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カルタゴ遺跡

アフリカ / チュニジア / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 カルタゴ遺跡
遺跡名称(英語) Archaeological Site of Carthage
国名 チュニジア
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (ii)(iii)(vi)
世界遺産登録年 1979年
資産面積 616.02ha

世界遺産「カルタゴ遺跡」の登録理由や特徴について

カルタゴ遺跡は、チュニジアのチュニス湾に位置し、紀元前9世紀に設立されました。この地は、地中海沿岸の重要な交易帝国として発展し、6世紀以降には特に繁栄しました。カルタゴ文明は高度で、商業、文化、技術の面で大きな影響を及ぼしました。主にフェニキア人によって築かれたカルタゴは、当時の地中海における重要なポジションを占め、豊かな資源と貿易路を利用して繁栄を遂げました。

しかし、カルタゴはローマと発生した長期的な敵対関係の中で、幾度となく戦争を繰り広げることになります。これがいわゆるポエニ戦争であり、カルタゴはローマに対して数回にわたって領土を失いました。最終的に紀元前146年、ローマがカルタゴを破壊したことにより、第一次カルタゴは終焉を迎えました。この戦争後、ローマはカルタゴの ruins の上に新しい都市、すなわち第二カルタゴを築きました。この新しい都市もまた、ローマの文化と影響を色濃く受けた場所となりました。

現在のカルタゴ遺跡は、過去の偉大な文明の名残を残し、観光地としても知られています。遺跡群には、古代の港、神殿、浴場、住宅地区などが含まれており、さまざまな時代の建築様式を見て取ることができます。これらの遺構は、カルタゴとローマの歴史的背景を知る上で貴重な資料となっており、3つの主要な時代、すなわちフェニキア、カルタゴ、ローマの文化や技術の発展を物語っています。訪れる観光客には、これらの遺跡を通して、堅固な歴史と人々の生活様式についての理解を深める機会が与えられています。

カルタゴは1985年にユネスコの世界遺産にも登録されており、歴史的価値だけでなく、考古学的知見の宝庫でもあります。遺跡の保護と保存が進められ、研究も続けられているため、今後もその魅力は増していくことでしょう。カルタゴの遺跡は、訪れる人々に歴史の偉大さと古代文明の神秘を感じさせる、まさに時を超えた場所なのです。

「カルタゴ遺跡」はどこにある?