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2025年大阪・関西万博に向けて知っておきたい「万博」のすべて!

2025年に大阪・関西で開催される「万博(エキスポ)」をご存知ですか?世界中の国々が集まり、文化や最新技術を紹介し合う万博は、まさに未来と世界を感じられる特別なイベントです。本記事では、「万博とは何か」「どんな特徴があるのか」「過去の有名な万博」など、これを読めば一気にわかる内容をわかりやすく解説します!

万博とは

万博とは、「万国博覧会(ばんこくはくらんかい)」の略称で、世界各国が文化や技術、産業などを紹介する国際的な大博覧会です。英語では「Expo(エキスポ)」と呼ばれています。

万博は、国際機関「BIE(博覧会国際事務局)」の認定を受けて開催され、5年ごとに行われる「登録博覧会」が特に有名です。

世界中の未来をつなぐ場所として、技術革新や文化交流の場としても注目されています。

万博の主な特徴

1. 世界の国々が参加

万博には世界中から多くの国や地域が参加し、それぞれが独自のパビリオン(展示館)を建設します。パビリオンでは、その国の文化、歴史、最先端技術、環境への取り組み、芸術作品、伝統工芸、さらには食文化まで幅広い分野が紹介されます。

訪れる人々は、世界を旅するような感覚で各国を巡り、それぞれの国が持つ魅力や課題、未来へのビジョンに触れることができます。

特に、各国が競うように凝った建築デザインや、インタラクティブな展示を用意しているため、視覚・体験型イベントとしても大きな注目を集めています。

また、国際交流の促進を目的としたワークショップやステージパフォーマンスも開催され、万博はまさに地球規模の交流の場となるのです。

2. テーマがある

万博には、開催ごとに明確なテーマが設定されます。テーマは、その時代背景や社会的課題を反映しており、すべての展示やイベントはこのテーマに基づいて企画されます。
たとえば、

  • 2020年ドバイ万博では、「心をつなぎ、未来を創る(Connecting Minds, Creating the Future)」というテーマのもと、モビリティ、サステナビリティ、機会の3つのサブテーマを中心に、未来社会の構築を目指す展示が行われました。
  • 2025年大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)」をテーマに、医療や健康、持続可能な環境、共生社会のあり方に焦点を当てた展示が予定されています。

このテーマ性により、万博は単なる「お祭り」ではなく、世界が直面する課題への解決策を探る場、そして未来へのヒントを見つける場となっています。

3. 最新技術の発表の場

万博は、常に未来を先取りする最先端技術が発表される場として知られています。
過去には、

  • 1851年ロンドン万博で初めてエレベーターが登場
  • 1876年フィラデルフィア万博で電話機が紹介
  • 1939年ニューヨーク万博でテレビ放送が実演される など、世界を変えた技術革新の数々が万博で初披露されました。

最新のロボット技術、AI(人工知能)、バイオテクノロジー、クリーンエネルギー技術、さらには宇宙開発関連の展示まで、未来社会を切り開く可能性を持った発明や研究成果が一堂に会するため、技術者や企業関係者だけでなく、一般来場者にとっても大きな刺激となります。

また、2025年大阪・関西万博でも、空飛ぶクルマ(eVTOL)、次世代医療技術、持続可能なエネルギーソリューションなどが紹介される予定で、私たちの生活を大きく変えるきっかけが生まれるかもしれません。

これまでに開催された主な国際博覧会

過去の有名な万博例

歴史を振り返ると、世界各地で数多くの万博が開催されてきました。

  • 1851年 ロンドン万博:世界初の万博で、クリスタル・パレス(巨大なガラス建築)が話題に。
  • 1970年 大阪万博:日本で初めて開催された万博で、「太陽の塔」や「人類の進歩と調和」をテーマに多くの来場者を魅了。
  • 2010年 上海万博:過去最多となる7300万人以上の来場者を記録し、「より良い都市、より良い生活」をテーマに大成功を収めました。

