アーグラ城塞

アシア / インド / 文化遺産

基本情報

遺跡名称	アーグラ城塞
遺跡名称(英語)	Agra Fort
国名	インド
登録区分	文化遺産
登録基準(登録基準とは)	(iii)
世界遺産登録年	1983年

世界遺産「アーグラ城塞」の登録理由や特徴について

アグラの紅堡（Agra Fort）は、インドのウッタル・プラデーシュ州アグラに位置する16世紀のムガル建築の代表的な遺跡です。この壮大な要塞は、赤い砂岩で建てられ、2.5キロメートルにわたる囲いの壁の中には、かつてムガル帝国の支配者たちが居住していた王宮の都市が広がっています。紅堡は、1983年にユネスコの世界遺産に登録され、その歴史的および建築的な重要性が認識されています。

紅堡は、その名の通り赤い外壁が特徴的で、目を引く美しいデザインと壮大さが魅力です。特に、シャー・ジャハーンによって建設されたジャハンギール宮殿やカース宮殿など、夢のような宮殿群がこの要塞に収められています。ジャハンギール宮殿は、モザイクや彫刻が施された豪華な内装が印象的で、かつての贅沢な生活を感じさせます。

また、アグラの紅堡には、重要な集会や儀式が行われるディワーニ・カース（特別謁見室）や、見事な装飾が施された2つの美しいモスクもあります。これらの建物は、ムガル美術の頂点を示すものであり、その優れた技術とデザインは訪れる人々を魅了します。

紅堡は、タージマハルのガーデンから近く、その壮観な姿は訪れる人に深い印象を与えます。この要塞は、単なる防御のための建物ではなく、ムガル帝国の文化と権力の象徴として機能していました。帝国の歴史を感じることができるこの場所は、インドを訪れる旅行者にとって欠かせない観光地のひとつです。

その広大な敷地内には、庭園や水路、池などが配置され、ムガル建築の美しさを一層引き立てています。訪れた人々は、紅堡の歴史やこの地で繰り広げられた数々の物語に思いを馳せることでしょう。

アグラの紅堡は、歴史的な価値だけでなく、建築美や景観の魅力も兼ね備えており、世界中の観光客に広く愛されています。その壮大さと神秘的な雰囲気は、訪れる人々を魅了し、インドの文化と歴史への理解を深める手助けをしています。