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大チョーラ朝寺院群

アシア / インド / 文化遺産

基本情報

遺跡名称 大チョーラ朝寺院群
遺跡名称(英語) Great Living Chola Temples
国名 インド
登録区分 文化遺産  
登録基準(登録基準とは) (ii)(iii)
世界遺産登録年 1987年
資産面積 21.88ha

世界遺産「大チョーラ朝寺院群」の登録理由や特徴について

グレート・リビング・チョーラ寺院群(Great Living Chola Temples)は、南インドおよびその周辺地域に広がるチョーラ帝国の王によって建設されました。これらの寺院は、11世紀から12世紀にかけて築かれた重要な文化遺産であり、特にターニャヴール(Thanjavur)のブリハディスヴァラ寺院、ガンガイコンダチョリスヴァラム(Gangaikondacholisvaram)のブリハディスヴァラ寺院、ダラスーラム(Darasuram)のアイラヴァテスヴァラ寺院の3つが特に著名です。

ブリハディスヴァラ寺院は、チョーラ帝国の偉大な王ラージャ・ラージャ1世(Rajaraja Chola I)によって建設され、1010年に完成しました。高さが約66メートルにも及ぶこの寺院のヴィマーナ(本殿の塔)は、優雅に曲線を描くデザインが特徴的で、直線的で厳格なデザインのターニャヴールの塔とは対照的です。ガンガイコンダチョリスヴァラムの寺院は、王ラジェンドラ1世(Rajendra Chola I)によって1035年に完成し、その53メートルのヴィマーナは内側にくぼんだ角を持ち、優美な形状が魅力となっています。

さらに、アイラヴァテスヴァラ寺院は、ラージャ・ラージャ2世(Rajaraja Chola II)によって建設され、24メートルのヴィマーナを誇るこの複合体には、シヴァの石像も設置されています。これらの寺院は、チョーラ帝国の建築、彫刻、絵画、青銅鋳造の卓越した業績を証明するものとなっています。

グレート・リビング・チョーラ寺院群は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されており、その文化的・歴史的価値は国際的にも高く評価されています。これらの寺院は、インドの古代文明の偉大な成果を物語るだけでなく、現代においても多くの人々を魅了し、地域の信仰の中心として機能し続けています。

寺院群は、建築様式だけでなく、特に石工技術や銅像制作でも知られており、当時の技術者たちの卓越したスキルを示しています。美しい彫刻や装飾が施されたこれらの寺院は、インドの芸術と文化の豊かさを物語る重要な遺産であり、訪れる人々を古代の神秘へと誘い続けることでしょう。

「大チョーラ朝寺院群」はどこにある?

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