古都アフマダーバード

アシア / インド / 文化遺産

基本情報

遺跡名称	古都アフマダーバード
遺跡名称(英語)	Historic City of Ahmadabad
国名	インド
登録区分	文化遺産
登録基準(登録基準とは)	(ii)(v)
世界遺産登録年	2017年
資産面積	535.7ha

世界遺産「古都アフマダーバード」の登録理由や特徴について

アフマダーバードの歴史的都市（Historic City of Ahmadabad）は、15世紀にスルタン・アフマド・シャーによって設立され、サバルマティ川の東岸に位置しています。この都市は、スルタン朝時代の豊かな建築遺産を示しており、特にバドラ要塞や城壁、城門、数多くのモスクや霊廟、さらには後の時代の重要なヒンドゥー教寺院やジャイナ教寺院があります。

アフマダーバードは、伝統的な家屋で構成された密集した都市構造を持ち（ポールと呼ばれる）、伝統的な街路（プラスと呼ばれる）に囲まれています。これらの地域には、特徴的なバードフィーダー（鳥の餌台）、公共の井戸、宗教施設が点在し、独特の文化的景観を形成しています。市内の住宅は、時代を超えた共同体の生活空間を反映しており、住民同士の強い結びつきを育んできました。

アフマダーバードは、過去600年間にわたり、グジャラート州の首都として栄え続け、現在に至るまでその重要性を保っています。商業と文化の中心地であるこの都市は、多様な宗教的および文化的背景を持つ人々が集まり、地域の歴史に深く根ざした活動が行われています。

ユネスコの世界遺産に登録されているアフマダーバードは、その独自の文化的、歴史的価値により、多くの観光客や研究者を引き寄せています。都市全体が持つ多様な建築様式や、宗教的共存の象徴となる名所は、訪れる人々に深い印象を与えます。アフマダーバードの歴史的な景観は、過去と現在を結びつける重要な要素として機能しており、未来への文化的財産となっています。

このように、アフマダーバードの歴史的都市は、その豊かな遺産と文化が交差する場であり、訪れる人々にとって忘れがたい体験を提供します。地域の人々が手入れを行い、守り続けているこの場所は、未来の世代に向けてその魅力を伝えていくことでしょう。この歴史的な都市を訪れれば、過去の栄光を感じながら、現代社会の中での自己の位置を見つめなおす機会にもなるでしょう。