーロッパ / スペイン / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 水銀関連遺産:アルマデンとイドリア
遺跡名称(英語) Heritage of Mercury. Almadén and Idrija
国名 スペイン
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (ii)(iv)
世界遺産登録年 2012年
資産面積 104.1ha

世界遺産「水銀関連遺産:アルマデンとイドリア」の登録理由や特徴について

「マーキュリーの遺産:アルマデンとイヴリジャ」は、スぺインのアルマデンとスロベニアのイヴリジャにある歴史的な鉱山遺跡を指し、ユネスコの世界遺産にも登録されています。この二つの地域は、古代から近代にかけて水銀(クイックシルバー)が採掘され、重要な産業活動が展開されてきました。

アルマデン鉱山は、紀元前から水銀の採掘が行われており、スぺインの中南部に位置しています。この鉱山の周辺には、鉱山の歴史に関する建物がいくつか残されており、特に著名なのがレタマール城です。この城は、鉱山の管理や防御の目的で建てられたもので、現在ではアルマデンの水銀採掘の重要な歴史を物語る場所となっています。また、宗教的な建物や伝統的な住居もこの地域に点在しており、鉱山労働者たちの暮らしも垣間見ることができます。

一方、イヴリジャは1490年に水銀が発見され、以降この地も重要な採掘地となりました。イヴリジャの鉱山では、水銀の保管施設や鉱夫たちの住居、そして労働者のための劇場が保存されており、特に鉱夫たちの文化や生活様式を知る上で貴重な遺産です。鉱山の活動は地域経済に大きな影響を与え、多くの人々がこの地で生活を支えてきました。

これらの鉱山は、ヨーロッパとアメリカ間の水銀交易を通じて重要な国際的な交流を生み出しました。水銀はさまざまな産業で重要視され、特に金の精錬において欠かせない存在だったため、その取引は経済的にも影響力を持っていました。また、両地区の鉱山は、20世紀まで稼働しており、その間に数百年にわたる歴史を持っています。

「マーキュリーの遺産:アルマデンとイヴリジャ」は、水銀の採掘を通じた経済、文化、技術の交流を表す貴重な遺産です。この二つの地域は、探鉱や資源利用の歴史を知るうえで重要な拠点であり、未来の世代に向けてもその価値を伝え続ける必要があります。水銀の歴史は単に産業の変遷を示すだけでなく、地域の人々の暮らしや社会の在り方にも深く関わっています。このように、「マーキュリーの遺産」は、我々の文化的遺産を理解する上で欠かせない重要な存在と言えるでしょう。

「水銀関連遺産:アルマデンとイドリア」はどこにある?

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