そして、2025年には再び大阪・関西万博が開催され、世界中から注目を集めています。

国際博覧会一覧

開催年国際博覧会の名称詳細区分開催日数入場者概数
1851年ロンドン万国博覧会史上初の国際博覧会
クリスタルパレスを用いた
会場建物を建てた
-141日604万人
1853年ニューヨーク万国博覧会非公式の大会-5か月125万人
1855年パリ万国博覧会フランス初の大会-200日516万人
1862年ロンドン万国博覧会-171日621万人
1867年パリ万国博覧会-210日1020万人
1873年ウィーン万国博覧会オーストリア初の大会
日本(明治政府)が初参加
-186日726万人
1876年フィラデルフィア万国博覧会アメリカ初の大会-159日986万人
1878年パリ万国博覧会-190日1610万人
1880年メルボルン万国博覧会オーストラリア初の大会-477日133万人
1883年アムステルダム国際植民地輸出博覧会非公式の大会
28か国参加の植民地博覧会
-5か月間140万人
1888年バルセロナ万国博覧会スペイン初の大会-236日
1889年パリ万国博覧会エッフェル塔の完成の大会-180日3235万人
1893年シカゴ万国博覧会-183日2754万人
1897年ブリュッセル万国博覧会ベルギー初の大会-
1900年パリ万国博覧会パリオリンピックと同時期
19世紀の最後の大会
-210日4768万人
1904年セントルイス万国博覧会セントルイスオリンピックと同時期
20世紀の最初の大会
-185日1970万人
1905年リエージュ万国博覧会-185日1970万人
1906年ミラノ万国博覧会イタリア初の大会-
1910年ブリュッセル万国博覧会-
1913年ヘント万国博覧会-
1915年サンフランシスコ万国博覧会-288日1883万人
1922年ブラジル独立百年記念万国博覧会日本も独立記念式典にブラジル側から特使派遣要請あり、
陸軍練習艦3隻を派遣、博覧会に日本館建設のうえ出品した
-
1926年フィラデルフィア万国博覧会非公式の大会-184日650万人
1929年バルセロナ万国博覧会一般博
1933年シカゴ万国博覧会初めてテーマが掲げられた大会
テーマは「進歩の一世紀」
一般博170日2257万人
1935年ブリュッセル万国博覧会一般博150日2000万人
1936年ストックホルム国際博覧会史上初の認定博特別博17日
1937年パリ万国博覧会一般博93日870万人
1938年ヘルシンキ国際博覧会フィンランド初の大会特別博
1939年ニューヨーク万国博覧会一般博340日4500万人
1939年リエージュ国際博覧会ベルギー初の認定博特別博
1947年パリ国際博覧会第二次世界大戦後の最初の大会
フランス初の認定博
特別博
1949年ストックホルム国際博覧会特別博
1949年リヨン国際博覧会特別博
1949年ポルトープランス万国博覧会発展途上国初の大会
ハイチ初の大会
一般博
1951年リール国際博覧会特別博
1953年ローマ国際博覧会イタリア初の認定博特別博
1953年エルサレム国際博覧会イスラエル初の大会特別博
1954年ナポリ国際博覧会特別博
1955年トリノ国際博覧会特別博
1955年ヘルシンボリ国際博覧会特別博
1956年ベト・ダゴン国際博覧会特別博
1957年ベルリン国際博覧会ドイツ初の大会特別博
1958年ブリュッセル万国博覧会特別博186日4150万人
1960年ロッテルダム国際園芸博覧会史上初の国際園芸博覧会一般博
1961年トリノ国際博覧会特別博
1962年シアトル万国博覧会一般博184日964万人
1963年ハンブルク国際園芸博覧会ドイツ初の国際園芸博覧会国際園芸博+特別博
1964年ウィーン国際園芸博覧会オーストリア初の国際園芸博覧会国際園芸博+特別博
1964年ニューヨーク万国博覧会非公式の大会非認定360日5167万人
1965年ミュンヘン国際博覧会特別博
1967年モントリオール万国博覧会カナダ初の大会一般博185日5031万人
1968年サンアントニオ国際博覧会アメリカ初の認定博特別博
1969年パリ国際園芸博覧会フランス初の国際園芸博覧会国際園芸博+特別博166日240万人
1970年 日本万国博覧会 (大阪万博)アジア初の大会
日本初の大会
一般博183日6421万
1971年 ブダペスト国際博覧会社会主義国初の大会
ハンガリー初の大会
特別博
1972年 アムステルダム国際園芸万博特別博(大国際園芸博覧会区分)
1973年 ハンブルク国際園芸博覧会特別博(大国際園芸博覧会区分)
1974年 ウィーン国際園芸博覧会特別博(大国際園芸博覧会区分)
1974年 スポケーン国際環境博覧会特別博
1975年 沖縄国際海洋博覧会 (沖縄海洋博)アジア初の認定博の大会
日本初の認定博の大会
特別博
1980年 モントリオール国際園芸博覧会カナダ初の国際園芸博覧会の大会特別博(大国際園芸博覧会区分)
1981年 プロヴディフ国際博覧会ブルガリア初の大会特別博
1982年 アムステルダム国際園芸万博特別博(大国際園芸博覧会区分)
1982年 ノックスビル国際エネルギー博覧会特別博
1983年 ミュンヘン国際園芸博覧会特別博(大国際園芸博覧会区分)
1984年 ニューオーリンズ国際河川博覧会 (ニューオーリンズ万博)公式マスコットを持った史上初の大会特別博
1984年 リバプール国際庭園博覧会イギリス初の国際園芸博覧会の大会特別博(大国際園芸博覧会区分)
1985年 国際科学技術博覧会 (科学万博、つくば万博 など)特別博
1985年 プロヴディフ国際博覧会特別博
1986年 バンクーバー国際交通博覧会カナダ初の認定博の大会特別博
1988年 ブリスベン国際レジャー博覧会オーストラリア初の認定博の大会特別博
1990年 国際花と緑の博覧会 (花の万博、花博)アジア初の国際園芸博覧会の大会
日本初の国際園芸博覧会の大会
特別博
1991年 プロヴディフ国際博覧会特別博
1992年 セビリア万国博覧会22年ぶりの登録博の大会である。一般博
1992年 ジェノヴァ国際船と海の博覧会特別博
1992年 ハーグ・ズータメア国際園芸博覧会特別博(大国際園芸博覧会区分)
1993年 大田国際博覧会 (テジョン万博)韓国初の大会特別博
1993年 シュトゥットガルト国際園芸博覧会特別博(大国際園芸博覧会区分)
1998年 リスボン国際博覧会ポルトガル初の大会特別博
1999年 昆明世界園芸博覧会中国初の大会特別博(大国際園芸博覧会区分)92
2000年 ハノーヴァー万国博覧会20世紀の最後の大会である。一般博
2002年 ハールレマミーア国際園芸博覧会特別博(大国際園芸博覧会区分)
2003年 ロストック国際園芸博覧会認定博(大国際園芸博覧会区分)
2005年 2005年日本国際博覧会 (愛知万博、愛・地球博)21世紀の初の登録博である。登録博185日間2,204万
2006年 チェンマイ国際園芸博覧会タイ初の大会認定博(大国際園芸博覧会区分)
2008年 サラゴサ国際博覧会21世紀のヨーロッパ初の大会である。認定博
2010年 上海国際博覧会 (上海万博)中国初の登録博の大会登録博183日間7,308万
2012年 麗水国際博覧会 (ヨス万博)認定博92日間820万人
2012年 フェンロー国際園芸博覧会認定博(大国際園芸博覧会区分)
2015年 ミラノ国際博覧会21世紀のヨーロッパ初の登録博の大会である。登録博
2016年 アンタルヤ国際園芸博覧会トルコ初の大会認定博(大国際園芸博覧会区分)
2017年 アスタナ国際博覧会カザフスタン初の大会認定博
2019年 北京世界園芸博覧会認定博(大国際園芸博覧会区分)
2021年 ドバイ国際博覧会中東初の大会
アラブ首長国連邦初の大会
登録博
2022年 アルメーレ国際園芸博覧会 (フロリアード2022)認定博(大国際園芸博覧会区分)
2023年 ドーハ国際園芸博覧会カタール初の大会
2023年 ブエノスアイレス国際博覧会開催中止認定博
2025年 2025年日本国際博覧会 (大阪・関西万博)登録博
2027年 2027年国際園芸博覧会 (GREEN×EXPO 2027)認定博(大国際園芸博覧会区分)
2027年 ベオグラード国際博覧会セルビア初の大会認定博
2029年 ウッチ国際園芸博覧会認定博(大国際園芸博覧会区分)
2030年 リヤド国際博覧会登録博

