基本情報
遺跡名称 | カイルアン |
遺跡名称(英語) | Kairouan |
国名 | チュニジア |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準(登録基準とは) | (i)(ii)(iii)(v)(vi) |
世界遺産登録年 | 1988年 |
資産面積 | 68.02ha |
世界遺産「カイルアン」の登録理由や特徴について
カイロワン(Kairouan)は、670年に設立され、アグラビッド朝の下で9世紀に栄えた都市です。チュニジアの中部に位置し、イスラム教の聖地として重要な役割を果たしてきました。12世紀にはチュニスに政治的な首都が移転しましたが、カイロワンは依然としてマグリブ地方の主要な聖都市としての地位を保ち続けました。
カイロワンの豊かな建築遺産には、特に「大モスク」(Great Mosque)が含まれています。この大モスクは、石灰岩とポルフィリ石の柱が印象的で、リビアの礼拝堂としての役割を果たしています。また、9世紀に建設された「三つの門のモスク」(Mosque of the Three Gates)も、カイロワンの重要な宗教的建築物の一つです。
カイロワンは、イスラーム文化と学問の中心地としても知られ、多くの学者や宗教的指導者がこの地で学び、教えを広めました。また、カイロワンでは、毎年多くの巡礼者が訪れ、イスラム教徒にとっての精神的な支柱となっています。特に「アラビア語の優れた文化」としての評価も高く、文学や芸術の発展にも寄与しています。
この都市の名は、その影響力の大きさから、特に神秘的で独特な雰囲気を持っています。カイロワンの街並みは、古代のスーク(市場)や、狭い路地、歴史的なモスクが立ち並び、中世の面影を色濃く残しています。また、世界遺産として登録されているカイロワンは、ユネスコによってその文化的価値が認められており、観光地としても注目されています。
カイロワンを訪れる際は、その歴史的な見どころだけでなく、地域の人々との交流も楽しむことができます。伝統的な食文化や手工芸品、そして地元の人々の温かいもてなしを体験することは、カイロワンの訪問者にとって特別な思い出となることでしょう。
カイロワンは、歴史、文化、宗教の交差点としての重要な位置を占めており、訪れる人々にさまざまな体験を提供しています。豊かな歴史を持つこの都市は、チュニジアの文化の縮図とも言え、未来の世代へとその価値を伝え続けることでしょう。
「カイルアン」はどこにある?