万博に行くと体験できること

世界各国の料理を味わう

万博では、各国のパビリオンで提供される本場の料理を味わうことができます。

イタリアのピザやフランスのスイーツ、インドのカレー、タイのトムヤムクンなど、世界各国の名物料理を一度に楽しめるのは、万博ならではの醍醐味です。

食べ物を通じてその国の文化や歴史に触れることができ、まるで世界一周の旅をしているかのような気分を味わえます。

また、万博限定のコラボメニューや、未来の食文化を提案する「次世代フード」も登場するため、新たな味覚体験にも期待できます。

最先端技術に触れる

未来の暮らしを支える最新技術を間近で体験できるのも万博の大きな魅力です。

例えば、ロボットによる接客サービス、自動運転車の試乗体験、AIを活用した医療診断システム、さらにはスマートシティの仮想体験(VR)など、これから私たちの生活を変えていく技術に直接触れることができます。

単なる展示を見るだけではなく、実際に操作したり、体験型ブースで試したりできるのが万博の特徴で、子どもから大人までわくわくする内容が満載です。

文化・芸術を楽しむ

万博は、世界各国の伝統文化や芸術に出会える絶好の場でもあります。

各国パビリオンでは、民族舞踊や音楽のパフォーマンスが行われ、伝統衣装をまとったパフォーマーたちが来場者を迎えてくれます。

また、絵画や彫刻、現代アートの展示も充実しており、芸術を通じた異文化交流が楽しめます。

さらに、体験型のワークショップも数多く用意されており、陶芸、染物、伝統工芸などを実際に自分で作ってみることもできるため、思い出に残る体験ができます。

未来社会について考える

万博では、単なる「楽しみ」だけでなく、未来について考えるきっかけも数多く用意されています。

環境問題、再生可能エネルギー、健康医療、持続可能な都市づくり(スマートシティ)、教育格差の解消など、世界が直面している課題に対して、各国が提案する解決策を知ることができます。

特に、SDGs(持続可能な開発目標)に関連した展示やシンポジウムが多く開催されるため、子どもたちにとっても未来への意識を高める貴重な学びの場となります。

万博を訪れることで、自分たちにできることを考え、未来に希望を持つことができるでしょう。

このように、万博では「食」「技術」「文化」「未来」という多彩な体験が一度に楽しめます。
ただの観光イベントではなく、世界と未来を肌で感じ、深く考えることのできる貴重な機会です。
2025年大阪・関西万博では、さらに新たな驚きと感動があなたを待っています!

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